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途中
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とちゆう
明治十二年に
船で
横濱に
着きまして、その
頃出來てゐました
汽車で
東京へ
行く
途中、
汽車の
窓からそこら
邊の
風景を
眺めてをりました。
えゝ、
一寸お
引合はせ
申しまする。
此男が
其の、
明日双六谷の
途中まで
御案内しまするで。さあ、
主、お
知己に
成つて
置けや。
途中に
事故があつて、
着の
時間が
珍らしく三十
分程後れたのを、
宗助の
過失でゞもあるかの
樣に、
待草臥れた
氣色であつた。
もしそこを
通過するのが
夜であるならば、
吹き
飛ばされた
赤熱鎔岩が
斜面を
流れ
下つて、
或は
途中で
止まり、
或は
海中まで
進入するのが
見られるが
途中へ
一晩泊つたといふやうなことをいつて
勘次が
心忙しく
聞く
迄は
理由をいはなかつた。
勘次は
漸くお
品に
頼まれて
來たのだといふことを
知つた。
道はなか/\きのふのやうには
捗らない。
途中で
午飯を
食つて、
日が
西に
傾き
掛かつた
頃、
國清寺の三
門に
著いた。
智者大師の
滅後に、
隋の
煬帝が
立てたと
云ふ
寺である。
高原や
高山に
登る
途中、
鳥がわれ/\の
足音に
驚いて、ふいに
飛び
立つことがあります。
返す返すも
悔き熱海の
御別の後の思、又いつぞや
田鶴見子爵の邸内にて図らぬ
御見致候而来の胸の内、
其後途中にて
御変り
被成候荒尾様に
御目に懸り、しみじみ
御物語致候事など
大船を
發して
了へば
最早國府津へ
着くのを
待つ
外、
途中何も
得ることは
出來ないと
思ふと、
淺間しい
事には
猶ほ
殘念で
堪らない。
嵯峨から
山を
拔けて
高雄へ
歩く
途中で、
御米は
着物の
裾を
捲くつて、
長襦袢丈を
足袋の
上迄牽いて、
細い
傘を
杖にした。
来る
時は
気がつかなかつたが、
時に
帰がけに
案山子の
歩行く
後から
見ると、
途中に
一里塚のやうな
小蔭があつて、
松は
其処に、
梢が
低く
枝が
垂れた。
「それぢやどうした、
途中で
見付けて
來たんだから一
疋やつて
見ねえか」
勘次は
手ランプをお
品の
枕元へ
持つて
來て
鰯の
包を
解いた。
鰯は
手ランプの
光できら/\と
青く
見えた。
御米は
草履を
引いて
後に
落ちた。
話も
多くは
男丈で
受持つた。それも
長くはなかつた。
途中迄來て
宗助は
一人分れて、
自分の
家へ
歸つたからである。
処を、
歩行く
途中、
人一人にも
逢はなんだ、が
逢へば
婦でも
山猫でも、
皆坊主の
姿に
見えやうと
思つた。
雲飛は
所謂る
掌中の
珠を
奪はれ殆ど
死なうとまでした、
諸所に人を
出して
搜さしたが
踪跡が
全で
知ない、其中二三年
經ち或日
途中でふと
盆石を賣て居る者に
出遇た。