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初
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そめ
ふりがな文庫
“
初
(
そめ
)” の例文
贈
(
おく
)
られ今日の第一番客なり
扨
(
さて
)
夕
(
ゆふ
)
申刻
(
なゝつ
)
頃よりして
立代
(
たちかは
)
り入代り語り
初
(
そめ
)
をなす
淨瑠璃
(
じやうるり
)
の
數々
(
かず/\
)
門弟は今日を
晴
(
はれ
)
と見臺に向ひて
大汗
(
おほあせ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
白馬節会
(
あおうまのせちえ
)
の白馬を青馬と
訓
(
よ
)
ますを古く
不審
(
いぶか
)
しく思うた人少なからぬと見え、
平兼盛
(
たいらのかねもり
)
が「ふる雪に色もかはらて
曳
(
ひ
)
くものを、たれ青馬と
名
(
なづ
)
け
初
(
そめ
)
けん」
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
今川橋
(
いまがはばし
)
の
際
(
きは
)
に
夜明
(
よあか
)
しの
蕎麥掻
(
そばが
)
きを
賣
(
う
)
り
初
(
そめ
)
し
頃
(
ころ
)
の
勢
(
いきほ
)
ひは千
鈞
(
きん
)
の
重
(
おも
)
きを
提
(
ひつさ
)
げて
大海
(
たいかい
)
をも
跳
(
おど
)
り
越
(
こ
)
えつべく、
知
(
し
)
る
限
(
かぎ
)
りの
人
(
ひと
)
舌
(
した
)
を
卷
(
ま
)
いて
驚
(
おどろ
)
くもあれば、
猪武者
(
いのしゝむしや
)
の
向
(
むか
)
ふ
見
(
み
)
ず
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
冥加
(
みょうが
)
にあまりてありがたしとも嬉しとも
此
(
この
)
喜び申すべき
詞
(
ことば
)
知らぬ
愚
(
おろか
)
の口惜し、忘れもせざる
何日
(
いつ
)
ぞやの朝、見所もなき
櫛
(
くし
)
に数々の花
彫付
(
ほりつけ
)
て
賜
(
たま
)
わりし折より、
柔
(
やさ
)
しき御心ゆかしく思い
初
(
そめ
)
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
庭砂のかわき
初
(
そめ
)
てやせみの声 北人
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
▼ もっと見る
里見え
初
(
そめ
)
て
午
(
うま
)
の貝吹く 蕉
俳句への道
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
贔屓
(
ひいき
)
になし今日も忍びにて語り
初
(
そめ
)
を
聽
(
きか
)
んと參られけるが此人より土産として金千
疋
(
ぴき
)
三味線彈
(
さみせんひき
)
の友次郎へも金五百
疋
(
ぴき
)
又政太夫の
女房
(
にようばう
)
へは
縞縮緬
(
しまちりめん
)
一疋を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
散々
(
さん/″\
)
のお
民
(
たみ
)
が
異見
(
いけん
)
に
少
(
すこ
)
し
我
(
わ
)
が
非
(
ひ
)
を
知
(
し
)
り
初
(
そめ
)
し
揚句
(
あげく
)
、その
人
(
ひと
)
は
俄
(
にわ
)
かに
別
(
わか
)
れといふ、
幼
(
おさ
)
なき
心
(
こヽろ
)
には
我
(
わ
)
が
失禮
(
ひつれい
)
の
我
(
わが
)
まヽを
憎
(
に
)
くみて
夫故
(
それゆゑ
)
に
遠國
(
ゑんごく
)
へでも
行
(
ゆ
)
かれるやうに
悲
(
かな
)
しく
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
白馬を「あおうま」とのみ
訓
(
よ
)
みしは、『平兼盛家集』に「ふる雪に色もかはらで
曳
(
ひ
)
くものを、たれ青馬と
名
(
なづ
)
け
初
(
そめ
)
けん」、高橋宗直の『筵響録』巻下に室町家前後諸士
涅歯
(
でっし
)
の事を述べて
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
つり
初
(
そめ
)
て蚊屋の
薫
(
かおり
)
や二日程 花虫
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
さてもさてもの替り様、我身が嫁入りの噂聞え
初
(
そめ
)
た頃から、やけ遊びの底ぬけ騒ぎ、高坂の息子はまるで人間が変つたやうな、魔でもさしたか、
祟
(
たた
)
りでもあるか
十三夜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
明れば享保九年正月三日
竹本政太夫
(
たけもとまさだいふ
)
の方にては例年の通り
淨瑠璃
(
じやうるり
)
の
語
(
かた
)
り
初
(
そめ
)
なりとて
門弟
(
もんてい
)
中打集まり一
入
(
しほ
)
賑々
(
にぎ/\
)
しく
人
(
ひと
)
出入
(
でいり
)
も多かりける其頃西の丸の老中
安藤對馬守殿
(
あんどうつしまのかみどの
)
の家來に
味岡
(
あぢをか
)
勇右衞門と云ふ
仁
(
ひと
)
ありしが政太夫を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
一切
(
いつさい
)
衆生
(
しゆうじやう
)
すて
物
(
もの
)
に、
我
(
わが
)
まヽらしき
境界
(
きやうがい
)
こヽろには
涙
(
なみだ
)
を
呑
(
の
)
みて、
憂
(
う
)
しや
廿歳
(
はたち
)
のいたづら
臥
(
ぶし
)
、一
念
(
ねん
)
かたまりて
動
(
うご
)
かざりけるが、
岩
(
いは
)
をも
徹
(
とほ
)
す
情
(
なさけ
)
の
矢
(
や
)
の
根
(
ね
)
に
敏
(
さとし
)
がこと
身
(
み
)
にしみ
初
(
そめ
)
て
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
素通りもなるまいとてずつと這入るに、忽ち廊下にばた/\といふ足おと、姉さんお銚子と聲をかければ、お肴は何をと答ふ、
三味
(
さみ
)
の
音
(
ね
)
景氣よく聞えて亂舞の足音これよりぞ聞え
初
(
そめ
)
ぬ。
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
素通りもなるまいとてずつと這入るに、
忽
(
たちま
)
ち廊下にばたばたといふ足おと、
姉
(
ねへ
)
さんお銚子と声をかければ、お肴は何をと答ふ、
三味
(
さみ
)
の
音
(
ね
)
景気よく聞えて乱舞の足音これよりぞ聞え
初
(
そめ
)
ぬ。
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
さても/\の替り樣、我身が嫁入りの噂聞え
初
(
そめ
)
た頃から、やけ遊びの底ぬけ騷ぎ、高坂の息子は丸で人間が變つたやうな、魔でもさしたか、祟りでもあるか、よもや只事では無いと其頃に聞きしが
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
さても/\の
替
(
かは
)
り
樣
(
やう
)
、
我身
(
わがみ
)
が
嫁入
(
よめい
)
りの
噂
(
うわさ
)
聞
(
きこ
)
え
初
(
そめ
)
た
頃
(
ころ
)
から、やけ
遊
(
あそ
)
びの
底
(
そこ
)
ぬけ
騷
(
さわ
)
ぎ、
高坂
(
かうさか
)
の
息子
(
むすこ
)
は
丸
(
まる
)
で
人間
(
にんげん
)
が
變
(
かわ
)
つたやうな、
魔
(
ま
)
でもさしたか、
祟
(
たゝ
)
りでもあるか、よもや
只事
(
たゞごと
)
では
無
(
な
)
いと
其頃
(
そのころ
)
に
聞
(
き
)
きしが
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
三味
(
さみ
)
の
音
(
ね
)
景氣
(
けいき
)
よく
聞
(
きこ
)
えて
亂舞
(
らんぶ
)
の
足音
(
あしおと
)
これよりぞ
聞
(
きこ
)
え
初
(
そめ
)
ぬ。
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
描
(
ゑが
)
かぬ
畫
(
ゑ
)
もおなじ
事
(
こと
)
御覽
(
ごらん
)
じ
知
(
し
)
る
筈
(
はず
)
もあらねば
萬一
(
もし
)
やの
頼
(
たの
)
みも
無
(
な
)
きぞかし
笑
(
わら
)
はるゝか
知
(
し
)
らねども
思
(
おも
)
ひ
初
(
そめ
)
し
最初
(
はじめ
)
より
此願
(
このねが
)
ひ
叶
(
かな
)
はずは一
生
(
しやう
)
一人
(
ひとり
)
で
過
(
す
)
ぐす
心
(
こゝろ
)
憂
(
う
)
きに
送
(
おく
)
る
月日
(
つきひ
)
のほどに
思
(
おも
)
ひこがれて
死
(
し
)
ねばよし
命
(
いのち
)
が
若
(
も
)
しも
無情
(
つれな
)
くて
如何
(
いか
)
に
美
(
う
)
るは
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
父
(
とゝ
)
さま
無
(
む
)
二の
御懇意
(
ごこんい
)
とて
恥
(
はづ
)
かしき
手前
(
てまへ
)
に
薄茶
(
うすちや
)
一
服
(
ぷく
)
參
(
まゐ
)
らせ
初
(
そめ
)
しが
中々
(
なか/\
)
の
物思
(
ものおも
)
ひにて
帛紗
(
ふくさ
)
さばきの
靜
(
しづ
)
こゝろなく
成
(
な
)
りぬるなり
扨
(
さて
)
もお
姿
(
すがた
)
に
似
(
に
)
ぬ
物
(
もの
)
がたき
御氣象
(
ごきしよう
)
とや
今
(
いま
)
の
代
(
よ
)
の
若者
(
わかもの
)
に
珍
(
めづ
)
らしとて
父樣
(
とゝさま
)
のお
褒
(
ほ
)
め
遊
(
あそ
)
ばす
毎
(
ごと
)
に
我
(
わが
)
ことならねど
面
(
おも
)
て
赤
(
あか
)
みて
其坐
(
そのざ
)
にも
得堪
(
えたへ
)
ねど
慕
(
した
)
はしさの
數
(
かず
)
は
増
(
まさ
)
りぬ
左
(
さ
)
りながら
和女
(
そなた
)
にすら
云
(
い
)
ふは
始
(
はじ
)
めて
云
(
い
)
はぬ
心
(
こゝろ
)
は
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“初”の意味
《名詞》
初(はつ)
はじめ。はじまって間もない時期。
第一回。
ある期間のなかで最も先。
対義語:末
(出典:Wiktionary)
初
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
“初”を含む語句
最初
初々
初更
劫初
当初
初声
初子
初見参
初詣
出初
初心
初春
見初
太初
初日
初瀬詣
初生
初手
初夏
初陣
...