“福渡戸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふくわと50.0%
ふくわこ25.0%
ふくわた25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
入勝橋にふしようけうから福渡戸ふくわとに行くあたりは、殊にすぐれてゐる。しかし、箒川の谷は何方どつちかと言へば女性的である。奔湍急瀬の壯よりも、寧ろ清淺晶玉の美である。
日光 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
それもあの回顧橋から福渡戸ふくわこあたりまでである。つまり渓谷が深く覗かれる中だけである。新緑のころがことに美しい。大谷の渓谷では深沢みさはあたりが一番すぐれてゐる。
あちこちの渓谷 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
魚どめ、左靱ひだりうつぼ、寒凄橋、一々列擧していふまでもない、皆好い/\とほめちぎつて、福渡戸ふくわたの桝屋に投宿した。日はまだ高かつたが、雨ははら/\と降つてゐた。
華厳滝 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)