変化へんか)” の例文
旧字:變化
主人はこの話を非常ひじょう興味きょうみをもって聞いた。今後こんご花前の上になんらかの変化へんかをきたすこともやと思わないわけにはいかなかった。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
しかし、なんによらず、なかのことは、いつもおなじような調子ちょうしでいくものではありません。いろいろの関係かんけいから、たえず変化へんかしていくものです。
心の芽 (新字新仮名) / 小川未明(著)
この間まで丸で朝鮮人見たような奴が、恐ろしい権幕をもって呉れる物を刎返はねかえして、伯夷はくい叔斉しゅくせいのような高潔の士人に変化へんかしたとは、何と激変ではあるまいか。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
おどろいてはいけません、それは穴山梅雪あなやまばいせつの身の上でした。ところで、うらをかえして見ますると、つまり裏の参伍綜錯さんごそうさくして六十四変化へんかをあらわします。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
らに第二の徳川政府を見るにぎざるべしと一般に予想よそうしたるも無理むりなき次第しだいにして、維新後いしんご変化へんかあるいは当局者においてはみずから意外いがいに思うところならんに
えず祭神さいしんとなってからの生活せいかつ変化へんかったようなてん簡単かんたん申上もうしあげてこうかとぞんじます。
この急激きゅうげき変化へんか——それをってしまえば、心配しんぱいもなにもなく、ありふれたことだというこの変化へんかを、なんゆえであるのか、なんためであるのか、それを袖子そでこりたかった。
伸び支度 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
それでもし運よく親切な親方に当たるとしても、これはまた一つの変化へんかであった。はじめが養母ようぼ、それから親方、それからまた一人——それはいつでもこうなのであろうか。
カラスたちはこれをなんどもなんどもくりかえしました。このダンスになれていないものには、すこし変化へんかがなさすぎるように思われます。ところが、カラスはじぶんたちのダンスが大得意だいとくいです。
「だが御安心ごあんしん御無用ごむようじゃ。いつ何時なんどき変化へんかがあるかわからぬからのう」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
年がれて春がき、夏がきてまた秋がきた。花前はなまえもここにはや一年おってしまった。このかん、花前の一身上しんじょうには、なんらの変化へんかもみとめえなかった。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
あくるまちから新聞しんぶんには、運転手うんてんしゅが、どうしてこのごろ、こうむだるのか? 気候きこう変化へんかで、もしくは
白い影 (新字新仮名) / 小川未明(著)
三太郎のヘンなきごえに余一も咲耶子も、その時はじめて、夜気やきのふかいたちのあなた、外郭そとぐるわのあたりにあたって、しずかな変化へんかおこっているのに気がついた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
時勢じせい変化へんかはこちらからるとじつによくわかります。神霊しんれいるか、いかもあやふやな人達ひとたちから、たん形式的けいしきてきあたまげてもらいましても、ドーにも致方いたしかたがございませぬ。
それがわたしたちの友情ゆうじょう変化へんかを起こすとでも思ったらしかった。
うみは、一つのおおきな、不思議ふしぎうるわしい花輪はなわであります。青年せいねんは、口笛くちぶえいて、刻々こくこく変化へんかしてゆく、自然しぜんまどわしい、うつくしい景色けしきとれていました。
希望 (新字新仮名) / 小川未明(著)
主人は花前が近来きんらい変化へんかのありのままをかたったのち、今後こんごあるいは意外いがい回復かいふくをみるかもしれぬと注意した。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
人間界にんげんかいにてかんがえているような、所謂いわゆるというものはもちろんない。あれは物質ぶっしつ世界せかいのみにおこる、ひとつのうるさい手続てつづきなのじゃ。——が、竜神りゅうじんからだにもひとつの変化へんかおこるのは事実じじつである。
からすは、いつもているこのあたりの野原のはらや、はやしや、おかや、もりや、そうした変化へんかのない景色けしききていました。
からすの唄うたい (新字新仮名) / 小川未明(著)
かねがね聞いた村の変化へんか兄夫婦あにふうふのようす、新しくけばけばしかった両親の石塔せきとうなどについて、きれぎれに連絡も何もない感想が、ただわけもなく頭の中ににぶい回転をはじめたのだ。
落穂 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
それはおもいもよらないことで、変化へんかというものがどんなもののうえにもくることを、おもわせたのであります。
山へ帰りゆく父 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それでおとうとは、いて、いままで自分じぶんたちがこしをかけていた石段いしだんのあたりをながめたのです。いししろく、なんの変化へんかもなく、ぼんやりとかわいたいろのままにていました。
石段に鉄管 (新字新仮名) / 小川未明(著)
人間にんげんは、このごろいろいろのはなを、自分じぶんたちで変化へんかをさせるじゅつおぼえたので、みごとにかしています。あんなうつくしいはなは、この天国てんごくにきましても容易よういることはできません。
消えた美しい不思議なにじ (新字新仮名) / 小川未明(著)
なんという単調たんちょうで、変化へんかのない光景こうけいであったでしょう。よくも、電燈でんとうが、こうして、おな光景こうけいらし、またつめているものだとかんがえられました。しかし、老工夫ろうこうふは、休息きゅうそくほっしていた。
かぜひかっていたり、とんぼがんでいるのをるよりほかに、変化へんかのない景色けしき物憂ものうく、単調たんちょうでありましたから、たまたまあめりのふえくと、たのしいものでもつかったように
子供の時分の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それは、つい、昨日きのうのことのようなのが、もう四、五ねんもたちます。小学校しょうがっこうてから、三にんうえにも、変化へんかがありました。なかでもどくなのは、小原おばらで、からだよわくて、中学校ちゅうがっこう退きました。
世の中へ出る子供たち (新字新仮名) / 小川未明(著)
人間にんげんのまれにしかゆかないやまとはいいながら、そのながあいだには、幾多いくた変化へんかがありました。ひとあしるところ、またのとどくところられたり、またられたりしたのであります。
しんぱくの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
にぎやかなまちから、さびしい田舎いなかかえるものと、また、ひろびろとしたうみ生活せいかつから、せまくるしいまちへやってこなければならぬものと、人間にんげんの一しょうらしには、いろいろの変化へんかがあるものだと
海が呼んだ話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
田舎いなかは、変化へんかとぼしいうちに月日つきひはたちました。ふゆさむあさ仏壇ぶつだんに、燈火あかりがついているときに、そとほうでは、子供こどもらが、ゆきうえたこげている、とうのうなりごえがきこえてくることがありました。
さかずきの輪廻 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ここにも、なか変化へんかがあらわれているようながしました。
小さな弟、良ちゃん (新字新仮名) / 小川未明(著)