“大湯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおゆ83.3%
おほゆ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お十夜はただひとり、のゆるい宿屋の下駄を突っかけて、屋根へ大きな石が幾つものせてある大湯おおゆの浴槽へつかりに出かけた。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それから熱海へ来て大湯おおゆの前の宿屋で四、五日滞在した後に、山駕籠やまかごを連ねて三島みしまへ越えた。
箱根熱海バス紀行 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
……とその大湯おほゆ温泉をんせんで、おしろひのはなにもない菜葉なつぱのやうなのにしやくをされつゝ、画家ゑかきさんがわたしたちにはなしたのであつた。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
蝶々てふ/\診断しんだんをしてゐるんだ。大湯おほゆ落合おちあひましやうよ、一あしさきへ……」
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)