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ふりがな文庫
“
日毎
(
ひごと
)” の例文
日毎
(
ひごと
)
にクリストの
賣買
(
うりかひ
)
せらるゝ處にてこれを思ひめぐらす者これを願ひかつはや
企圖
(
たくみ
)
ぬ、さればまた直ちにこれを行はむ 四九—五一
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
成績は
日毎
(
ひごと
)
に昇った。私は毎日帰ってくると手帳を取り出し、当日の使用量を、牽引した車輛数により一粁当りに割り出して見る。
指導物語:或る国鉄機関士の述懐
(新字新仮名)
/
上田広
(著)
園
(
その
)
さま
我
(
わ
)
れに
遠慮
(
ゑんりよ
)
は
入
(
い
)
らず、
嫌
(
い
)
やな
時
(
とき
)
は
嫌
(
い
)
やといふがよし、
我
(
わ
)
れを
他人
(
たにん
)
の
男
(
をとこ
)
と
思
(
おも
)
はず
母樣
(
はヽさま
)
同
(
どう
)
やう
甘
(
あま
)
へ
給
(
たま
)
へと
優
(
やさ
)
しく
慰
(
なぐ
)
さめて
日毎
(
ひごと
)
に
通
(
かよ
)
へば
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
寿美子の美しさと、その傍若無人さは
日毎
(
ひごと
)
に加わって、それを毎日見せつけられている卓二は、次第次第に狂気じみて来ました。
奇談クラブ〔戦後版〕:03 鍵
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
放送局では女幽霊の
呻
(
うな
)
り声を録音して、実況中継放送をしますなどといいだすものだから、女幽霊の妙な人気は
日毎
(
ひごと
)
に高くなる。
四次元漂流
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
斯
(
こ
)
うして
日毎
(
ひごと
)
に私達は一時間に
零
(
こぼ
)
す語数が無に近い程減少して、私達の肉体も無になるのではないかと疑わねばならなかった。
母
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
船長は
日毎
(
ひごと
)
にだんだんおかしくなってくる。わたしは彼自身が暗示したことが本当のことであり、またその理性が
冒
(
おか
)
されているのを恐れた。
世界怪談名作集:09 北極星号の船長 医学生ジョン・マリスターレーの奇異なる日記よりの抜萃
(新字新仮名)
/
アーサー・コナン・ドイル
(著)
だからこの窮地に陥った日本紳士の多数は、
日毎
(
ひごと
)
に法律に触れない程度に於て、もしくはただ頭の中に於て、罪悪を犯さなければならない。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
海は
日毎
(
ひごと
)
に荒模様になって行った。毎朝、
渚
(
なぎさ
)
に打ち上げられる漂流物の量が、急に
増
(
ふ
)
え出した。私たちは海へはいると、すぐ
水母
(
くらげ
)
に刺された。
麦藁帽子
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
むなしい気位に、そんなに
拘泥
(
こうでい
)
しなければならないのか。
日毎
(
ひごと
)
に体制をととのえて行く新しいあちらの権力は見えないのだ。
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
彼
(
か
)
の
開墾地
(
かいこんち
)
へは
周圍
(
しうゐ
)
に
隱
(
かく
)
れる
場所
(
ばしよ
)
が
有
(
あ
)
る
所爲
(
せゐ
)
か、
村落
(
むら
)
の
何處
(
どこ
)
にも
俄
(
にはか
)
に
其
(
その
)
聲
(
こゑ
)
を
聞
(
き
)
かなくなつた
雀
(
すゞめ
)
が
群
(
ぐん
)
をなして
日毎
(
ひごと
)
に
襲
(
おそ
)
うた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
それでゐながら、早速皆三に
逢
(
あ
)
ふほどの勇気も出ない。
日毎
(
ひごと
)
に
憂鬱
(
ゆううつ
)
と
焦躁
(
しょうそう
)
に取りこめられるやうにお涌はなつて行つた。
蝙蝠
(新字旧仮名)
/
岡本かの子
(著)
団飯の恩に報いる也けり。猟師労無くして獲物多きことを悦び、それよりは
日毎
(
ひごと
)
に団飯を包み行きて獣に換へ帰りたり。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
微風
(
そよかぜ
)
が
日毎
(
ひごと
)
林檎林を軽く吹いて通つた。欣之介はその中で何かの仕事をしながら、「眼には見えないが花粉がうまい工合に吹き送られてゐるんだ!」
新らしき祖先
(新字旧仮名)
/
相馬泰三
(著)
さて
梅
(
うめ
)
の
花
(
はな
)
も
終
(
をは
)
りとなり、
日毎
(
ひごと
)
に
風
(
かぜ
)
も
暖
(
あたゝ
)
かになりますと、
桃
(
もゝ
)
の
節句
(
せつく
)
の
桃
(
もゝ
)
の
花
(
はな
)
、
油菜
(
あぶらな
)
の
花
(
はな
)
がさきます。
野
(
の
)
や
畠
(
はた
)
にはたんぽゝが
黄色
(
きいろ
)
くかゞやいてきます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
が、おせんの
胸
(
むね
)
の
底
(
そこ
)
にひそんでいる、
思慕
(
しぼ
)
の
念
(
ねん
)
は、それらの
噂
(
うわさ
)
には一
切
(
さい
)
おかまいなしに
日毎
(
ひごと
)
につのってゆくばかりだった。それもそのはずであろう。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
彼の心には、さなきだに人間らしい感情が乏しかったのに、それが刻一刻と薄れて、見る影もない廃残の身からは
日毎
(
ひごと
)
に何ものかが
喪
(
うしな
)
われて行った。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
尋ぬるに
幸
(
さいはひ
)
の時節なりとて
日毎
(
ひごと
)
群集
(
ぐんじゆ
)
の中に
紛
(
まぎ
)
れ入て尋けるに似たりと思ふ人にも
逢
(
あは
)
ざれば
最早
(
もはや
)
江戸には居るまじ是よりは
何國
(
いづく
)
を尋ねんと主從三人
額
(
ひたひ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
みんなが、みんな、
日毎
(
ひごと
)
に迫る危機に
晒
(
さら
)
されて、まだまだ変ろうとしているし、変ってゆくに違いない。ぎりぎりのところをみとどけなければならぬ。
壊滅の序曲
(新字新仮名)
/
原民喜
(著)
此のほどから
黄昏
(
たそがれ
)
に、お辻が屋根へ出て、
廂
(
ひさし
)
から
山手
(
やまて
)
の
方
(
ほう
)
を
覗
(
のぞ
)
くことが、大抵
日毎
(
ひごと
)
、其は二階の窓から私も見た。
処方秘箋
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
何十人という人夫土工
或
(
あるい
)
は庭師などの群が、別仕立てのモーター船に乗って、
日毎
(
ひごと
)
に島の上に
集
(
あつま
)
って来ました。
パノラマ島綺譚
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
だがそれにも
拘
(
かかわ
)
らず、また患者の異常な食慾にも拘らず、彼は日に日に
瘠
(
や
)
せ衰えて、助手が
日毎
(
ひごと
)
に記入するフントの数はだんだん少なくなって行くのだった。
紅い花
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
日毎
(
ひごと
)
夜毎
(
よごと
)
に代る枕に仇浪は寄せますが、さて心の底まで許すお客は
余
(
あん
)
まりないものだそうでござります。
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
冬の間、
日毎
(
ひごと
)
日毎の雪
作務
(
さむ
)
に雲水たちを苦しめた雪も、深い谷間からさえ、その跡を絶ってしまった。
仇討三態
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
残念なことに、そういうものは
日毎
(
ひごと
)
にかすかになってくるのである。時がたつにしたがって次第に擦りへらされるだけでなく、新しい流行に消し去られてしまうのだ。
クリスマス
(新字新仮名)
/
ワシントン・アーヴィング
(著)
あゝ、
日毎
(
ひごと
)
暮るればこゝに来て、庭造る愛らしき
器物
(
うつわもの
)
、
手籠
(
てかご
)
、如露の
傍
(
そば
)
近
(
ちか
)
く、空想に
耽
(
ふけ
)
れば、あゝわが
若
(
わか
)
かりし折の
思出
(
おもいいで
)
。幸福を歌ふ
啜
(
すす
)
り
泣
(
なき
)
は、心の底より
迸
(
ほとばし
)
り出づ。
珊瑚集:仏蘭西近代抒情詩選
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
たとえ、今、己が頭の中で、どんな優れた詩を作ったにしたところで、どういう手段で発表できよう。まして、己の頭は
日毎
(
ひごと
)
に虎に近づいて行く。どうすればいいのだ。
山月記
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
それから××君と女の間は
日毎
(
ひごと
)
に接近したが、そのうちに女は横浜へ帰り、男は東京へ帰っているうちに、男は兵役の関係から演習に引張り出されて三週間ほど
佐倉
(
さくら
)
の方へ往っていた。
二通の書翰
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
惜くもなき命は有り
候
(
さふらふ
)
ものにて、はや
其
(
それ
)
より
七日
(
なぬか
)
に
相成候
(
あひなりさふら
)
へども、
猶
(
なほ
)
日毎
(
ひごと
)
に心地
苦
(
くるし
)
く相成候やうに覚え候のみにて、今以つて
此世
(
このよ
)
を去らず候へば、未練の程の
御
(
おん
)
つもらせも
然
(
さ
)
ぞかしと
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
夫
(
それ
)
が
日毎
(
ひごと
)
に繰り返される間に、山の色の深い秘密というようなものが、子供心の何処かの隅に朧げながらも印象の痕を残し止めて、何かの機会を捉えては急激に鮮明の度を増して行くらしい。
奥秩父の山旅日記
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
わずかの接触で
戦
(
おのの
)
くほどの繊細さにも、心を誘う美しさがある。しかし強き打撃に、なおも動ぜぬ姿には、それにも増して驚くべき美しさが見える。しかもその美しさは
日毎
(
ひごと
)
に加わるではないか。
民芸四十年
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
日毎
(
ひごと
)
に清く澄みわたり、
靈妙音
(
れいめうおん
)
の鳴るが樂しさ。
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
日毎
(
ひごと
)
にこころのみ
険
(
けは
)
しくなれる
七八月
(
ななやつき
)
かな。
悲しき玩具
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
謎の日は今、
日毎
(
ひごと
)
つづきつつある
路は果して何れ
(新字新仮名)
/
今野大力
(著)
枯菊を
剪
(
き
)
らずに
日毎
(
ひごと
)
あはれなり
六百句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
榮
(
はえ
)
なき思ひ
日毎
(
ひごと
)
に耕すなれ。
独絃哀歌
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
日毎
(
ひごと
)
に散らす
珠
(
たま
)
ぞとは。
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
手瓶
(
てかめ
)
や
日毎
(
ひごと
)
たづさへて
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
日毎
(
ひごと
)
夜毎
(
よごと
)
に
死
(
し
)
にかはり
友に
(新字旧仮名)
/
末吉安持
(著)
日毎
(
ひごと
)
にかくのごとし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
だが、どこからか忍びよってくる魔の影は
日毎
(
ひごと
)
に濃くなって行くようだった。彼は、ある画集で見た「死の勝利」という壁画の印象が忘れられなかった。
死のなかの風景
(新字新仮名)
/
原民喜
(著)
彼
(
かれ
)
の
老躯
(
らうく
)
は
日毎
(
ひごと
)
に
空腹
(
くうふく
)
から
來
(
く
)
る
疲勞
(
ひらう
)
を
醫
(
い
)
する
爲
(
ため
)
に
食料
(
しよくれう
)
を
攝取
(
せつしゆ
)
する
僅
(
わづか
)
な
滿足
(
まんぞく
)
が
其
(
そ
)
の
度毎
(
たびごと
)
に
目先
(
めさき
)
の
知
(
し
)
れてる
彼
(
かれ
)
を
拉
(
らつ
)
して
其
(
そ
)
の
行
(
ゆ
)
く
可
(
べ
)
き
處
(
ところ
)
に
導
(
みちび
)
いて
居
(
ゐ
)
るのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
それを
宥
(
なだ
)
めて、もとの家中の重役にいた阿賀妻は、とにかく、春の来るのを待っていた。日本海の水が緑を帯びて、
日毎
(
ひごと
)
に南の風があたたかくなって来た。
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
したがって、
人気役者
(
にんきやくしゃ
)
に
付
(
つ
)
きまとう
様々
(
さまざま
)
な
噂
(
うわさ
)
は、それからそれえと、
日毎
(
ひごと
)
におせんの
耳
(
みみ
)
へ
伝
(
つた
)
えられた。——どこそこのお
大名
(
だいみょう
)
のお
妾
(
めかけ
)
が、
小袖
(
こそで
)
を
贈
(
おく
)
ったとか。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
それから以後改まって
両人
(
ふたり
)
の腹の中を聞いた事はないが、それが
日毎
(
ひごと
)
に好くない方に、速度を加えて進行しつつあるのは殆んど争うべからざる事実と見えた。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
つとめある身なれば正雄は
日毎
(
ひごと
)
に
訪
(
と
)
ふ事もならで、三日おき、二日おきの夜な夜な車を柳のもとに乗りすてぬ、雪子は喜んで迎へる時あり、泣いて辞す時あり
うつせみ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
わがさきにいへる處と合し、かの
螺旋
(
らせん
)
即ちそが
日毎
(
ひごと
)
に早く己を現はすその
條
(
すぢ
)
を傳ひてめぐれり 三一—三三
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
分
(
うつ
)
し願は
輕羅
(
うすもの
)
と成て君が
細腰
(
こし
)
にまつはりたしなどと
凝塊
(
こりかたま
)
り養父五兵衞が病氣にて見世へ
出
(
いで
)
ぬを幸ひに若い者等を
欺
(
だま
)
しては
日毎
(
ひごと
)
夜毎に通ひ
詰
(
つめ
)
邂逅
(
たまさか
)
宅
(
うち
)
に
寢
(
ねる
)
夜
(
よ
)
には外を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それがわれわれの逃がれ出ることの出来る
唯一
(
ゆいいつ
)
の道であるが、それさえ
日毎
(
ひごと
)
に結氷しつつあるのである。
世界怪談名作集:09 北極星号の船長 医学生ジョン・マリスターレーの奇異なる日記よりの抜萃
(新字新仮名)
/
アーサー・コナン・ドイル
(著)
彼の病室の窓から眺められる南アルプスの山頂には雪が
日毎
(
ひごと
)
にまばらになって行った。
恢復期
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
日
常用漢字
小1
部首:⽇
4画
毎
常用漢字
小2
部首:⽏
6画
“日毎”で始まる語句
日毎夜毎
日毎日毎