トップ
>
温泉
>
をんせん
ふりがな文庫
“
温泉
(
をんせん
)” の例文
温泉
(
をんせん
)
に
行
(
ゆ
)
かうとして、
菊屋
(
きくや
)
の
廣袖
(
どてら
)
に
着換
(
きか
)
へるに
附
(
つ
)
けても、
途中
(
とちう
)
の
胴震
(
どうぶる
)
ひの
留
(
と
)
まらなかつたまで、
彼
(
かれ
)
は
少
(
すく
)
なからず
怯
(
おびや
)
かされたのである。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
湯原
(
ゆがはら
)
の
温泉
(
をんせん
)
は
僕
(
ぼく
)
になじみの
深
(
ふか
)
い
處
(
ところ
)
であるから、たとひお
絹
(
きぬ
)
が
居
(
ゐ
)
ないでも
僕
(
ぼく
)
に
取
(
と
)
つて
興味
(
きようみ
)
のない
譯
(
わけ
)
はない、
然
(
しか
)
し
既
(
すで
)
にお
絹
(
きぬ
)
を
知
(
し
)
つた
後
(
のち
)
の
僕
(
ぼく
)
には
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
猶
(
なほ
)
常
(
つね
)
に見ざる真景もがなと春の
半
(
なかば
)
わざ/\
三国嶺
(
みくにたふげ
)
にちかき
法師嶺
(
ほふしたふげ
)
のふもとに
在
(
あ
)
る
温泉
(
をんせん
)
に
旅
(
やど
)
りそのあたりの雪を見つるに、
高
(
たか
)
き
峯
(
みね
)
よりおろしたるなだれなどは
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
温平
(
ゆのひら
)
の
温泉
(
をんせん
)
の話もしたまひて君がねもごろ吾は忘れず
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
……とその
夜
(
よ
)
、
大湯
(
おほゆ
)
の
温泉
(
をんせん
)
で、おしろひの
花
(
はな
)
にも
似
(
に
)
ない
菜葉
(
なつぱ
)
のやうなのに
酌
(
しやく
)
をされつゝ、
画家
(
ゑかき
)
さんが
私
(
わたし
)
たちに
話
(
はな
)
したのであつた。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
殊
(
こと
)
に
自分
(
じぶん
)
の
投宿
(
とうしゆく
)
した
中西屋
(
なかにしや
)
といふは
部室數
(
へやかず
)
も三十
近
(
ぢか
)
くあつて
湯
(
ゆ
)
ヶ
原
(
はら
)
温泉
(
をんせん
)
では
第
(
だい
)
一といはれて
居
(
ゐ
)
ながら
而
(
しか
)
も
空室
(
あきま
)
はイクラもない
程
(
ほど
)
の
繁盛
(
はんじやう
)
であつた。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
○かくて次の日やぶつの橋
*8
といふをわたりて湯本に宿り、
温泉
(
をんせん
)
に
浴
(
よく
)
し、次の日西の村々を見て
上結東
(
かみけつとう
)
村に宿り、猿飛橋をわたり、その日見玉村にやどりて家にかへれり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
一體
(
いつたい
)
あの
邊
(
へん
)
には、
自動車
(
じどうしや
)
か
何
(
なに
)
かで、
美人
(
びじん
)
が
一日
(
いちにち
)
がけと
云
(
い
)
ふ
遊山宿
(
ゆさんやど
)
、
乃至
(
ないし
)
、
温泉
(
をんせん
)
のやうなものでも
有
(
あ
)
るのか、
何
(
ど
)
うか、
其
(
そ
)
の
後
(
ご
)
まだ
尋
(
たづ
)
ねて
見
(
み
)
ません。
人魚の祠
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
此
(
この
)
温泉
(
をんせん
)
が
果
(
はた
)
して
物質的
(
ぶつしつてき
)
に
僕
(
ぼく
)
の
健康
(
けんかう
)
に
效能
(
かうのう
)
があるか
無
(
な
)
いか、そんな
事
(
こと
)
は
解
(
わか
)
らないが
何
(
なに
)
しろ
温泉
(
をんせん
)
は
惡
(
わる
)
くない。
少
(
すくな
)
くとも
此處
(
こゝ
)
の、
此家
(
このや
)
の
温泉
(
をんせん
)
は
惡
(
わる
)
くない。
都の友へ、B生より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
何
(
なに
)
かな、
御身
(
おみ
)
は
遠方
(
ゑんぱう
)
から、
近頃
(
ちかごろ
)
此
(
こ
)
の
双六
(
すごろく
)
の
温泉
(
をんせん
)
へ、
夫婦
(
ふうふ
)
づれで
湯治
(
たうぢ
)
に
来
(
き
)
て、
不図
(
ふと
)
山道
(
やまみち
)
で
其
(
そ
)
の
内儀
(
ないぎ
)
の
行衛
(
ゆくゑ
)
を
失
(
うしな
)
ひ、
半狂乱
(
はんきやうらん
)
に
捜
(
さが
)
してござる
御仁
(
ごじん
)
かな。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
東京
(
とうきやう
)
の
客
(
きやく
)
が
連
(
つ
)
れて
行
(
ゆ
)
けといふから
一緒
(
いつしよ
)
に
出
(
で
)
ると
下手
(
へた
)
の
癖
(
くせ
)
に
釣
(
つ
)
れないと
怒
(
おこ
)
つて
直
(
す
)
ぐ
止
(
よ
)
す
事
(
こと
)
、
釣
(
つ
)
れないと
言
(
い
)
つて
怒
(
おこ
)
る
奴
(
やつ
)
が一
番
(
ばん
)
馬鹿
(
ばか
)
だといふ
事
(
こと
)
、
温泉
(
をんせん
)
に
來
(
く
)
る
東京
(
とうきやう
)
の
客
(
きやく
)
には
斯
(
か
)
ういふ
馬鹿
(
ばか
)
が
多
(
おほ
)
い
事
(
こと
)
都の友へ、B生より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
「
忘
(
わす
)
れもしない、
温泉
(
をんせん
)
へ
行
(
ゆ
)
きがけには、
夫婦
(
ふうふ
)
が
腕車
(
くるま
)
で
通
(
とほ
)
つた
並木
(
なみき
)
を、
魔物
(
まもの
)
が
何
(
ど
)
うです、……
勝手次第
(
かつてしだい
)
な
其
(
そ
)
の
躰
(
てい
)
でせう。」
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
今夜
(
こんや
)
は
彼
(
あ
)
の
清
(
きよ
)
く
澄
(
す
)
んだ
温泉
(
をんせん
)
に
入
(
はひ
)
られると
思
(
おも
)
ひながら、
此
(
この
)
好時節
(
かうじせつ
)
に
旅行
(
りよかう
)
せんとは。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
あの
通
(
とほ
)
り
呼立
(
よびた
)
て
居
(
を
)
る——
成程
(
なるほど
)
然
(
さ
)
う
思
(
おも
)
へば、
何時
(
いつ
)
温泉
(
をんせん
)
の
宿
(
やど
)
を
出
(
で
)
て、
何処
(
どこ
)
を
通
(
とほ
)
つて、
城
(
じやう
)
ヶ
沼
(
ぬま
)
に
来
(
き
)
たか
覚
(
おぼ
)
えて
居
(
を
)
らぬ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
『
此
(
この
)
温泉
(
をんせん
)
に
來
(
く
)
るお
客
(
きやく
)
さんの
中
(
うち
)
じア
旦那
(
だんな
)
が一
等
(
とう
)
だ。』と
大
(
おほ
)
げさに
贊
(
ほ
)
めそやす。
都の友へ、B生より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
五月十三日
(
ごぐわつじふさんにち
)
の
午後
(
ごご
)
である。
志
(
こゝろざ
)
した
飯坂
(
いひざか
)
の
温泉
(
をんせん
)
へ
行
(
ゆ
)
くのに、
汽車
(
きしや
)
で
伊達驛
(
だてえき
)
で
下
(
お
)
りて、すぐに
俥
(
くるま
)
をたよると、
三臺
(
さんだい
)
、
四臺
(
よだい
)
、さあ
五臺
(
ごだい
)
まではなかつたかも
知
(
し
)
れない。
飯坂ゆき
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
五月朔日
(
ごぐわつついたち
)
の
事
(
こと
)
也
(
なり
)
。
其夜
(
そのよ
)
、
飯坂
(
いひざか
)
に
宿
(
とま
)
る。
温泉
(
をんせん
)
あれば
湯
(
ゆ
)
に
入
(
いり
)
て
宿
(
やど
)
をかるに、
土座
(
どざ
)
に
筵
(
むしろ
)
を
敷
(
し
)
いて、あやしき
貧家
(
ひんか
)
なり。
灯
(
ともしび
)
もなければ、ゐろりの
火影
(
ほかげ
)
に
寢所
(
しんじよ
)
を
設
(
まう
)
けて
云々
(
うん/\
)
。
飯坂ゆき
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
飯坂
(
いひざか
)
と、
此
(
こ
)
の
温泉
(
をんせん
)
は、
橋
(
はし
)
一
(
ひと
)
つ
隔
(
へだ
)
てるのであるが、
摺上川
(
すりかみがは
)
を
中
(
なか
)
にして
兩方
(
りやうはう
)
から
湯
(
ゆ
)
の
宿
(
やど
)
の
裏
(
うら
)
の、
小部屋
(
こべや
)
も
座敷
(
ざしき
)
も、お
互
(
たがひ
)
に
見
(
み
)
え
合
(
あ
)
ふのが
名所
(
めいしよ
)
とも
言
(
い
)
ふべきである……と、
後
(
のち
)
に
聞
(
き
)
いた。
飯坂ゆき
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
家
(
いへ
)
のかゝり
料理
(
れうり
)
の
鹽梅
(
あんばい
)
、
酒
(
さけ
)
の
味
(
あぢ
)
、すべて、
田紳的
(
でんしんてき
)
にて
北八
(
きたはち
)
大不平
(
だいふへい
)
。
然
(
しか
)
れども
温泉
(
をんせん
)
はいふに
及
(
およ
)
ばず、
谿川
(
たにがは
)
より
吹上
(
ふきあ
)
げの
手水鉢
(
てうづばち
)
に
南天
(
なんてん
)
の
實
(
み
)
と
一把
(
いちは
)
の
水仙
(
すゐせん
)
を
交
(
まじ
)
へさしたるなど、
風情
(
ふぜい
)
いふべからず。
熱海の春
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
おや/\
前勘
(
まへかん
)
か。
否
(
いな
)
、
然
(
さ
)
うでない。……
特
(
とく
)
、
一
(
いち
)
、
二
(
に
)
、
三等
(
さんとう
)
の
相場
(
さうば
)
づけである。
温泉
(
をんせん
)
の
雨
(
あめ
)
を
掌
(
たなごころ
)
に
握
(
にぎ
)
つて、
我
(
わ
)
がものにした
豪儀
(
ごうぎ
)
な
客
(
きやく
)
も、ギヨツとして、
此
(
こ
)
れは
悄氣
(
しよげ
)
る……
筈
(
はず
)
の
處
(
ところ
)
を……
又
(
また
)
然
(
さ
)
うでない。
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“温泉”の解説
温泉(おんせん)は、地中から湯(熱水泉)が湧き出している現象や場所、湯そのものを示す用語である。その熱水泉を用いた入浴施設やそれらが集まった地域(温泉街、温泉郷)も一般に温泉と呼ばれる。人工温泉と対比して「天然温泉」と称する場合もある。
熱源で分類すると、火山の地下のマグマを熱源とする火山性温泉と、火山とは無関係に地熱などにより地下水が加温される非火山性温泉に分けられる。含まれる成分により、様々な色、におい、効能の温泉がある。
(出典:Wikipedia)
温
常用漢字
小3
部首:⽔
12画
泉
常用漢字
小6
部首:⽔
9画
“温泉”で始まる語句
温泉宿
温泉場
温泉町
温泉嶽
温泉塲
温泉岳
温泉津
温泉壺
温泉行
温泉地