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変化
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へんか
ふりがな文庫
“
変化
(
へんか
)” の例文
旧字:
變化
主人はこの話を
非常
(
ひじょう
)
な
興味
(
きょうみ
)
をもって聞いた。
今後
(
こんご
)
花前の上になんらかの
変化
(
へんか
)
をきたすこともやと思わないわけにはいかなかった。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
しかし、なんによらず、
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
のことは、いつも
同
(
おな
)
じような
調子
(
ちょうし
)
でいくものではありません。いろいろの
関係
(
かんけい
)
から、たえず
変化
(
へんか
)
していくものです。
心の芽
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この間まで丸で朝鮮人見たような奴が、恐ろしい権幕を
以
(
もっ
)
て呉れる物を
刎返
(
はねかえ
)
して、
伯夷
(
はくい
)
、
叔斉
(
しゅくせい
)
のような高潔の士人に
変化
(
へんか
)
したとは、何と激変ではあるまいか。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
おどろいてはいけません、それは
穴山梅雪
(
あなやまばいせつ
)
の身の上でした。ところで、
裏
(
うら
)
をかえして見ますると、つまり裏の
卦
(
か
)
、
参伍綜錯
(
さんごそうさく
)
して六十四
卦
(
か
)
の
変化
(
へんか
)
をあらわします。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
更
(
さ
)
らに第二の徳川政府を見るに
過
(
す
)
ぎざるべしと一般に
予想
(
よそう
)
したるも
無理
(
むり
)
なき
次第
(
しだい
)
にして、
維新後
(
いしんご
)
の
変化
(
へんか
)
は
或
(
あるい
)
は当局者においては
自
(
みず
)
から
意外
(
いがい
)
に思うところならんに
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
▼ もっと見る
取
(
と
)
り
敢
(
あ
)
えず
祭神
(
さいしん
)
となってからの
生活
(
せいかつ
)
の
変化
(
へんか
)
と
言
(
い
)
ったような
点
(
てん
)
を
簡単
(
かんたん
)
に
申上
(
もうしあ
)
げて
置
(
お
)
こうかと
存
(
ぞん
)
じます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
この
急激
(
きゅうげき
)
な
変化
(
へんか
)
——それを
知
(
し
)
ってしまえば、
心配
(
しんぱい
)
もなにもなく、ありふれたことだというこの
変化
(
へんか
)
を、
何
(
なん
)
の
故
(
ゆえ
)
であるのか、
何
(
なん
)
の
為
(
ため
)
であるのか、それを
袖子
(
そでこ
)
は
知
(
し
)
りたかった。
伸び支度
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
それでもし運よく親切な親方に当たるとしても、これはまた一つの
変化
(
へんか
)
であった。
初
(
はじ
)
めが
養母
(
ようぼ
)
、それから親方、それからまた一人——それはいつでもこうなのであろうか。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
カラスたちはこれをなんどもなんどもくりかえしました。このダンスになれていないものには、すこし
変化
(
へんか
)
がなさすぎるように思われます。ところが、カラスはじぶんたちのダンスが
大得意
(
だいとくい
)
です。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
「だが
御安心
(
ごあんしん
)
は
御無用
(
ごむよう
)
じゃ。いつ
何時
(
なんどき
)
変化
(
へんか
)
があるか
判
(
わか
)
らぬからのう」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
年が
暮
(
く
)
れて春がき、夏がきてまた秋がきた。
花前
(
はなまえ
)
もここに
早
(
はや
)
一年おってしまった。この
間
(
かん
)
、花前の一
身上
(
しんじょう
)
には、なんらの
変化
(
へんか
)
もみとめえなかった。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
あくる
日
(
ひ
)
の
町
(
まち
)
から
出
(
で
)
る
新聞
(
しんぶん
)
には、
運転手
(
うんてんしゅ
)
が、どうしてこのごろ、こうむだ
目
(
め
)
を
見
(
み
)
るのか?
気候
(
きこう
)
の
変化
(
へんか
)
で、もしくは
白い影
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
三太郎のヘンな
啼
(
な
)
きごえに余一も咲耶子も、その時はじめて、
夜気
(
やき
)
のふかい
館
(
たち
)
のあなた、
外郭
(
そとぐるわ
)
のあたりにあたって、しずかな
変化
(
へんか
)
が
起
(
おこ
)
っているのに気がついた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
時勢
(
じせい
)
の
変化
(
へんか
)
はこちらから
観
(
み
)
て
居
(
い
)
ると
実
(
じつ
)
によく
判
(
わか
)
ります。
神霊
(
しんれい
)
の
有
(
あ
)
るか、
無
(
な
)
いかもあやふやな
人達
(
ひとたち
)
から、
単
(
たん
)
に
形式的
(
けいしきてき
)
に
頭
(
あたま
)
を
低
(
さ
)
げてもらいましても、ドーにも
致方
(
いたしかた
)
がございませぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
それがわたしたちの
友情
(
ゆうじょう
)
に
変化
(
へんか
)
を起こすとでも思ったらしかった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
海
(
うみ
)
は、一つの
大
(
おお
)
きな、
不思議
(
ふしぎ
)
な
麗
(
うるわ
)
しい
花輪
(
はなわ
)
であります。
青年
(
せいねん
)
は、
口笛
(
くちぶえ
)
を
吹
(
ふ
)
いて、
刻々
(
こくこく
)
に
変化
(
へんか
)
してゆく、
自然
(
しぜん
)
の
惑
(
まど
)
わしい、
美
(
うつく
)
しい
景色
(
けしき
)
に
見
(
み
)
とれていました。
希望
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
主人は花前が
近来
(
きんらい
)
の
変化
(
へんか
)
のありのままを
語
(
かた
)
ったのち、
今後
(
こんご
)
あるいは
意外
(
いがい
)
の
回復
(
かいふく
)
をみるかもしれぬと注意した。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
人間界
(
にんげんかい
)
にて
考
(
かんが
)
えているような、
所謂
(
いわゆる
)
死
(
し
)
というものはもちろんない。あれは
物質
(
ぶっしつ
)
の
世界
(
せかい
)
のみに
起
(
おこ
)
る、
一
(
ひと
)
つのうるさい
手続
(
てつづき
)
なのじゃ。——が、
竜神
(
りゅうじん
)
の
躯
(
からだ
)
にも
一
(
ひと
)
つの
変化
(
へんか
)
が
起
(
おこ
)
るのは
事実
(
じじつ
)
である。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
からすは、いつも
見
(
み
)
ているこのあたりの
野原
(
のはら
)
や、
林
(
はやし
)
や、
丘
(
おか
)
や、
森
(
もり
)
や、そうした
変化
(
へんか
)
のない
景色
(
けしき
)
に
飽
(
あ
)
きていました。
からすの唄うたい
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
かねがね聞いた村の
変化
(
へんか
)
や
兄夫婦
(
あにふうふ
)
のようす、新しくけばけばしかった両親の
石塔
(
せきとう
)
などについて、きれぎれに連絡も何もない感想が、ただわけもなく頭の中ににぶい回転をはじめたのだ。
落穂
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
それは
思
(
おも
)
いもよらないことで、
変化
(
へんか
)
というものがどんなものの
上
(
うえ
)
にもくることを、
思
(
おも
)
わせたのであります。
山へ帰りゆく父
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それで
弟
(
おとうと
)
は、
振
(
ふ
)
り
向
(
む
)
いて、いままで
自分
(
じぶん
)
たちが
腰
(
こし
)
をかけていた
石段
(
いしだん
)
のあたりをながめたのです。
石
(
いし
)
は
白
(
しろ
)
く、なんの
変化
(
へんか
)
もなく、ぼんやりと
乾
(
かわ
)
いた
色
(
いろ
)
のままに
浮
(
う
)
き
出
(
で
)
ていました。
石段に鉄管
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
人間
(
にんげん
)
は、このごろいろいろの
花
(
はな
)
を、
自分
(
じぶん
)
たちで
変化
(
へんか
)
をさせる
術
(
じゅつ
)
を
覚
(
おぼ
)
えたので、みごとに
咲
(
さ
)
かしています。あんな
美
(
うつく
)
しい
花
(
はな
)
は、この
天国
(
てんごく
)
にきましても
容易
(
ようい
)
に
見
(
み
)
ることはできません。
消えた美しい不思議なにじ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
なんという
単調
(
たんちょう
)
で、
変化
(
へんか
)
のない
光景
(
こうけい
)
であったでしょう。よくも、
電燈
(
でんとう
)
が、こうして、
同
(
おな
)
じ
光景
(
こうけい
)
を
照
(
て
)
らし、また
見
(
み
)
つめているものだと
考
(
かんが
)
えられました。しかし、
老工夫
(
ろうこうふ
)
は、
休息
(
きゅうそく
)
を
欲
(
ほっ
)
していた。
老工夫と電灯:――大人の童話――
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
木
(
き
)
の
葉
(
は
)
が
風
(
かぜ
)
に
光
(
ひか
)
っていたり、とんぼが
飛
(
と
)
んでいるのを
見
(
み
)
るよりほかに、
変化
(
へんか
)
のない
景色
(
けしき
)
は
物憂
(
ものう
)
く、
単調
(
たんちょう
)
でありましたから、たまたまあめ
売
(
う
)
りの
笛
(
ふえ
)
の
音
(
ね
)
を
聞
(
き
)
くと、
楽
(
たの
)
しいものでも
見
(
み
)
つかったように
子供の時分の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それは、つい、
昨日
(
きのう
)
のことのようなのが、もう四、五
年
(
ねん
)
もたちます。
小学校
(
しょうがっこう
)
を
出
(
で
)
てから、三
人
(
にん
)
の
身
(
み
)
の
上
(
うえ
)
にも、
変化
(
へんか
)
がありました。
中
(
なか
)
でも
気
(
き
)
の
毒
(
どく
)
なのは、
小原
(
おばら
)
で、
体
(
からだ
)
が
弱
(
よわ
)
くて、
中学校
(
ちゅうがっこう
)
を
退
(
ひ
)
きました。
世の中へ出る子供たち
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
人間
(
にんげん
)
のまれにしかゆかない
山
(
やま
)
とはいいながら、その
長
(
なが
)
い
間
(
あいだ
)
には、
幾多
(
いくた
)
の
変化
(
へんか
)
がありました。
人
(
ひと
)
の
足
(
あし
)
の
踏
(
ふ
)
み
入
(
い
)
るところ、また
手
(
て
)
のとどくところ
木
(
き
)
は
切
(
き
)
られたり、また
持
(
も
)
ち
去
(
さ
)
られたりしたのであります。
しんぱくの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
にぎやかな
町
(
まち
)
から、さびしい
田舎
(
いなか
)
へ
帰
(
かえ
)
るものと、また、ひろびろとした
海
(
うみ
)
の
生活
(
せいかつ
)
から、せまくるしい
町
(
まち
)
へやってこなければならぬものと、
人間
(
にんげん
)
の一
生
(
しょう
)
の
暮
(
く
)
らしには、いろいろの
変化
(
へんか
)
があるものだと
海が呼んだ話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
田舎
(
いなか
)
は、
変化
(
へんか
)
が
乏
(
とぼ
)
しいうちに
月日
(
つきひ
)
はたちました。
冬
(
ふゆ
)
の
寒
(
さむ
)
い
朝
(
あさ
)
、
仏壇
(
ぶつだん
)
に、
燈火
(
あかり
)
がついているときに、
外
(
そと
)
の
方
(
ほう
)
では、
子供
(
こども
)
らが、
雪
(
ゆき
)
の
上
(
うえ
)
で
凧
(
たこ
)
を
揚
(
あ
)
げている、
籐
(
とう
)
のうなり
声
(
ごえ
)
がきこえてくることがありました。
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ここにも、
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
の
変化
(
へんか
)
があらわれているような
気
(
き
)
がしました。
小さな弟、良ちゃん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
変
常用漢字
小4
部首:⼡
9画
化
常用漢字
小3
部首:⼔
4画
“変化”で始まる語句
変化自在
変化心
変化物
変化踊
変化の賦
変化化道
変化双六
変化小路
変化昇騰
変化沙汰