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朝
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ちょう
ふりがな文庫
“
朝
(
ちょう
)” の例文
魯侯は女楽に
耽
(
ふけ
)
ってもはや
朝
(
ちょう
)
に出なくなった。
季桓子
(
きかんし
)
以下の大官連もこれに
倣
(
なら
)
い出す。子路は真先に
憤慨
(
ふんがい
)
して
衝突
(
しょうとつ
)
し、官を辞した。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
けれど史中の人物を巧妙自在に
拉
(
らっ
)
して活躍させ、
後漢
(
ごかん
)
の第十二代霊帝の代(わが
朝
(
ちょう
)
の成務天皇の御世、西暦百六十八年頃)から
三国志:01 序
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
わが
朝
(
ちょう
)
においては例の盗跖、貴朝におかれては
袴垂
(
はかまだれ
)
、この辺の大盗になりますと、おのずから道教内丹説に、かなった行動をとりますな。
剣侠受難
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
古
(
いにし
)
えの「
禁野
(
きんや
)
」、推古の
朝
(
ちょう
)
の
薬狩
(
くすりがり
)
のところ、そこを伊勢路へかかって東海道へ出る道と、長瀬越えをして伊賀へ行く路とが貫いて通っております。
大菩薩峠:04 三輪の神杉の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
氏の
挙動
(
きょどう
)
も政府の
処分
(
しょぶん
)
も共に天下の一
美談
(
びだん
)
にして
間然
(
かんぜん
)
すべからずといえども、氏が
放免
(
ほうめん
)
の
後
(
のち
)
に更に
青雲
(
せいうん
)
の志を起し、新政府の
朝
(
ちょう
)
に立つの一段に至りては
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
▼ もっと見る
燕
(
えん
)
王、
周
(
しゅう
)
王、
斉
(
せい
)
王、
湘
(
しょう
)
王、
代
(
だい
)
王、
岷
(
みん
)
王等、秘信相通じ、密使
互
(
たがい
)
に動き、穏やかならぬ流言ありて、
朝
(
ちょう
)
に聞えたり。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
常々あれば心
驕
(
おご
)
りて湯水のごとく
費
(
つか
)
い、無きも同然なるは黄金なり。よって
後世
(
こうせい
)
一
朝
(
ちょう
)
事
(
こと
)
ある
秋
(
とき
)
の用に立てんと、左記の場所へ金——サア、これはわからぬ。
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「一
朝
(
ちょう
)
国難に際すると、何と言っても軍人だ。あの頃は皆真剣だった。この頃の人間は軍人の恩を忘れている」
凡人伝
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
単にちょっと
逆立
(
さかだ
)
ちをしてしっぽを天に
朝
(
ちょう
)
しさえすればくちばしが自然に池底に届くのであるが、ひな鳥はこうして全身を没してもぐらないと目的を達しないから
あひると猿
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
唐
(
とう
)
の宰相の
賈耽
(
かたん
)
が
朝
(
ちょう
)
よりしりぞいて自邸に帰ると、急に上東門の番卒を召して、厳重に言い渡した。
中国怪奇小説集:11 異聞総録・其他(宋)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
われらは文化の
帰趨
(
きすう
)
に
朝
(
ちょう
)
せんとして文化価値の実現を努むる人格として生きんとするのである
婦人指導者への抗議
(新字新仮名)
/
与謝野晶子
(著)
まだ道真が
朝
(
ちょう
)
にあって、時平と二人で政務を見ていた頃のこと、いつも時平がひとりで非道に事を処理して、道真に
嘴
(
くちばし
)
を入れさせないので、
某
(
なにがし
)
と云う記録係の属官が一計を案じ
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
李花は猛獣に手を取られ、
毒蛇
(
どくじゃ
)
に
膚
(
はだ
)
を
絡
(
まと
)
はれて、恐怖の念もあらざるまで、
遊魂
(
ゆうこん
)
半ば天に
朝
(
ちょう
)
して、夢現の境にさまよひながらも、神崎を一目見るより、やせたる
頬
(
ほお
)
をさとあかめつ。
海城発電
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
万一にも幕府に
非違
(
ひい
)
があれば、敢然と起って
朝
(
ちょう
)
の御盾とならなければならぬ、忠とはそのことの
謂
(
いい
)
だと仰せられました、……靖献遺言がまことに義烈の精神をやしなう書であるなら
菊屋敷
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
厩
(
うまや
)
焚
(
や
)
けたり。子、
朝
(
ちょう
)
より退き、人を
傷
(
そこな
)
えるかとのみいいて、馬を問いたまわず。
孔子
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
今でも一
朝
(
ちょう
)
事ある際には、たちまち一国が猛烈なる
所為
(
しょい
)
に出る。
沙翁
(
さおう
)
の
言
(
げん
)
に
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
私
(
わたくし
)
の
若
(
わか
)
き
日
(
ひ
)
の
楽
(
たの
)
しい
夢
(
ゆめ
)
は
無残
(
むざん
)
にも一
朝
(
ちょう
)
にして
吹
(
ふ
)
き
散
(
ち
)
らされて
了
(
しま
)
いました……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
あるいは曰く、北野天満神の廟の牝鶏晨を報ずるなり。
神巫
(
みこ
)
これを
朝
(
ちょう
)
に告ぐというと見ゆ。この時女謁盛んで将軍家ばかりか大諸侯の家また女より大事起らんとしたからこんな評判も立ったのだ。
十二支考:08 鶏に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
ことごとに
党規
(
とうき
)
をみだそうとした四人ではあったが、さて分離してすがたを見せないと、完全した歯が一
朝
(
ちょう
)
にしてぬけおちたようで、なにかたよりない、しっくりと気持ちのあわない空気を感じる。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
これまでは
虚心
(
きょしん
)
平気
(
へいき
)
で、
健全
(
けんぜん
)
に
論
(
ろん
)
じていたが、一
朝
(
ちょう
)
生活
(
せいかつ
)
の
逆流
(
ぎゃくりゅう
)
に
触
(
ふ
)
るるや、
直
(
ただち
)
に
気
(
き
)
は
挫
(
くじ
)
けて
落胆
(
らくたん
)
に
沈
(
しず
)
んでしまった……
意気地
(
いくじ
)
が
無
(
な
)
い……
人間
(
にんげん
)
は
意気地
(
いくじ
)
が
無
(
な
)
いものです、
貴方
(
あなた
)
とてもやはりそうでしょう
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
天に
朝
(
ちょう
)
した鼻の頭がヒョコヒョコと蠢きます。
銭形平次捕物控:026 綾吉殺し
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
百官の衣
更
(
か
)
へにし奈良の
朝
(
ちょう
)
五百句
(新字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
新皇帝の即位とともに、
高俅
(
こうきゅう
)
もまた、
朝
(
ちょう
)
に入って、帝の
侍座
(
じざ
)
となったのはいうまでもない。
毬
(
まり
)
はついに九天にまで昇ったわけだ。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
陳の霊公が臣下の妻と通じその女の肌着を身に着けて
朝
(
ちょう
)
に立ち、それを見せびらかした時、
泄冶
(
せつや
)
という臣が
諫
(
いさ
)
めて、殺された。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
一
朝
(
ちょう
)
乾雲と坤竜が所を
異
(
こと
)
にすると、
凶
(
きょう
)
の札をめくったも同然で、たちまちそこに何人かの血を見、波瀾万丈、恐ろしい渦を巻き起こさずにはおかないというのだ。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
この点に
就
(
つい
)
ては
我輩
(
わがはい
)
も氏の事業を
軽々
(
けいけい
)
看過
(
かんか
)
するものにあらざれども、
独
(
ひと
)
り
怪
(
あや
)
しむべきは、氏が維新の
朝
(
ちょう
)
に
曩
(
さ
)
きの敵国の士人と
並立
(
ならびたっ
)
て
得々
(
とくとく
)
名利
(
みょうり
)
の地位に
居
(
お
)
るの一事なり
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
臣
伏
(
ふ
)
して祖訓を
覩
(
み
)
るに
云
(
い
)
えることあり、
朝
(
ちょう
)
に正臣無く、内に奸悪あらば、
則
(
すなわ
)
ち親王兵を訓して命を待ち、天子
密
(
ひそ
)
かに諸王に
詔
(
みことのり
)
し、鎮兵を統領して之を討平せしむと。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
煩
(
わずら
)
わすことになったが、実は一
朝
(
ちょう
)
一
夕
(
せき
)
の思いつきじゃない。この一二年、手当り次第に伝記書類を読んで見た。しかし何うも気に入らん。初めから教訓の積りで書いているから、肩が凝ってしまう
ガラマサどん
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
初冬
(
はつふゆ
)
の朝の鰹にも我が
朝
(
ちょう
)
の意気の
壮
(
さかん
)
なるを知って、窓の入口に河岸へ着いた帆柱の影を見ながら、この
蒼空
(
あおぞら
)
の雲を真帆、片帆、電燈の月も明石ヶ浦、どんなもんだ唐人、と太平楽で煩っていたのも
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“
槿花
(
きんか
)
一
朝
(
ちょう
)
の夢”といえば、わずか六字でもことはすむが、如実に再現しようとか分かろうとしてゆくと、きのうの経験さえも容易でない。
随筆 新平家
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
或る時、霊公が
朝
(
ちょう
)
にいて、
上卿
(
しょうけい
)
の
孔寧
(
こうねい
)
と
儀行父
(
ぎこうほ
)
とに戯れ、チラリと其の
衵服
(
はだぎ
)
を見せた。
媚
(
なま
)
めかしい女ものの肌着である。二人はギョッとした。
妖氛録
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
諸王不穏の流言、
朝
(
ちょう
)
に聞ゆること
頻
(
しきり
)
なれば、一日帝は子澄を召したまいて、先生、
疇昔
(
ちゅうせき
)
の
東角門
(
とうかくもん
)
の言を
憶
(
おぼ
)
えたもうや、と
仰
(
おお
)
す。子澄直ちに
対
(
こた
)
えて、
敢
(
あえ
)
て忘れもうさずと
白
(
もう
)
す。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
一
朝
(
ちょう
)
、なにか事があって外部に対するとなると、即座に、おどろくほど一致団結して当たる。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
榎本氏が主戦論をとりて
脱走
(
だっそう
)
し、
遂
(
つい
)
に力
尽
(
つ
)
きて
降
(
くだ
)
りたるまでは、
幕臣
(
ばくしん
)
の
本分
(
ほんぶん
)
に
背
(
そむ
)
かず、忠勇の功名
美
(
び
)
なりといえども、
降参
(
こうさん
)
放免
(
ほうめん
)
の
後
(
のち
)
に更に青雲の志を発して新政府の
朝
(
ちょう
)
に
富貴
(
ふうき
)
を求め得たるは
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「人間の性格って、然う一
朝
(
ちょう
)
一
夕
(
せき
)
に分るものじゃありませんわ」
嫁取婿取
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
地勢の按配と双方の力の伯仲しているこの
軍
(
いくさ
)
は、ちょうどわが
朝
(
ちょう
)
の川中島における武田上杉の対戦に似ているといってもよい。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
陵のごとき
変節漢
(
へんせつかん
)
と肩を比べて
朝
(
ちょう
)
に仕えていたことを思うといまさらながら
愧
(
は
)
ずかしいと言出した。平生の陵の行為の一つ一つがすべて疑わしかったことに意見が一致した。
李陵
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
命に従わず
朝
(
ちょう
)
を
軽
(
かろ
)
んずるというので、節刀を賜わって関白が愈々東下して北条氏を攻めるというのである。北条氏以外には政宗が有って、
迂闊
(
うかつ
)
に取片付けられる者では無かった。
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
いわゆる君公には容易に
目通
(
めどお
)
りもかなわざりし
小家来
(
しょうけらい
)
が、
一朝
(
いっちょう
)
の機に乗じて新政府に出身すれば、儼然たる正何位・従何位にして、旧君公と同じく
朝
(
ちょう
)
に立つのみならず、君公かえって
従
(
じゅう
)
にして
徳育如何
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「
然
(
そ
)
う一
朝
(
ちょう
)
一
夕
(
せき
)
に行くまい」
求婚三銃士
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
また、同じ増鏡の別の章では、そうした持明院派の
朝
(
ちょう
)
に時めく人々のさまは、そこはかとなく、板屋の
獄裡
(
ごくり
)
へも
偲
(
しの
)
ばれようと
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
後、大夫として魯の
朝
(
ちょう
)
に立つに及んで、初めて妻子を呼ぼうとしたが、妻は既に斉の大夫某と通じていて、一向夫の許に来ようとはしない。結局、二子
孟丙
(
もうへい
)
・
仲壬
(
ちゅうじん
)
だけが父の所へ来た。
牛人
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
「それは一
朝
(
ちょう
)
一
夕
(
せき
)
に話せぬが、つまるところ、お千絵という
世阿弥
(
よあみ
)
の娘も、弦之丞に思いをよせて、あいつに逢うのを一念で待っているのだ」
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
人間がそういうものとは昔からいやになるほど知ってはいるのだが、それにしてもその不愉快さに変わりはないのである。
下大夫
(
かたいふ
)
の一人として
朝
(
ちょう
)
につらなっていたために彼もまた下問を受けた。
李陵
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
「おつかれが
溜
(
たま
)
ったのでしょう。
朝
(
ちょう
)
へ上ると、いろいろ
煩
(
わずら
)
わしい事が多いらしいと、禅尼にも、お案じなされておりました」
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
夫人
南子
(
なんし
)
はつとに
淫奔
(
いんぽん
)
の噂が高い。まだ
宋
(
そう
)
の公女だった頃異母兄の
朝
(
ちょう
)
という有名な美男と通じていたが、衛侯の夫人となってからもなお宋朝を衛に呼び大夫に任じてこれと
醜
(
しゅう
)
関係を続けている。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
わずか五年前をかえりみれば、
執権
(
しっけん
)
高時は、後醍醐の
怨敵
(
おんてき
)
だった。また義貞は、その北条九代の府を、一
朝
(
ちょう
)
のまに、
瓦礫
(
がれき
)
となさしめた人だった。
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
どう考えても漢の
朝
(
ちょう
)
から厚遇されていたとは称しがたいのである。
李陵
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
そのくせ
武張
(
ぶば
)
ってみせるのだ。
朝
(
ちょう
)
に上っても、柔軟な公卿を、その小柄で下に見る風があるので、見られる者は何となく
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
なお、寄りすがって、紅涙雨の如き
姿態
(
しな
)
であった。——ところへ、董卓は
朝
(
ちょう
)
から帰って来るなり、ただならぬ血相をたたえて彼方から歩いて来た。
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“朝”の解説
朝(あさ、あした)は、陽が昇ってから正午までの間のある程度の範囲の時間帯のこと。時には午前と一致する。一般的に人間はこの時間帯に起き、活動を始める。また、この朝という概念は地球上のほとんどの民族に存在する。
(出典:Wikipedia)
朝
常用漢字
小2
部首:⽉
12画
“朝”を含む語句
明朝
翌朝
朝夕
朝飯
今朝
朝臣
朝食
朝鮮
朝廷
晨朝
毎朝
早朝
清朝
帰朝
一朝
後朝
朝餐
朝暮
万朝報
朝家
...