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日輪
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にちりん
ふりがな文庫
“
日輪
(
にちりん
)” の例文
抑
(
そ
)
も
此世界
(
このせかい
)
は
地球
(
ちきう
)
と
唱
(
とな
)
へ
圓
(
まろ
)
きものにて
自分
(
じぶん
)
に
舞
(
ま
)
ひながら
日輪
(
にちりん
)
の
周圍
(
まはり
)
を
廻
(
まは
)
ること、これを
譬
(
たと
)
へば
獨樂
(
こま
)
の
舞
(
ま
)
ひながら
丸行燈
(
まるあんどう
)
の
周圍
(
まはり
)
を
廻
(
まは
)
るが
如
(
ごと
)
し。
改暦弁
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
私
(
わたし
)
たちの
先祖
(
せんぞ
)
は、ちょうどここにいなさるからすさんのご
先祖
(
せんぞ
)
といっしょに、
日輪
(
にちりん
)
を
谷
(
たに
)
から、
綱
(
つな
)
で
縛
(
しば
)
って
空
(
そら
)
へ
引
(
ひ
)
き
上
(
あ
)
げるときに、
骨
(
ほね
)
をおったのです。
紅すずめ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
俊寛 (月をにらみつつ)いかに
月天子
(
げってんし
)
、
汝
(
なんじ
)
の照らすこの世界をわしは
呪
(
のろ
)
うぞよ。汝の偶たる
日輪
(
にちりん
)
をも呪うぞよ。
俊寛
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
稀薄
(
きはく
)
な空気がみんみん鳴っていましたがそれは多分は
白磁器
(
はくじき
)
の雲の
向
(
むこ
)
うをさびしく
渡
(
わた
)
った
日輪
(
にちりん
)
がもう高原の西を
インドラの網
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
丁度
径
(
わたり
)
一尺位に見える
橙黄色
(
たうわうしよく
)
の
日輪
(
にちりん
)
が、真向うの水と空と接した処から出た。水平線を基線にして見てゐるので、日はずんずん
升
(
のぼ
)
つて行くやうに感ぜられる。
妄想
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
なぜこの花を
日輪
(
にちりん
)
、すなわち太陽にたとえたかというと、あの大きな黄色の
花盤
(
かばん
)
を太陽の面とし、その周辺に
射出
(
しゃしゅつ
)
している舌状花弁を、その光線に
擬
(
なぞら
)
えたものだ。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
見るまに、それを一手として、つぎには、
大岩山
(
おおいわやま
)
、
木之本附近
(
きのもとふきん
)
、
岩崎山
(
いわさきやま
)
のとりでとおぼしきところから山火事のような
黒煙
(
こくえん
)
がうずをまいて、
日輪
(
にちりん
)
の光をかくした。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
戸を
開
(
あ
)
けて、海——かと思うた。家を
繞
(
めぐ
)
って
鉛色
(
なまりいろ
)
の
朝霞
(
あさがすみ
)
。村々の森の
梢
(
こずえ
)
が、
幽霊
(
ゆうれい
)
の様に
空
(
そら
)
に浮いて居る。雨かと
舌鼓
(
したつづみ
)
をうったら、
霞
(
かすみ
)
の中からぼんやりと
日輪
(
にちりん
)
が出て来た。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
日輪
(
にちりん
)
を仰ぐ信仰や、山岳を
敬
(
うやま
)
う信心は人間の抱く必然な感情でありました。我が国の日の丸の旗も、万物を照らし育てる太陽の大を
讃
(
たた
)
える心の現れだと見てよいでありましょう。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
扨
(
さて
)
奧方ある夜の
夢
(
ゆめ
)
に
日輪
(
にちりん
)
月輪
(
ぐわつりん
)
を
兩手
(
りやうて
)
に
握
(
にぎ
)
ると
見給
(
みたま
)
ひ是より
御懷姙
(
ごくわいにん
)
の
御身
(
おんみ
)
とはなり給ふ
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
変らぬものはお
日輪
(
にちりん
)
の慈悲ばかり。どうでもここは日蓮大菩薩を拝むべき場合。おれがこう言ったからには、そうさせにゃおかぬ。今日から念仏をやめてお題目をとなえることにする。
重吉漂流紀聞
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
僅かに
判
(
わか
)
るのはテダは
日輪
(
にちりん
)
のことだが、ここではタクシという土地の
頭目
(
とうもく
)
を意味し、その長久を石と金属との永続性によそえたもので、おそらくはこの「おもろ」の生まれた時代には
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
埃及
(
エジプト
)
と、
羅馬
(
ローマ
)
と、そうしてドラヴィデア王国の星たちが美々しく称神の舞踊をおどりつづけ、塔の根もとには
向日葵
(
ひまわり
)
が
日輪
(
にちりん
)
へ話しかけ、諸国から遊学に来た大学者のむれが天文の書物を背負い
ヤトラカン・サミ博士の椅子
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
此
(
この
)
軍艦
(
ふね
)
、
排水
(
はいすい
)
噸數
(
とんすう
)
二千七百ばかり、
二本
(
にほん
)
烟筒
(
ゑんとう
)
の
極
(
きは
)
めて
壯麗
(
さうれい
)
なる
裝甲巡洋艦
(
さうかうじゆんやうかん
)
である。
今
(
いま
)
しも
波浪
(
なみ
)
に
揉
(
も
)
まれて、
此方
(
こなた
)
に
廻
(
まは
)
りし
其
(
その
)
艦尾
(
かんび
)
には、
赫々
(
かく/\
)
たる
日輪
(
にちりん
)
に
照
(
てら
)
されて「日の出」の三
字
(
じ
)
が
鮮
(
あざや
)
かに
讀
(
よ
)
まれた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
背後
(
うしろ
)
から呼ぶ
優
(
やさ
)
しい声に、
医王山
(
いおうざん
)
の半腹、樹木の
鬱葱
(
うっそう
)
たる中を
出
(
い
)
でて、ふと夜の明けたように、空
澄
(
す
)
み、気
清
(
きよ
)
く、時しも夏の
初
(
はじめ
)
を、秋見る昼の月の
如
(
ごと
)
く、
前途遥
(
ゆくてはるか
)
なる
高峰
(
たかね
)
の上に
日輪
(
にちりん
)
を
仰
(
あお
)
いだ
高坂
(
こうさか
)
は
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
彼等
(
かれら
)
は
外
(
そと
)
の
壁際
(
かべぎは
)
から
麁朶
(
そだ
)
の一
把
(
は
)
を
持
(
も
)
つて
行
(
ゆ
)
く
者
(
もの
)
も
有
(
あ
)
つた。
舊暦
(
きうれき
)
の二
月
(
ぐわつ
)
の
半
(
なかば
)
に
成
(
な
)
ると
例年
(
れいねん
)
の
如
(
ごと
)
く
念佛
(
ねんぶつ
)
の
集
(
あつま
)
りが
有
(
あ
)
るのである。
彼等
(
かれら
)
はそれが
日輪
(
にちりん
)
に
對
(
たい
)
する
報謝
(
はうしや
)
を
意味
(
いみ
)
して
居
(
ゐ
)
るのでお
天念佛
(
てんねんぶつ
)
というて
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
日輪
(
にちりん
)
が
廻
(
まは
)
る、廻る、廻る、
恐
(
おつ
)
そろしいほど
真赤
(
まつか
)
な太陽が
畑の祭
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
此宿はのぞく
日輪
(
にちりん
)
さへも
黴
(
か
)
び
五百五十句
(新字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
「地の上の
日輪
(
にちりん
)
は我の姫。」
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
炎
(
ほのほ
)
は
燃
(
も
)
ゆる
日輪
(
にちりん
)
の
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
また、
夏
(
なつ
)
の
晩方
(
ばんがた
)
には、
日輪
(
にちりん
)
が
真
(
ま
)
っ
赤
(
か
)
に、
大
(
おお
)
きな
火
(
ひ
)
の
球
(
たま
)
の
転
(
ころ
)
がるように
海
(
うみ
)
の
中
(
なか
)
へ
音
(
おと
)
もなく
沈
(
しず
)
んでゆくこともありました。
紅すずめ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
(……できない。できないから尊い。故に、もしそういう一者が出れば、一世の
日輪
(
にちりん
)
、民の師父だが)
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
正面
(
まとも
)
に見て
眩
(
まぶ
)
しくない大きな
黄銅色
(
しんちゅういろ
)
の
日輪
(
にちりん
)
が、今しも
橋場
(
はしば
)
の
杉木立
(
すぎこだち
)
に沈みかけた所である。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
大陽
(
たいやう
)
とは
日輪
(
にちりん
)
のことなり。
大陰
(
たいゝん
)
とは
月
(
つき
)
のことなり。
暦
(
れき
)
とはこよみのことなり。
故
(
ゆゑ
)
に
大陽暦
(
たいやうれき
)
とは
日輪
(
にちりん
)
を
本
(
もと
)
にして
立
(
たて
)
たるこよみ、
大陰暦
(
たいゝんれき
)
とは
月
(
つき
)
を
本
(
もと
)
にして
立
(
たて
)
たるこよみと
云
(
い
)
ふ
義
(
ぎ
)
なり。
改暦弁
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
南の島々の父神は
日輪
(
にちりん
)
であるが、その数ある
所生
(
しょせい
)
の中に、生まれそこないのふさわぬ子があって、
災
(
わざわ
)
いを人の世に及ぼす故に、小舟に載せて、これを大海に流すという点が、わが神代史の蛭子説話と
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
天心
(
てんしん
)
にかゞやくは、
一
(
いち
)
の
日輪
(
にちりん
)
。
畑の祭
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
すずめさん、お
疑
(
うたが
)
いは
無理
(
むり
)
もありません。しかしこれには
子細
(
しさい
)
のあることです。あなたはあの
日輪
(
にちりん
)
が、
深
(
ふか
)
い
谷間
(
たにま
)
に
沈
(
しず
)
んでいたときのことをお
知
(
し
)
りですか。
紅すずめ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
予言
(
よげん
)
の文字に
吸
(
す
)
いつけられていた
眸
(
ひとみ
)
をあげてふと
有明
(
ありあ
)
けの空をふりあおぐと、おお希望の
象徴
(
しょうちょう
)
!
熱血
(
ねっけつ
)
のかがやき! らんらんたる
日輪
(
にちりん
)
の
半身
(
はんしん
)
が、
白馬金鞍
(
はくばきんあん
)
の
若武者
(
わかむしゃ
)
のように
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
即
(
すなは
)
ち
地球
(
ちきう
)
の
自轉
(
じてん
)
にて
云
(
い
)
へば三百六十五
度
(
ど
)
と、
四半分
(
しはんぶん
)
轉
(
まは
)
る
間
(
あひだ
)
に六
億里
(
おくり
)
の
道
(
みち
)
を
走
(
はし
)
ることなり。
大陽暦
(
たいやうれき
)
はこの
勘定
(
かんぢやう
)
を
本
(
もと
)
にして
日輪
(
にちりん
)
の
周圍
(
まはり
)
に
地球
(
ちきう
)
の
一廻
(
ひとまはり
)
する
間
(
あひだ
)
を一年と
定
(
さだ
)
めたるものなり。
改暦弁
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
其処
(
そこ
)
には
白金
(
はつきん
)
の
日輪
(
にちりん
)
が
小
(
ちひ
)
さく
畑の祭
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
武将いでたちとなると、秀吉の
威風
(
いふう
)
、あたりをはらって、
日輪
(
にちりん
)
のごとき
赫々
(
かっかく
)
さがある。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
日輪
(
にちりん
)
・
月輪
(
げつりん
)
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
日輪
(
にちりん
)
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“日輪”の意味
《名詞》
太陽。天道。天日。
(出典:Wiktionary)
日
常用漢字
小1
部首:⽇
4画
輪
常用漢字
小4
部首:⾞
15画
“日輪”で始まる語句
日輪草
日輪巻
日輪花
日輪光
日輪寺
日輪抄
日輪旗
日輪分裂