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福
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ふく
ふりがな文庫
“
福
(
ふく
)” の例文
さいきん、
福
(
ふく
)
の
皮
(
かわ
)
をかぶった子どもが生まれました。こういう子どもは、なにをやってもいい
運
(
うん
)
にめぐまれているものです。
三本の金の髪の毛をもっている鬼
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
吾
(
われ
)
聞
(
き
)
く、
昔
(
むかし
)
は
呉道子
(
ごだうし
)
、
地獄變相
(
ぢごくへんさう
)
の
圖
(
づ
)
を
作
(
つく
)
る。
成都
(
せいと
)
の
人
(
ひと
)
、
一度
(
ひとたび
)
是
(
これ
)
を
見
(
み
)
るや
咸
(
こと/″\
)
く
戰寒
(
せんかん
)
して
罪
(
つみ
)
を
懼
(
おそ
)
れ、
福
(
ふく
)
を
修
(
しう
)
せざるなく、ために
牛肉
(
ぎうにく
)
賣
(
う
)
れず、
魚
(
うを
)
乾
(
かわ
)
く。
聞きたるまゝ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「やっぱり、玉井さんが、正しい方じゃけ、
福
(
ふく
)
がついて廻るとですよ。このうち、金比羅山の花見では、とんと、玉井さんのお世話になりました」
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
そして二人は
暗默
(
あんもく
)
の内にもお
互
(
たがひ
)
が
何物
(
なにもの
)
かの中にぴつたりとけあつてゐるやうな、その日
頃
(
ごろ
)
にない甘い、しみじみした幸
福
(
ふく
)
感
(
かん
)
をそれぞれに
感
(
かん
)
じてゐた。
夢
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
そんなら
其子
(
そのこ
)
は
亡
(
な
)
くなつてか、
可憐
(
かわい
)
さうなと
奧
(
おく
)
さま
憐
(
あはれ
)
がり
給
(
たま
)
ふ、
福
(
ふく
)
は
得意
(
とくい
)
に、
此戀
(
このこひ
)
いふも
言
(
い
)
はぬも
御座
(
ござ
)
りませぬ、
子供
(
こども
)
の
事
(
こと
)
なれば
心
(
こゝろ
)
にばかり
思
(
おも
)
ふて
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
其
(
そ
)
の
福々
(
ふく/\
)
で思ひ出したが、七
福
(
ふく
)
廻
(
まはり
)
と
云
(
い
)
ふのは一
体
(
たい
)
君
(
きみ
)
は
何処
(
どこ
)
へ
行
(
ゆ
)
くんだ。甲「
僕
(
ぼく
)
の七
福
(
ふく
)
廻
(
まは
)
りといふのは
豪商紳士
(
がうしやうしんし
)
の
許
(
もと
)
を
廻
(
まは
)
るのさ。乙「へ、へ——
何処
(
どこ
)
へ。 ...
七福神詣
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「いや、
何
(
なに
)
よりもいちばん、あのじいさんのほおの
瘤
(
こぶ
)
を
取
(
と
)
るのがいいだろう。
瘤
(
こぶ
)
は
福
(
ふく
)
のあるものだから、じいさんのいちばんだいじなものに
違
(
ちが
)
いない。」
瘤とり
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
君
(
きみ
)
、この
竹
(
たけ
)
は、
枯
(
か
)
らしてあるんだぜ。
釣
(
つ
)
りざおにするって、
福
(
ふく
)
ちゃんのおじさんが、
取
(
と
)
っておいたのだけれど、
先
(
さき
)
が
折
(
お
)
れたからといって、
僕
(
ぼく
)
にくれたのだ。
へちまの水
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
恵
(
けい
)
州の太守が一家を連れて、
福
(
ふく
)
州から任地へ
赴
(
おもむ
)
く途中、やはりこの潮州を通りかかると、元来このあたりには野生の象が多くて、数百頭が群れをなしている。
中国怪奇小説集:10 夷堅志(宋)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
掴
(
つか
)
んで十兵衞が其の儘息は
絶
(
たえ
)
にけり長庵刀の血を
拭
(
ぬぐ
)
ひて
鞘
(
さや
)
に納め
懷中
(
くわいちう
)
の
胴卷
(
どうまき
)
を取だし四十二兩は
福
(
ふく
)
の
神
(
かみ
)
弟
(
おとゝ
)
の身には
死神
(
しにがみ
)
と
己
(
おの
)
れが
胴
(
どう
)
にしつかり
括
(
くゝ
)
り雨も
止
(
やま
)
ぬに
傘
(
からかさ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
綺麗さでは評判の高いお
福
(
ふく
)
という十九の娘、——これが本当の祝言だと、ガラッ八は十手捕縄を返上して、
大店
(
おおだな
)
の聟養子に納まるところですが、残念ながらそんなうまいわけには行きません。
銭形平次捕物控:100 ガラッ八祝言
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
福
(
ふく
)
がお前を待ち兼ねているだろう。11150
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
そも勇者には、
忽然
(
こつねん
)
と
禍
(
わざはひ
)
福
(
ふく
)
に轉ずべく
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
妙
(
みょう
)
な
福
(
ふく
)
の
神
(
かみ
)
透明猫
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
と、
鬼
(
おに
)
のおかあさんは
福
(
ふく
)
の子にたずねました。けれども、このひとは、そんなにたちがわるいようには見えませんでした。
三本の金の髪の毛をもっている鬼
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
福
(
ふく
)
やいそいでお
医者様
(
いしやさま
)
へお
父
(
とつ
)
さんそこに
立
(
た
)
つて
入
(
い
)
らつしやらないで
何
(
ど
)
うかしてやつて
下
(
く
)
ださい
良
(
りやう
)
さん
鳥渡
(
ちよつと
)
其
(
そ
)
の
手拭
(
てぬぐひ
)
を
闇桜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ハテ
品川
(
しながは
)
の
益田孝君
(
ますだかうくん
)
さ、一
夜
(
や
)
に
頭
(
あたま
)
が三
尺
(
じやく
)
延
(
のび
)
たといふが
忽
(
たちま
)
ち
福
(
ふく
)
も
禄
(
ろく
)
も
益田君
(
ますだくん
)
と人のあたまに
成
(
な
)
るとは
実
(
じつ
)
に
見上
(
みあ
)
げた
仁
(
ひと
)
です、
殊
(
こと
)
に
大茶人
(
だいちやじん
)
で
書巻
(
しよくわん
)
を愛してゐられます
七福神詣
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
また、みなは
買
(
か
)
いぞめの
朝
(
あさ
)
であったから、
夜中
(
よなか
)
から
町
(
まち
)
へいって、
福
(
ふく
)
にありつこうとしていました。
金銀小判
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
抱へるゆゑ何事も商賣向に
明
(
あか
)
るく
繁昌
(
はんじやう
)
なすに付て小兵衞は女房を
持
(
もた
)
んと思ひ是も
工風
(
くふう
)
して御殿女中の下りを尋ね宿の妻として
都合
(
つがふ
)
よく
日増
(
ひまし
)
に内
福
(
ふく
)
と成たりけり夫に引替向ふ見ずの三吉は三百兩の金を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
そも勇者には、
忽然
(
こつねん
)
と
禍
(
わざはひ
)
福
(
ふく
)
に転ずべく
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
お
福
(
ふく
)
を分けてお
戴
(
いただき
)
なさい。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
そこで、王さまは
福
(
ふく
)
の子に、じぶんのたのんだ手紙はどうなったのか、どうしてまた、かわりにべつの手紙をもってきたのか、と、たずねました。
三本の金の髪の毛をもっている鬼
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
其後
(
そのご
)
何
(
なん
)
と
思
(
おも
)
へばとて
答
(
こた
)
へる
物
(
もの
)
は
松
(
まつ
)
の
風
(
かぜ
)
で、
何
(
ど
)
うも
仕方
(
しかた
)
が
無
(
な
)
からうでは
御座
(
ござ
)
んせぬか、さて
夫
(
それ
)
からが
本文
(
ほんもん
)
で
御座
(
ござ
)
んすとて
笑
(
わら
)
ふに、
福
(
ふく
)
が
能
(
い
)
い
加減
(
かげん
)
なこしらへ
言
(
ごと
)
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
男
(
をとこ
)
は
皆
(
みんな
)
あんな
物
(
もの
)
、
氣
(
き
)
が
多
(
おほ
)
いからとお
福
(
ふく
)
の
笑
(
わら
)
ひ
出
(
だ
)
すに、
惡
(
わる
)
く
當
(
あて
)
つ
擦
(
こす
)
りなさる、
耳
(
みゝ
)
が
痛
(
いた
)
いでは
無
(
な
)
いか、
己
(
お
)
れは
斯
(
か
)
う
見
(
み
)
えても
不義理
(
ふぎり
)
と
土用干
(
どようぼし
)
は
仕
(
し
)
た
事
(
こと
)
の
無
(
な
)
い
人間
(
にんげん
)
だ
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
千代
(
ちい
)
ちやんひどく
不快
(
わるく
)
でもなつたのかい
福
(
ふく
)
や
薬
(
くすり
)
を
飲
(
の
)
まして
呉
(
く
)
れないか
何
(
ど
)
うした
大変
(
たいへん
)
顔色
(
かほいろ
)
がわろくなつて
来
(
き
)
たおばさん
鳥渡
(
ちよつと
)
と
良之助
(
りやうのすけ
)
が
声
(
こゑ
)
に
驚
(
おど
)
かされて
次
(
つぎ
)
の
間
(
ま
)
に
祈念
(
きねん
)
を
闇桜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
こらせし
母
(
はゝ
)
も
水初穂取
(
みづはつほと
)
りに
流
(
なが
)
し
元
(
もと
)
へ
立
(
た
)
ちしお
福
(
ふく
)
も
狼狽敷
(
あはたゞしく
)
枕元
(
まくらもと
)
にあつまればお
千代
(
ちよ
)
閉
(
と
)
ぢたる
目
(
め
)
を
開
(
ひ
)
らき。
闇桜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
奇麗
(
きれい
)
な
嫁
(
よめ
)
さんを
貰
(
もら
)
つて
連
(
つ
)
れて
歩
(
ある
)
くやうに
成
(
な
)
るのだがなあ、
己
(
おい
)
らは
何
(
なん
)
でも
奇麗
(
きれい
)
のが
好
(
す
)
きだから、
煎餅
(
せんべい
)
やのお
福
(
ふく
)
のやうな
痘痕
(
みつちや
)
づらや、
薪
(
まき
)
やのお
出額
(
でこ
)
のやうなのが
萬一
(
もし
)
來
(
こ
)
ようなら
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
福
常用漢字
小3
部首:⽰
13画
“福”を含む語句
幸福
幸福者
祝福
福田
有福
大福餅
福助
福寿草
子福者
福々
福祉
福州
聖福寺
福渡戸
冥福
福岡
福禄寿
多福
福井
慶福
...