“呉道子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごどうし60.0%
ごだうし40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寺の門を出たのはひる大分だいぶん過ぎてゐて、ぺこぺこになつた胃の腑のなかでは、先刻さつき虫干で見た呉道子ごどうしの観音さまや、一休和尚の木像やが空腹ひだるさうに欠伸あくびをしてゐた。
もとより、粉本ふんぽんがあっていたものと思われる。呉道子ごどうしあたりかも知れない。武蔵の遺作に、彩画はないなどとよく誰もいうていることだが、あったって何のふしぎでもない。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
われく、むかし呉道子ごだうし地獄變相ぢごくへんさうつくる。成都せいとひと一度ひとたびこれるやこと/″\戰寒せんかんしてつみおそれ、ふくしうせざるなく、ために牛肉ぎうにくれず、うをかわく。
聞きたるまゝ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
御祕藏ごひざう呉道子ごだうしでもをがませて、往生わうじやうをさせておんなさいまし。
画の裡 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)