“ごどうし”の漢字の書き方と例文
語句割合
呉道子100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寺の門を出たのはひる大分だいぶん過ぎてゐて、ぺこぺこになつた胃の腑のなかでは、先刻さつき虫干で見た呉道子ごどうしの観音さまや、一休和尚の木像やが空腹ひだるさうに欠伸あくびをしてゐた。
もとより、粉本ふんぽんがあっていたものと思われる。呉道子ごどうしあたりかも知れない。武蔵の遺作に、彩画はないなどとよく誰もいうていることだが、あったって何のふしぎでもない。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いま出して見ますと、呉道子ごどうしの人物もありますし、雪舟の観音もあります。
座右第一品 (新字新仮名) / 上村松園(著)