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承知
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しょうち
ふりがな文庫
“
承知
(
しょうち
)” の例文
こういうわけで、少年はすぐさまその
申
(
もう
)
し
出
(
いで
)
を
承知
(
しょうち
)
しました。そして、小人が
這
(
は
)
いだせるように、網をゆり動かすのをやめました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
「これこれ、このお
方
(
かた
)
をだれだと
思
(
おも
)
う。
三条
(
さんじょう
)
の
宰相殿
(
さいしょうどの
)
の
姫君
(
ひめぎみ
)
だぞ。うっかり
失礼
(
しつれい
)
なまねをすると、この
一寸法師
(
いっすんぼうし
)
が
承知
(
しょうち
)
しないぞ。」
一寸法師
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「ええ、でもねミサ子さん、自転車なんて、きょう
日
(
び
)
は、買うに買えないでしょ。もしも買えるとしても、ふところが
承知
(
しょうち
)
しない」
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
青年にこの弱点あることは青年自身も
承知
(
しょうち
)
している。承知しているゆえ、いわゆる
先輩
(
せんぱい
)
の意見を
叩
(
たた
)
き、職業を選定せんとするのである。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
おかみさんはこういって、それからも、なんのかんのとうるさくいいたてますので、とうとう、木こりも
承知
(
しょうち
)
してしまいました。
ヘンゼルとグレーテル
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
▼ もっと見る
そして、お
父
(
とう
)
さんが、
承知
(
しょうち
)
してくだされたなら、そのときは、お
母
(
かあ
)
さんだって、
許
(
ゆる
)
してくださるにちがいないと
思
(
おも
)
ったのでした。
青い石とメダル
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
自分になんらの
悪気
(
わるぎ
)
はなかったものの、妻が自分にとつぐについては自分に
多大
(
ただい
)
な
望
(
のぞ
)
みを
属
(
しょく
)
してきたことは
承知
(
しょうち
)
していたのだ。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
「へい、
承知
(
しょうち
)
いたしました。ですが、その秀吉さまは、山崎の
合戦
(
かっせん
)
ののち、いったいどこのお城にお
住
(
すま
)
いでござりましょうか」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
こんなものがお
宮
(
みや
)
に
祀
(
まつ
)
られるというのはたしかに
分
(
ぶん
)
に
過
(
す
)
ぎたことで、
私
(
わたくし
)
自身
(
じしん
)
もそれはよく
承知
(
しょうち
)
しているのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「まあいつまでもうるさいな。急いで出て行ってくれ。五分間の
猶予
(
ゆうよ
)
をやる。五分たってわたしが帰って来ても、まだここにいれば
承知
(
しょうち
)
しないから」
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
「うちの
親父
(
おやじ
)
は、がんこでしようがないのですよ。そのうち、
私
(
わたし
)
の
代
(
だい
)
になりますから、そしたら
私
(
わたし
)
があなたの
井戸
(
いど
)
を
掘
(
ほ
)
ることを
承知
(
しょうち
)
してあげましょう。」
牛をつないだ椿の木
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
「ではみなさんは、そういうふうに川だと
言
(
い
)
われたり、
乳
(
ちち
)
の
流
(
なが
)
れたあとだと
言
(
い
)
われたりしていた、このぼんやりと白いものがほんとうは何かご
承知
(
しょうち
)
ですか」
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
そして
僧正
(
そうじょう
)
さまにお
願
(
ねが
)
いいたしました。
僧正
(
そうじょう
)
さまはすぐに
承知
(
しょうち
)
してくださいました。わたくしどもの
宿
(
やど
)
まできてくださいまして、人形のためにお
祈
(
いの
)
りをしてくださいました。
活人形
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
手前
(
てまへ
)
が
存
(
ぞん
)
じをりまするは
是限
(
これぎ
)
り。
内祝言
(
ないしうげん
)
の
儀
(
ぎ
)
は
乳母
(
うば
)
が
善
(
よ
)
う
承知
(
しょうち
)
の
筈
(
はず
)
。
何事
(
なにごと
)
にまれ、
予
(
われら
)
が
不埓
(
ふらち
)
と
御檢斷
(
ごけんだん
)
遊
(
あそ
)
ばれうならば、
餘命
(
よめい
)
幾何
(
いくばく
)
もなき
老骨
(
らうこつ
)
、
如何
(
いか
)
な
御嚴刑
(
ごげんけい
)
にも
處
(
しょ
)
せられませう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
道
(
みち
)
ッ
端
(
ぱた
)
で
展
(
ひろ
)
げたとこを、ひょっと
誰
(
だれ
)
かに
見
(
み
)
られた
日
(
ひ
)
にゃァ、それこそ
若旦那
(
わかだんな
)
、
気
(
き
)
の
弱
(
よわ
)
いおせんは、どんなことになるか、
知
(
し
)
れたもんじゃござんせん。
野暮
(
やぼ
)
は
承知
(
しょうち
)
の
上
(
うえ
)
でござんす。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
「コラッ、この餓鬼ッ! そんなきたねえ手で、お駕籠にさわると
承知
(
しょうち
)
しねえぞ」
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
それが、今のところかの女に適していると
承知
(
しょうち
)
して居る。だが、かの女はそれがまた寂しいのだ。自分の意地や好みを立てて、その上、寂しがるのは
贅沢
(
ぜいたく
)
と知りつつ時々涙が出るのだった。
かの女の朝
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
「はい、
承知
(
しょうち
)
しました。しかし樺太ですって。ずいぶん遠いですね」
一坪館
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
その
代
(
か
)
わりまた、ねずみが
悪
(
わる
)
さをはじめたら、いつでも
見
(
み
)
つけ
次第
(
しだい
)
食
(
く
)
い
殺
(
ころ
)
してもかまわない。どうだね、それで
承知
(
しょうち
)
してくれるか。
猫の草紙
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
心のすなおなネズミは、すぐに
承知
(
しょうち
)
しました。ところがネコのほうは、町の石べいのうしろをとおって、
教会
(
きょうかい
)
のなかへしのびこみました。
ネコとネズミのいっしょのくらし
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
「お
安
(
やす
)
いご
用
(
よう
)
です。」と、
彼
(
かれ
)
はさっそく、
承知
(
しょうち
)
して、
傷
(
きず
)
ついた
友
(
とも
)
だちをいたわりながら、あちらの
温泉
(
おんせん
)
へと
出
(
で
)
かけたのです。
温泉へ出かけたすずめ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
遠駆
(
とおが
)
けの一
番
(
ばん
)
試合
(
じあい
)
で、
勝敗
(
しょうはい
)
を
決
(
き
)
めることは
当方
(
とうほう
)
で、
望
(
のぞ
)
むところ、たしかに
承知
(
しょうち
)
した。さらば、すぐそちらでもおしたくを」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
すると、小人もとうとう
承知
(
しょうち
)
して、あなたが家に帰れば、すぐにもとの人間にしてあげるとつたえてくれということです。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
しかもそれをじぶんでよく知っていて、無試験の
裁縫
(
さいほう
)
学校にゆきたがった。だが彼女の母はそれを
承知
(
しょうち
)
せず、毎日、彼女にいんうつな顔をさせた。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
「うむ、
変人
(
へんじん
)
だと
承知
(
しょうち
)
でおいてみるのだから、いまからこぼすのはまだ早い、とにかく十
日
(
か
)
か二十日も使ってみんことにはわかりゃせんじゃないか」
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
ミリガン夫人はわたしをそばに
置
(
お
)
きたいと言うだろう。親方はわたしに対する
権利
(
けんり
)
を
捨
(
す
)
てることを
承知
(
しょうち
)
してくれるだろう。それでいっさい事ずみだ。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
それでも
取次
(
とりつ
)
ぎの
小娘
(
こむすめ
)
には
私
(
わたくし
)
の
言葉
(
ことば
)
がよく
通
(
つう
)
じたらしく、『
承知
(
しょうち
)
致
(
いた
)
しました。
少々
(
しょうしょう
)
お
待
(
ま
)
ちくださいませ。』と
言
(
い
)
って、
踵
(
きびす
)
をかえして
急
(
いそ
)
いで
奥
(
おく
)
へ
入
(
はい
)
って
行
(
ゆ
)
きました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
半之助方
小僧
(
こぞう
)
、
身
(
み
)
ぶるえしつつ、酒一斗はとても入り
兼
(
か
)
ね候と
返答
(
へんとう
)
致
(
いた
)
し候
処
(
ところ
)
、山男、まずは入れなさるべく候と
押
(
お
)
して申し候。半之助も顔色青ざめ
委細
(
いさい
)
承知
(
しょうち
)
と早口に申し候。
紫紺染について
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
甚兵衛
(
じんべえ
)
は
承知
(
しょうち
)
しました。
猿
(
さる
)
は甚兵衛の家へやってきました。そして家にある人形を
皆
(
みな
)
売ってしまいなさいといいました。甚兵衛は人形を
残
(
のこ
)
らず売ってしまいました。すると
猿
(
さる
)
はいいました。
人形使い
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
自分と左膳とのあいだの乾坤二刀の争奪……誰も知る者のないはずなのに、この、突如としてあらわれた異装の一隊は、そのいきさつを
委細
(
いさい
)
承知
(
しょうち
)
してわれからこの場へ踏みこんできたらしい口ぶりだ。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「
承知
(
しょうち
)
しました。できるだけ早くきてください」
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「まあ、よく
庵主
(
あんじゅ
)
さんがご
承知
(
しょうち
)
なさったね。」
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
金
(
きん
)
のお
城
(
しろ
)
の王女は、これをきいて、ようやく
安心
(
あんしん
)
しました。そして、王さまがすきになり、お
妃
(
きさき
)
さまになることをよろこんで
承知
(
しょうち
)
しました。
忠義者のヨハネス
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
「じゃ、
明日
(
あした
)
、
徳
(
とく
)
ちゃんなんかにきいてみるよ。うそなんかいったら、
承知
(
しょうち
)
しないから。」と、
正
(
しょう
)
ちゃんが、いいますと
ペスをさがしに
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ユクシを呼んで、ガンたちをヴォンブ
湖
(
こ
)
につれていくように言いました。けれども、ガンたちが
承知
(
しょうち
)
をしませんので、きびしく言いわたしました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
「でまかせをこけ。この村には、ここともう一
軒
(
けん
)
鍛冶屋
(
かじや
)
よりほかに人はいやしない。そんなことは
承知
(
しょうち
)
のうえで、
柿泥棒
(
かきどろぼう
)
にきやがったくせにして」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あなたがいまから三十五年か四十年まえにイタリアにおいででしたら、あの男についてご
承知
(
しょうち
)
だったでしょう。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
「いろいろ、あってね。
老朽
(
ろうきゅう
)
で来年はやめてもらう番になっていたところを、岬へいけば、三年ぐらいのびるからね。そういったら、よろこんで、
承知
(
しょうち
)
しましたよ」
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
そんな
真似
(
まね
)
をしたところで、一たん
死
(
し
)
んだ
者
(
もの
)
が、とても
現世
(
げんせ
)
へ
戻
(
もど
)
れるものでない
事
(
こと
)
は
充分
(
じゅうぶん
)
承知
(
しょうち
)
しているのですが、それで
矢張
(
やは
)
り
止
(
や
)
めることができないのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
ふたりの子どもを
妻
(
つま
)
のやつが
連
(
つ
)
れて三
里塚
(
りづか
)
へいってくれると
都合
(
つごう
)
がえいが、
承知
(
しょうち
)
しないかな。
独身
(
どくしん
)
になっていま一
度
(
ど
)
学問
(
がくもん
)
がやってみたいなあ。子どもはひとりだけだなあ。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
坊
(
ぼう
)
さんが
承知
(
しょうち
)
して
珠数
(
じゅず
)
をつまぐりながら、
何
(
なに
)
か
祈
(
いの
)
りはじめますと、
不思議
(
ふしぎ
)
にもうりがむくむくと
動
(
うご
)
き
出
(
だ
)
しました。さてこそ
怪
(
あや
)
しいうりだというので、お
医者
(
いしゃ
)
の
忠明
(
ただあきら
)
が
針療治
(
はりりょうじ
)
に
使
(
つか
)
う
針
(
はり
)
を
出
(
だ
)
して
八幡太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「は、
承知
(
しょうち
)
しました」
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「
承知
(
しょうち
)
しました。」
耕耘部の時計
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
そしてその
黒
(
くろ
)
い
頭
(
あたま
)
をぺこぺこ
下
(
さ
)
げて、どうか
今夜
(
こんや
)
だけもう
一晩
(
ひとばん
)
ここに
泊
(
と
)
めておいてくれと
頼
(
たの
)
みました。しかし
若者
(
わかもの
)
たちは
承知
(
しょうち
)
をしなかったのです。
カラカラ鳴る海
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
こういわれますと、お
百姓
(
ひゃくしょう
)
さんも
承知
(
しょうち
)
しました。そこで、ユダヤ人の上着をきて、いっしょにでかけました。
うまい商売
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
男は
承知
(
しょうち
)
してくれた。そこで
炉
(
ろ
)
のすみにすわりこんで、
腹
(
はら
)
いっぱい食べながら、
事件
(
じけん
)
のくわしい話をした。バルブレンはくずれた足場の下にしかれて大けがをした。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
「みなさん、
大丈夫
(
だいじょうぶ
)
、
和尚
(
おしょう
)
さんは
承知
(
しょうち
)
してくれました。」
猫の草紙
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「
承知
(
しょうち
)
しました」
超人間X号
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
彼
(
かれ
)
は、
無理
(
むり
)
にも、お
母
(
かあ
)
さんに
承知
(
しょうち
)
していただいて、お
金
(
かね
)
をもらわなければなりませんでした。それで、
家
(
いえ
)
の
内
(
うち
)
をお
母
(
かあ
)
さんの
後
(
あと
)
について
歩
(
ある
)
きました。
真昼のお化け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それで、とうとうネズミは、ネコとおなじうちにすんで、いっしょにくらすことを
承知
(
しょうち
)
してしまいました。
ネコとネズミのいっしょのくらし
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
承
常用漢字
小6
部首:⼿
8画
知
常用漢字
小2
部首:⽮
8画
“承知”で始まる語句
承知之助
承知しました