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呉
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ご
ふりがな文庫
“
呉
(
ご
)” の例文
「これは売り買いではなく、わたしからお
餞別
(
せんべつ
)
に差し上げるのです。
呉
(
ご
)
の地方へお持ちになると、きっと良い御商法になりましょう」
中国怪奇小説集:09 稽神録(宋)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
呉
(
ご
)
の
孫策
(
そんさく
)
は、すでに、曹操との軍事経済同盟の約束によって、大江をわたり、南のほうから進撃の途中にあったが、曹操の書簡を手にして
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と申しますのは、昭公は
呉
(
ご
)
から
妃
(
きさき
)
を迎えられ、その方がご自分と同性なために、ごまかして
呉孟子
(
ごもうし
)
と呼んでおられるのです。
現代訳論語
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
楚が
呉
(
ご
)
を
伐
(
う
)
った時、
工尹商陽
(
こういんしょうよう
)
という者が呉の師を追うたが、同乗の王子
棄疾
(
きしつ
)
に「王事なり。子、弓を手にして可なり。」といわれて始めて弓を執り
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
されば事に任ずる者、口に
藉
(
し
)
くことを得て、殿下文臣を
誅
(
ちゅう
)
することを仮りて実は漢の
呉
(
ご
)
王の七国に
倡
(
とな
)
えて
晁錯
(
ちょうさく
)
を誅せんとしゝに
効
(
なら
)
わんと欲したもうと申す。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
しかも当時はこの国が、まだ生まれたばかりだったのです。支那の哲人たちは道のほかにも、
呉
(
ご
)
の国の絹だの
秦
(
しん
)
の国の玉だの、いろいろな物を持って来ました。
神神の微笑
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ゆえに日本人の遠い昔の故郷を、かのあたりに見出そうとする学者さえあったので、
呉
(
ご
)
の泰伯の子孫という類の新説は、論拠がなくても起こりやすい空想であった。
雪国の春
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
もし漢青年が
今日
(
こんにち
)
のように
切迫
(
せっぱく
)
した時局を知ったなら、彼は
立
(
た
)
ち
処
(
どころ
)
に
故山
(
こざん
)
に帰り、
揚子江
(
ようすこう
)
と
銭塘口
(
せんとうこう
)
との下流一帯を
糾合
(
きゅうごう
)
して、一千年前の
呉
(
ご
)
の王国を興したことだろう。
西湖の屍人
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そのうちに
上元
(
じょうげん
)
の節となった。母方の
従兄弟
(
いとこ
)
に
呉
(
ご
)
という者があって、それが迎いに来たので一緒に遊びに出て、村はずれまでいった時、呉の家の
僕
(
げなん
)
が呉を呼びに来て
伴
(
つ
)
れていった。
嬰寧
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
孔子
(
こうし
)
、
古
(
いにしへ
)
の
仁聖
(
じんせい
)
賢人
(
けんじん
)
を
(一七)
序列
(
じよれつ
)
する、
呉
(
ご
)
の
太伯
(
たいはく
)
・
伯夷
(
はくい
)
の
倫
(
ともがら
)
の
如
(
ごと
)
きも
詳
(
つまびらか
)
なり。
余
(
よ
)
の
聞
(
き
)
く
所
(
ところ
)
を
以
(
もつ
)
てすれば、
(一八)
由光
(
いうくわう
)
の
義
(
ぎ
)
至
(
いた
)
つて
高
(
たか
)
し。
(一九)
其文辭
(
そのぶんじ
)
少
(
すこ
)
しも
概見
(
がいけん
)
せざるは
何
(
なん
)
ぞ
哉
(
や
)
。
国訳史記列伝:01 伯夷列伝第一
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
唐
(
たう
)
の
開元年中
(
かいげんねんちう
)
、
呉
(
ご
)
楚
(
そ
)
齊
(
せい
)
魯
(
ろ
)
の
間
(
あひだ
)
、
劫賊
(
こふぞく
)
あり。
近頃
(
ちかごろ
)
は
不景氣
(
ふけいき
)
だ、と
徒黨
(
とたう
)
十餘輩
(
じふよはい
)
を
語
(
かた
)
らうて
盛唐縣
(
せいたうけん
)
の
塚原
(
つかはら
)
に
至
(
いた
)
り、
數十
(
すうじふ
)
の
塚
(
つか
)
を
發
(
あば
)
きて
金銀寶玉
(
きんぎんはうぎよく
)
を
掠取
(
かすめと
)
る。
塚
(
つか
)
の
中
(
なか
)
に、
時
(
とき
)
の
人
(
ひと
)
の
白茅冢
(
はくばうちよう
)
と
呼
(
よ
)
ぶものあり。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
留む
之
(
これ
)
子生涯快心の事
呉
(
ご
)
を亡ぼすの罪を正して
西施
(
せいし
)
を斬る
八犬伝談余
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
三国
(
さんごく
)
の
呉
(
ご
)
の
孫休
(
そんきゅう
)
のときに、一人の
戍将
(
じゅしょう
)
が
広陵
(
こうりょう
)
を守っていたが、城の修繕をするために付近の古い塚を掘りかえして石の板をあつめた。
中国怪奇小説集:03 捜神記(六朝)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
黄河
(
こうが
)
の上流にあたり、
渭水
(
いすい
)
の下流に位置し、
旧
(
ふる
)
き
呉
(
ご
)
や
楚
(
そ
)
の国と隣りあい、遠くは
斉
(
せい
)
と
魯
(
ろ
)
の境につらなる水陸の要衝だった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
明の律は太祖の
武昌
(
ぶしょう
)
を平らげたる
呉
(
ご
)
の元年に、
李善長
(
りぜんちょう
)
等
(
ら
)
の考え設けたるを
初
(
はじめ
)
とし、洪武六年より七年に
亙
(
わた
)
りて
劉惟謙
(
りゅういけん
)
等
(
ら
)
の議定するに及びて、
所謂
(
いわゆる
)
大明律
(
たいみんりつ
)
成り
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
楚
(
そ
)
では王族の一人が
病臥
(
びょうが
)
中の王の
頸
(
くび
)
をしめて位を
奪
(
うば
)
う。
呉
(
ご
)
では足頸を
斬取
(
きりと
)
られた罪人共が王を
襲
(
おそ
)
い、晋では二人の臣が
互
(
たが
)
いに妻を
交換
(
こうかん
)
し合う。このような世の中であった。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
然れどももし道楽以上の
貼札
(
はりふだ
)
を貼らんとするものあらば、
山陽
(
さんやう
)
の
画
(
ゑ
)
を観せしむるに
若
(
し
)
かず。
日本外史
(
にほんぐわいし
)
は
兎
(
と
)
も
角
(
かく
)
も一部の歴史小説なり。画に至つては
呉
(
ご
)
か
越
(
ゑつ
)
か、
畢
(
つひ
)
につくね
芋
(
いも
)
の山水のみ。
続野人生計事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
呉
(
ご
)
の
孫權
(
そんけん
)
、
或時
(
あるとき
)
、
曹
(
さう
)
再興
(
さいこう
)
をして
屏風
(
びやうぶ
)
に
畫
(
ゑが
)
かしむ、
畫伯
(
ぐわはく
)
筆
(
ふで
)
を
取
(
と
)
つて
誤
(
あやま
)
つて
落
(
おと
)
して
素
(
しろ
)
きに
點
(
てん
)
打
(
う
)
つ。
因
(
よ
)
つてごまかして、
蠅
(
はへ
)
となす、
孫權
(
そんけん
)
其
(
そ
)
の
眞
(
しん
)
なることを
疑
(
うたが
)
うて
手
(
て
)
を
以
(
もつ
)
て
彈
(
はじ
)
いて
姫
(
き
)
を
顧
(
かへり
)
みて
笑
(
わら
)
ふといへり。
聞きたるまゝ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
宣城
(
せんじょう
)
郡、
当塗
(
とうと
)
の民に
劉成
(
りゅうせい
)
、
李暉
(
りき
)
の二人があった。かれらは大きい船に魚や
蟹
(
かに
)
のたぐいを積んで、
呉
(
ご
)
や
越
(
えつ
)
の地方へ売りに出ていた。
中国怪奇小説集:06 宣室志(唐)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
呉
(
ご
)
学究との旧交を打明け、また宋江の身の上話もいろいろ求め、十年の交じわりのような想いをあたためた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
其の分封
太侈
(
たいし
)
を論ずるに
曰
(
いわ
)
く、都城
百雉
(
ひゃくち
)
を過ぐるは国の害なりとは、
伝
(
でん
)
の文にも見えたるを、国家今や
秦
(
しん
)
晋
(
しん
)
燕
(
えん
)
斉
(
せい
)
梁
(
りょう
)
楚
(
そ
)
呉
(
ご
)
閩
(
びん
)
の諸国、各
其
(
その
)
地
(
ち
)
を尽して
之
(
これ
)
を封じたまい、諸王の都城宮室の制、広狭大小
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
処へ、名にし負う道学者と来て、天下この位信用すべき
媒妁人
(
なこうど
)
は少いから、
呉
(
ご
)
も
越
(
えつ
)
も隔てなく口を利いて
巧
(
うま
)
く
纏
(
まと
)
める。従うて諸家の
閨門
(
けいもん
)
に出入すること頻繁にして時々厭らしい! と云う
風説
(
うわさ
)
を聞く。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
饒
(
じょう
)
州に
呉
(
ご
)
という男があった。家は豊かで、その妻の実家も富んでいて、夫婦の仲もむつまじく、なんの欠けたところもなかった。
中国怪奇小説集:08 録異記(五代)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
呉
(
ご
)
は
蜀
(
しょく
)
と同盟して、魏の
洛陽
(
らくよう
)
を
衝
(
つ
)
かんとし、曹操の建業も
一朝
(
いっちょう
)
の
間
(
ま
)
かとあやぶまれていたような
秋
(
とき
)
である。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
呉
(
ご
)
の末に、臨海の人が山に入って
猟
(
かり
)
をしていた。彼は
木間
(
このま
)
に粗末の小屋を作って、そこに寝泊まりしていると、ある夜ひとりの男がたずねて来た。
中国怪奇小説集:04 捜神後記(六朝)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
呉
(
ご
)
の客を送って、すぐに
越
(
えつ
)
の船の入港日を税関の前の掲示板で見ながら、よく戦った白粉の女たちは、裾寒げに、ぞろぞろと、自分の巣へかえってゆくのだった。
かんかん虫は唄う
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
娘は生長して管営指揮使の妻となり、のちに
呉
(
ご
)
の
燕王
(
えんおう
)
の孫娘の乳母となって、百二十歳の寿を保った。
中国怪奇小説集:10 夷堅志(宋)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
呉
(
ご
)
と
越
(
えつ
)
と、
仇
(
あだ
)
と
敵
(
かたき
)
とが、こうして一つの
釜
(
かま
)
の飯を食う、食うのが、間違っているか、宿命なのか。
無宿人国記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
呉
(
ご
)
の
赤烏
(
せきう
)
三年、
句章
(
こうしょう
)
の農夫
楊度
(
ようたく
)
という者が
余姚
(
よちょう
)
というところまで出てゆくと、途中で日が暮れた。
中国怪奇小説集:03 捜神記(六朝)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
呉
(
ご
)
と
越
(
えつ
)
と、二つの雄藩が、かなたの国では、両々
覇
(
は
)
を争ッて、
併呑
(
へいどん
)
をうかがい合い、
倶
(
トモ
)
ニ天ヲ
戴
(
イタダ
)
カズ、とまで争っていた。呉人越人、同邦ながらたがいに憎しみあっていた。
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼は間もなくかの貴公子に別れ、
清
(
せい
)
州へ行って
呉
(
ご
)
という役人の家に足をとどめていると、ある日、ひとりの旅人が一匹の猴を連れて城内に入り込んだという報告があった。
中国怪奇小説集:13 輟耕録(明)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
……
北斗
(
ほくと
)
の星、
呉
(
ご
)
と
楚
(
そ
)
の地を照らし、その色赤し、おそらく
謀反
(
むほん
)
の
徒
(
と
)
のおこる
兆
(
きざ
)
しならんかと
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
呉
(
ご
)
郡の
顧旃
(
こせん
)
が
猟
(
かり
)
に出て、一つの高い岡にのぼると、どこかで突然に人の声がきこえた。
中国怪奇小説集:04 捜神後記(六朝)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
赤壁
(
せきへき
)
の江上戦に、
魏
(
ぎ
)
の
精猛
(
せいもう
)
を
率
(
ひき
)
いる
曹操
(
そうそう
)
が、完敗を喫したのも、当初、彼の軍隊の兵は多く北国産の
山沢
(
さんたく
)
に飛躍したものであり、それに反して、江南の国
呉
(
ご
)
の兵士は、大江の水に馴れ
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
呉
(
ご
)
の将、
朱桓
(
しゅかん
)
という将軍がひとりの
下婢
(
かひ
)
を置いたが、その女は夜中に
睡
(
ねむ
)
ると首がぬけ出して、あるいは
狗竇
(
いぬくぐり
)
から、あるいは窓から出てゆく。その飛ぶときは耳をもって
翼
(
つばさ
)
とするらしい。
中国怪奇小説集:03 捜神記(六朝)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
孔明
(
こうめい
)
の家、
諸葛氏
(
しょかつし
)
の子弟や一族は、のちに三国の
蜀
(
しょく
)
、
呉
(
ご
)
、
魏
(
ぎ
)
——それぞれの国にわかれて、おのおの重要な地位をしめ、また時代の一方をうごかしている関係上、ここでまず諸葛家の人々と
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
孫恩
(
そんおん
)
が乱を起したときに、
呉興
(
ごこう
)
の地方は大いに乱れた。なんのためか、ひとりの男が
蒋侯
(
しょうこう
)
の
廟
(
びょう
)
に突入した。
蒋子文
(
しょうしぶん
)
は
広陵
(
こうりょう
)
の人で、三国の
呉
(
ご
)
の始めから、神としてここに祀られているのである。
中国怪奇小説集:04 捜神後記(六朝)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
呉
(
ご
)
の
孫堅
(
そんけん
)
がひきうけて、
汜水関
(
しすいかん
)
近くまで攻め上ってきた由にございます
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
呉
(
ご
)
という大将が兵を率いて
晋安
(
しんあん
)
に攻め向うことになりました。呉は新しく
鋳
(
い
)
らせた剣を持っていまして、それが甚だよく切れるのです。彼は出陣の節に、その剣をたずさえて梨山の廟に参詣しました。
中国怪奇小説集:09 稽神録(宋)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
呉
(
ご
)
は、
大江
(
たいこう
)
の流れに沿うて、「江東の地」と
称
(
うた
)
われている。
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「では、
呉
(
ご
)
の
孫策
(
そんさく
)
は」
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一
帆
(
ぱん
)
呉
(
ご
)
へ
下
(
くだ
)
る
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
呉
(
ご
)
の情熱
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
呉
(
ご
)
の
外交
(
がいこう
)
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
呉
常用漢字
中学
部首:⼝
7画
“呉”を含む語句
呉々
呉絽
呉服店
呉服
御呉
呉公
呉茱萸
呉春
呉越
呉道子
呉子
何呉
呉王
呉人
呉服町
陳勝呉廣
陳勝呉広
呉淞路
呉氏
縮緬呉絽
...