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平坦
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へいたん
ふりがな文庫
“
平坦
(
へいたん
)” の例文
煙突は斜めに
捻
(
ね
)
じられ、
平坦
(
へいたん
)
にして長き胴体が波を破って進む形、それらの集合せる艦隊のレヴュー風の行進、大観艦式の壮大なる風景
大切な雰囲気:03 大切な雰囲気
(新字新仮名)
/
小出楢重
(著)
その眺望に引きつけられて、幾度も来て見るごとにいよいよ気に入ったので、近い
平坦
(
へいたん
)
な太田の原から、兄を連れて来て
取極
(
とりき
)
めたのでした。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
剃刀
(
かみそり
)
をとぐ
砥石
(
といし
)
を
平坦
(
へいたん
)
にするために合わせ砥石を載せてこすり合わせて後に引きはがすときれいな樹枝状の
縞
(
しま
)
が現われる。
物理学圏外の物理的現象
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
原生闊葉樹林帯を抜けると、馬車は植林
落葉松
(
からまつ
)
帯の中を通り、開墾地帯に出ていった。道はようやく
平坦
(
へいたん
)
になってきた。馬車は軽やかに走った。
恐怖城
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
僕は剣を振り
翳
(
かざ
)
しながら明るく
平坦
(
へいたん
)
な街道を駆けていた。頭の鳥の羽根が、バザバザという音をたてて
莫迦
(
ばか
)
に心地
好
(
よ
)
く
颯爽
(
さっそう
)
として風を切っている。
吊籠と月光と
(新字新仮名)
/
牧野信一
(著)
▼ もっと見る
爾来
(
じらい
)
数年の間自分は孤独、
畏懼
(
いく
)
、苦悩、悲哀のかずかずを尽くした、自分は決して幸福な人ではなかった、自分の
生活
(
ライフ
)
は決して
平坦
(
へいたん
)
ではなかった。
小春
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
戦争中の狂乱
怒濤
(
どたう
)
が、すつかりおさまりかへつて、波一つない卑屈なまでの
平坦
(
へいたん
)
さが、ゆき子には喜劇のやうに思へた。
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
村をはずれると、街道は
平坦
(
へいたん
)
な
田圃
(
たんぼ
)
の中に通じて、白い
塵埃
(
ちりほこり
)
がかすかな風にあがるのが見えた。
機回
(
はたまわ
)
りの車やつかれた旅客などがおりおり通った。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
それは小さな画で、低い壁のある、
平坦
(
へいたん
)
な、白い、切れ目もなければなんの装飾もない、非常に長い
矩形
(
くけい
)
の
窖
(
あなぐら
)
または
地下道
(
トンネル
)
の内部をあらわしていた。
アッシャー家の崩壊
(新字新仮名)
/
エドガー・アラン・ポー
(著)
その
平坦
(
へいたん
)
な草原の中央とおぼしきところの土が、どういうわけか分らないが、敬二の見ている前で、いきなりムクムクと下から持ちあがって来たから
○○獣
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ですから、どこまでいっても
平坦
(
へいたん
)
な道へ出ずに、めった深い山の中へ迷い入っていたのです。そして気が付いた時は、磁石もどこかへ落としていました
墓が呼んでいる
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
この二十曲一連のロマンティックな歌を、これほど巧みに、しかも正直に歌って、
平坦
(
へいたん
)
なうちに繊細な美しさと、深沈たる悲しみを出し得る人はない。
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
平坦
(
へいたん
)
な
北上総
(
きたかずさ
)
にはとにかく遊ぶに足るの勝地である。鴨は
真中
(
まんなか
)
ほどから南の方、人のゆかれぬ岡の陰に集まって何か聞きわけのつかぬ声で鳴きつつある。
春の潮
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
もう
一息
(
ひといき
)
で
懺悔
(
ざんげ
)
の
深谷
(
しんこく
)
へ
真
(
ま
)
ッ
逆
(
さか
)
さまに突き落すつもりでいた彼女は、まだ兄の
後
(
うしろ
)
に
平坦
(
へいたん
)
な地面が残っているのではなかろうかという疑いを始めて起した。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
情けある船長のとりはからいにて、これから一路
平坦
(
へいたん
)
砥
(
と
)
のごとき海上を
談笑指呼
(
だんしょうしこ
)
のあいだにゆくことになった。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
街道は川の岸を
縫
(
ぬ
)
うて
真
(
ま
)
っ
真
(
す
)
ぐに
伸
(
の
)
び、みたところ
平坦
(
へいたん
)
な、楽な道であるが、上市から宮滝、国栖、大滝、
迫
(
さこ
)
、柏木を経て、次第に奥吉野の山深く分け入り
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
山の
斜面
(
しやめん
)
に露宿を
取
(
と
)
りしことなれば
少
(
すこ
)
しも
平坦
(
へいたん
)
の地を得す、為めに
横臥
(
わうぐわ
)
する能はず、或は蹲踞するあり或は
樹
(
き
)
に
凭
(
よ
)
るあり、或は樹株に
足
(
あし
)
を
支
(
ささ
)
へて
臥
(
ふ
)
するあり
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
何時
(
いつ
)
の間にか捨吉は奥平の邸の内へ来ていた。その辺は勝手を知った彼がよく歩き廻りに来るところだ。道は
平坦
(
へいたん
)
に成って樹木の間を何処ということなく歩かれる。
桜の実の熟する時
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
小篠
(
こしの
)
までの、
平坦
(
へいたん
)
な道のように、三五兵衛とお稲の話は、一向それ以上すすまなかった。ここでも自分の冷ややかなものが邪魔をして、女の心を寄せつけないのだ。
八寒道中
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
平坦
(
へいたん
)
で簡単で穏やかで微温的な朗詠法に、心ひかれないでもなかったが、しかしどうも単調なように思われ、ドイツ人の眼では真実のものだとは考えられなかった。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
ソノ
苦
(
くるし
)
ミヤ
想
(
おも
)
フベシ。
蘆野
(
あしや
)
駅ニ飯ス。
此
(
ここ
)
ニ至ツテ路
平坦
(
へいたん
)
。雨モマタ
歇
(
や
)
ム。
田塍
(
でんしょう
)
数百
頃
(
けい
)
未収穫ニ及バズ。稲茎
僅
(
わずか
)
ニ尺余。穂皆直立シ蒼蒼然トシテ七、八月ノ際ノ如シ。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
頂はやゝ
平坦
(
へいたん
)
になって、麓からは見えなかった絶頂が、まだ二重になって
背
(
うしろ
)
に
控
(
ひか
)
えて居る。唯一つある茶店は
最早
(
もう
)
店をしまいかけて、頂には
遊客
(
ゆうかく
)
の一人もなかった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
弟
(
おとうと
)
は、そう
思
(
おも
)
うと、
雪
(
ゆき
)
の
上
(
うえ
)
をひた
走
(
はし
)
りに
走
(
はし
)
りはじめたのです。
河
(
かわ
)
も
野
(
の
)
もどこも
平坦
(
へいたん
)
な
白
(
しろ
)
い
畳
(
たたみ
)
を
敷
(
し
)
き
詰
(
つ
)
めたようでありましたから、どんな
近道
(
ちかみち
)
もできるのでありました。
白すみれとしいの木
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
Kと私とは崩壊した家屋の上を乗越え、障害物を
除
(
よ
)
けながら、はじめはそろそろと進んで行く。そのうちに、
足許
(
あしもと
)
が
平坦
(
へいたん
)
な地面に達し、道路に出ていることがわかる。
夏の花
(新字新仮名)
/
原民喜
(著)
思わせ振りを捨てたならば、人生は、意外にも
平坦
(
へいたん
)
なところらしい。
磐
(
いわ
)
の上に、小さい家を築こう。
正義と微笑
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
そのまつたくの
卵形
(
たまごがた
)
をした
肌理
(
きめ
)
の細かな顏には何一つ力といふものがなく、その
鷲鼻
(
わしばな
)
にも小さな
櫻桃
(
さくらんぼ
)
のやうな口にも
斷乎
(
だんこ
)
たるものはなく、その狹い
平坦
(
へいたん
)
な
額
(
ひたひ
)
には思慮などなく
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
丁謂もこれに先だつこと一年か二年、明道年間に死んだのであるが、寂照が
平坦
(
へいたん
)
な三十年ばかりの生活をした間に、謂は
嶮峻
(
けんしゅん
)
な世路を歩んで、上ったり下ったりしたのであった。
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
しかるに実際は
平坦
(
へいたん
)
な道を、荷物もなく折々休みながら、
鼻唄
(
はなうた
)
うたって通ったに過ぎぬ。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
間
(
ま
)
もなく一つの
険
(
けわ
)
しい
坂
(
さか
)
を
登
(
のぼ
)
りつめると、
其処
(
そこ
)
はやや
平坦
(
へいたん
)
な
崖地
(
がけち
)
になっていました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
中央に広く
陣取
(
じんど
)
って
並
(
なら
)
んでいる
管状
(
かんじょう
)
小花は、その
平坦
(
へいたん
)
な
花托面
(
かたくめん
)
を
覆
(
おお
)
い
埋
(
う
)
め、下に
下位子房
(
かいしぼう
)
を
具
(
そな
)
え、
花冠
(
かかん
)
は管状をなして、その口五
裂
(
れつ
)
し、そして管状内には
集葯
(
しゅうやく
)
的に連合した五
雄蕊
(
ゆうずい
)
があり
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
此
嶺
(
たふげ
)
うちこし四里
山径
(
やまみち
)
隆崛
(
りうくつ
)
して
数武
(
すぶ
)
も
平坦
(
へいたん
)
の路を
践
(
ふま
)
ず
浅貝
(
あさかひ
)
といふ
駅
(
えき
)
に
宿
(
やど
)
り
猶
(
なほ
)
○
二居嶺
(
ふたゐたふげ
)
(二リ半)を
越
(
こえ
)
て
三俣
(
みつまた
)
といふ
山駅
(
さんえき
)
に宿し、
芝原嶺
(
しばはらたふげ
)
を下り
湯沢
(
ゆさは
)
に
抵
(
いたら
)
んとする
途
(
みち
)
にて
遙
(
はるか
)
に
一楹
(
いちえい
)
の
茶店
(
さてん
)
を見る。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
一
日
(
にち
)
さうして
止
(
と
)
め
處
(
ど
)
もなく
駈
(
か
)
つて
行
(
ゆ
)
く
巨人
(
きよじん
)
の
爪先
(
つまさき
)
には
此
(
こ
)
の
平坦
(
へいたん
)
な
田
(
た
)
や
畑
(
はた
)
や
山林
(
さんりん
)
の
間
(
あひだ
)
に
介在
(
かいざい
)
して
居
(
ゐ
)
る
各
(
かく
)
村落
(
そんらく
)
の
茅屋
(
あばらや
)
は
悉
(
こと/″\
)
く
落葉
(
おちば
)
を
擡
(
もた
)
げて
出
(
で
)
た
茸
(
きのこ
)
のやうな
小
(
ちひ
)
さな
悲慘
(
みじめ
)
な
物
(
もの
)
でなければならなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
山科から醍醐までは下り
易
(
やす
)
い道です、歩き易い距離でした。道は
平坦
(
へいたん
)
だが、前に言う通り、流れに
棹
(
さお
)
さして下る底の道であります。ほどなく、逆三位一体は、醍醐三宝院の門前に着きました。
大菩薩峠:41 椰子林の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
やがて
平坦
(
へいたん
)
な道にさしかかると、朝がた出あった生徒の一団も帰ってきた。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
平坦
(
へいたん
)
に叙してあってちょっと見たところでは平凡な句としか見えないが、それを平凡な句としてうっちゃってしまうのは鑑識のない人であって、いわゆる
眼光紙背
(
がんこうしはい
)
に徹するという人であって
俳句への道
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
平坦
(
へいたん
)
な氷の島のうえに、
白堊
(
はくあ
)
の家が建っているのだ。その一室が、病室になっている。いや、白堊の家だけではない、工場もあるし、動力所とおぼしい建物もあるし、飛行機の格納庫さえある。
怪奇人造島
(新字新仮名)
/
寺島柾史
(著)
四面高くして中央
平坦
(
へいたん
)
、ここに家宅を構えるものは、富貴延命六
畜
(
ちく
)
田
蚕
(
さん
)
、加増されて名誉の達人起こり、君には忠、親には孝、他に類少なき上相となす——家相にピッタリとはまっております。
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
もしも事情が許すなら、私はこの広い
平坦
(
へいたん
)
な高台の森影の一つに小さな小家を建てて、一週のうちのある一日をそこに過ごしたいと思ったりした。
写生紀行
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
例えば素晴らしく
平坦
(
へいたん
)
な阪神国道、その上を走るオートバイの爆音、高級車のドライヴ、スポーツマンの白シャツ、海水着のダンダラ染め、シネコダックの撮影
めでたき風景
(新字新仮名)
/
小出楢重
(著)
八五郎の考へでは、お縫殺しの下手人として、當然お萬か民彌を縛るべき筈ですが、平次はそんな氣振りもなく至つて
平坦
(
へいたん
)
な態度で、この若い二人に逢つたのです。
銭形平次捕物控:187 二人娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
時間の
平坦
(
へいたん
)
な野の中央に、ぽかりと多くの穴が口を開いて、その中に自分の全存在が埋没していった。クリストフはその光景を、自分に無関係なことのようにながめた。
ジャン・クリストフ:05 第三巻 青年
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
露営
(
ろえい
)
の塲所亦少しく
平坦
(
へいたん
)
にして充分
足
(
あし
)
を
伸
(
の
)
ばして
睡眠
(
すいみん
)
するを得、且つ水に
近
(
ちか
)
く
炊煎
(
かんせん
)
に便なり、六回の
露営
(
ろえい
)
中
実
(
じつ
)
に此夜を以て
上乗
(
ぜう/\
)
となす、前水上村長大塚直吉君
口吟
(
こうぎん
)
して曰く
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
と一方の、若い頬かぶりをした前髪の影が、鞍の上から指さした頃——ようやく道もやや
平坦
(
へいたん
)
になり、行く先の平野には、入間川の水が、闇の中に
解
(
と
)
いた帯のように
蜿
(
うね
)
っていた。
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
右は近いが左のほうが歩きやすいとか、右は
平坦
(
へいたん
)
だが
左道
(
ひだり
)
は清潔だとか何とか、たいがいのことには得失問題を起こす理由がある。そしてその判断には少なからず苦しむものである。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
(12)船首から船尾にいたるまですっかり
平坦
(
へいたん
)
に張られた上甲板。通し甲板。
メールストロムの旋渦
(新字新仮名)
/
エドガー・アラン・ポー
(著)
欄間
(
らんま
)
、天井等の角度は、著しく
平坦
(
へいたん
)
にして、窓、垣、池などに咲く花は人物家屋に比してその
権衡
(
けんこう
)
を失したれば、桜花は常に
牡丹
(
ぼたん
)
の如く大きく、
河骨
(
こうほね
)
の葉はさながら熱帯産の
芭蕉
(
ばしょう
)
の如し。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
他のものはこれを
護衛
(
ごえい
)
して、左門洞にひきあげた、しかし道は
平坦
(
へいたん
)
ではない、たんかは
動揺
(
どうよう
)
した、そのたびに
架上
(
かじょう
)
のドノバンは、
悲痛
(
ひつう
)
な
呻吟
(
しんぎん
)
をもらした、このうめきをきく富士男の心は
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
彼は仏蘭西中部の
平坦
(
へいたん
)
な耕地、牧場、それから森なぞをめずらしく見て行った。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
此
嶺
(
たふげ
)
うちこし四里
山径
(
やまみち
)
隆崛
(
りうくつ
)
して
数武
(
すぶ
)
も
平坦
(
へいたん
)
の路を
践
(
ふま
)
ず
浅貝
(
あさかひ
)
といふ
駅
(
えき
)
に
宿
(
やど
)
り
猶
(
なほ
)
○
二居嶺
(
ふたゐたふげ
)
(二リ半)を
越
(
こえ
)
て
三俣
(
みつまた
)
といふ
山駅
(
さんえき
)
に宿し、
芝原嶺
(
しばはらたふげ
)
を下り
湯沢
(
ゆさは
)
に
抵
(
いたら
)
んとする
途
(
みち
)
にて
遙
(
はるか
)
に
一楹
(
いちえい
)
の
茶店
(
さてん
)
を見る。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
此処
(
ここ
)
はアイヌ語でニケウルルバクシナイと云うそうだ。
平坦
(
へいたん
)
な
高原
(
こうげん
)
の意。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
平
常用漢字
小3
部首:⼲
5画
坦
漢検準1級
部首:⼟
8画
“平坦”で始まる語句
平坦地
平坦部