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みたま
ふりがな文庫
“
見給
(
みたま
)” の例文
且
(
かつ
)
面白
(
おもしろ
)
い
人物
(
じんぶつ
)
であるから
交際
(
かうさい
)
して
見給
(
みたま
)
へと
云
(
い
)
ふのでありました、
是
(
これ
)
から
私
(
わたし
)
が
又
(
また
)
山田
(
やまだ
)
と
石橋
(
いしばし
)
とを
引合
(
ひきあは
)
せて、
先
(
ま
)
づ
桃園
(
とうゑん
)
に
義
(
ぎ
)
を
結
(
むす
)
んだ
状
(
かたち
)
です
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
そして、最も平凡な犯罪者の心理で、あんな風に証人の一役を買って出た——と言うわけさ。……兎に角この
手提蓄音器
(
ポータブル
)
を開けて
見給
(
みたま
)
え。
花束の虫
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
問題は何がその鉄瓶を傾けたかという点だよ。実はね、僕はさっき、君がここへ来るまでに、変なものを発見したのだ。ソラ、これを
見給
(
みたま
)
え
灰神楽
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
その局長が下僚に向ってどっしり構えているところをちょっと
見給
(
みたま
)
え——それこそ怖ろしくなって、言葉も出ない位だ。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
幼君
(
えうくん
)
これを
見給
(
みたま
)
ひて、「さても
好
(
よ
)
き
恰好
(
かつかう
)
かな」と
手
(
て
)
を
拍
(
う
)
ちてのたまへば「なるほど
宜
(
よろ
)
しく
候
(
さふらふ
)
」と
籠
(
かご
)
の
中
(
なか
)
にて
答
(
こた
)
へたり。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
冬の雪おろしは遠慮なく身をきる寒さ、
魚
(
うを
)
といひては甲府まで五里の道を取りにやりて、やうやう
𩻩
(
まぐろ
)
の刺身が口に
入
(
い
)
る位、あなたは御存じなけれどお
親父
(
とつ
)
さんに聞て
見給
(
みたま
)
へ
ゆく雲
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
見給
(
みたま
)
え、維新以来我輩等の友人にて大事を成したものは、皆その当時乱暴者と称せらるる手合で、一室に閉じ
籠
(
こも
)
って学問ばかりしておった者は、実際何の役にも立たなかった。
運動
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
夢
(
ゆめ
)
に
一個
(
ひとり
)
の
風采
(
ふうさい
)
堂々
(
だう/\
)
たる
丈夫
(
ますらを
)
が
現
(
あらは
)
れて、自分は
石清虚
(
せきせいきよ
)
といふものである、
決
(
けつ
)
して
心配
(
しんぱい
)
なさるな、君と
別
(
わか
)
れて居るのは一年
許
(
ばかり
)
のことで、明年八月二日、
朝
(
あさ
)
早
(
はや
)
く
海岱門
(
かいたいもん
)
に
詣
(
まう
)
で
見給
(
みたま
)
へ
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
この大不調和を忍んでいる所が、既に無形の大失敗じゃないか。何故と云って
見給
(
みたま
)
え。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
扨
(
さて
)
奧方ある夜の
夢
(
ゆめ
)
に
日輪
(
にちりん
)
月輪
(
ぐわつりん
)
を
兩手
(
りやうて
)
に
握
(
にぎ
)
ると
見給
(
みたま
)
ひ是より
御懷姙
(
ごくわいにん
)
の
御身
(
おんみ
)
とはなり給ふ
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
諸君の理性は、決してそんなはずがないと思う。しかも知覚上の事実として、汽車はたしかに反対に、諸君の目的地から遠ざかって行く。そうした時、試みに窓から外を眺めて
見給
(
みたま
)
え。
猫町:散文詩風な小説
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
然しその力はいう。わしを使って
見給
(
みたま
)
え。案外人間を真剣にするものだから。お前は遂に彼に従うことにした——お前が精神的に死に切れなかったのはまだ恋の熱情があったからだね。
ある日の蓮月尼
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
福澤々々、君のように無法な事ばかり
云
(
い
)
うが、マア
能
(
よ
)
く考えて
見給
(
みたま
)
え。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
片葉
(
かたは
)
とだにも
見給
(
みたま
)
はじ。
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
考えても
見給
(
みたま
)
え。
地獄街道
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「ホラ
見給
(
みたま
)
え。あの時と今と、一体どう違うのだ。君は、妙子が今どこにいるか、知っているのかね」
魔術師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
冬
(
ふゆ
)
の
雪
(
ゆき
)
おろしは
遠慮
(
ゑんりよ
)
なく
身
(
み
)
をきる
寒
(
さむ
)
さ、
魚
(
うを
)
といひては
甲府
(
かうふ
)
まで五
里
(
り
)
の
道
(
みち
)
を
取
(
と
)
りにやりて、やう/\
𩻩
(
まぐろ
)
の
刺身
(
さしみ
)
が
口
(
くち
)
に
入
(
い
)
る
位
(
くらゐ
)
、あなたは
御存
(
ごぞん
)
じなけれどお
親父
(
とつ
)
さんに
聞
(
きい
)
て
見給
(
みたま
)
へ
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
禪師
(
ぜんじ
)
見給
(
みたま
)
ひて、やがて
禪杖
(
ぜんぢやう
)
を
拿
(
とり
)
なほし、
作麽生
(
そもさん
)
何所爲
(
なんのしよゐ
)
ぞと
一喝
(
いつかつ
)
して、
他
(
かれ
)
が
頭
(
かうべ
)
を
撃
(
うち
)
たまへば、たちまち
氷
(
こほり
)
の
朝日
(
あさひ
)
に
逢
(
あ
)
ふが
如
(
ごと
)
く
消
(
き
)
え
失
(
う
)
せて、かの
青頭巾
(
あをづきん
)
と
骨
(
ほね
)
のみぞ
草葉
(
くさば
)
にとゞまりける。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
通り候
機
(
をり
)
出格子
(
でがうし
)
の中にて
金談
(
きんだん
)
の聲致すにより何事やらんと承まはりしに彦兵衞事
無心
(
むしん
)
の處
折惡
(
をりあし
)
く百兩は御門跡に奉納の願ひにて
御講中
(
おかうぢう
)
に差上る
積
(
つもり
)
是
(
これ
)
見給
(
みたま
)
へとて彼女隱居は紙に包みし金子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
見給
(
みたま
)
え、一時は相当の声望信用あって世上に
持囃
(
もてはや
)
された連中でもいつとはなく社会と遠ざかり、全然時勢後れの骨董物となりさがりて、
辛
(
から
)
くも過去の惰力によりて旧位置を維持している者や
我輩の智識吸収法
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
考えて
見給
(
みたま
)
え随分非常識な話じゃないかね。
花束の虫
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
胸
(
むね
)
のなやみに
射
(
い
)
る
矢
(
や
)
のおそろしく、
思
(
おも
)
へば
卑怯
(
ひけふ
)
の
振舞
(
ふるまひ
)
なりし、
身
(
み
)
の
行
(
おこな
)
ひは
清
(
きよ
)
くもあれ
心
(
こゝろ
)
の
腐
(
くさ
)
りの
棄難
(
すてがた
)
くば
同
(
おな
)
じ
不貞
(
ふてい
)
の
身
(
み
)
なりけるを、
卒
(
いざ
)
さらば
心試
(
こゝろだめ
)
しに
拜
(
はい
)
し
參
(
まゐ
)
らせん、
殿
(
との
)
も
我心
(
わがこゝろ
)
を
見給
(
みたま
)
へ
軒もる月
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
早い話が、ある貴族的な集会所でオブシーン・ピクチュアの活動写真をやったなんてことは、世間
周知
(
しゅうち
)
の事実だが、あれを考えて
見給
(
みたま
)
え。あれなんか、都会の暗黒面の一
片鱗
(
へんりん
)
に過ぎないのだよ。
覆面の舞踏者
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
立直
(
たてなほ
)
す
樣
(
やう
)
に相
談
(
だん
)
して
見給
(
みたま
)
へと
深切
(
しんせつ
)
の
言葉
(
ことば
)
に庄三郎大に喜び何から
何迄
(
なにまで
)
段々
(
だん/\
)
の
御世話
(
おせわ
)
忝
(
かたじ
)
けなく是に
過
(
すぎ
)
たる事はなし然れ
共
(
ども
)
我々
(
われ/\
)
方
(
かた
)
へ
參
(
まゐ
)
る
養子
(
やうし
)
の
有
(
ある
)
可
(
べき
)
や
能々
(
よく/\
)
御聞糺
(
おんきゝたゞし
)
下
(
くだ
)
さるゝ
樣
(
やう
)
偏
(
ひとへ
)
に
御頼
(
おたのみ
)
申なりと云けるにぞ
然
(
しから
)
ば先方へ申
聞
(
きく
)
べき
間
(
あひだ
)
御家内
(
うちかた
)
へも
此段
(
このだん
)
能々
(
よく/\
)
御相談
(
ごさうだん
)
成るべし我等方は
明日
(
みやうにち
)
聢
(
しか
)
と
致
(
いたし
)
たる
返事
(
へんじ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
世
(
よ
)
には
助
(
たす
)
くる
人
(
ひと
)
も
無
(
な
)
し、
此小
(
このちい
)
さき
身
(
み
)
すて
給
(
たま
)
ふに
仔細
(
わけ
)
はあるまじ、
美事
(
みごと
)
すてゝ
此家
(
このいゑ
)
を
君
(
きみ
)
の
物
(
もの
)
にし
給
(
たま
)
ふお
氣
(
き
)
か、
取
(
と
)
りて
見給
(
みたま
)
へ、
我
(
わ
)
れをば
捨
(
す
)
てゝ
御覽
(
ごらん
)
ぜよ、一
念
(
ねん
)
が
御座
(
ござ
)
りまするとて、はたと
白睨
(
にら
)
むを
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
呼
(
よ
)
びたりとか
病
(
やまい
)
の
元
(
もと
)
はお
前様
(
まへさま
)
と
云
(
い
)
はるゝも
道理
(
どうり
)
なり
知
(
し
)
らざりし
我
(
われ
)
恨
(
うら
)
めしくもらさぬ
君
(
きみ
)
も
恨
(
うら
)
めしく
今朝
(
けさ
)
見舞
(
みま
)
ひしとき
痩
(
や
)
せてゆるびし
指輪
(
ゆびわ
)
ぬき
取
(
と
)
りてこれ
形見
(
かたみ
)
とも
見給
(
みたま
)
はゞ
嬉
(
うれ
)
しとて
心細
(
こゝろぼそ
)
げに
打
(
う
)
ち
笑
(
ゑ
)
みたる
其心
(
そのこゝろ
)
今少
(
いますこ
)
し
早
(
はや
)
く
知
(
し
)
らば
斯
(
か
)
くまでには
衰
(
おとろ
)
へさせじを
闇桜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
給
常用漢字
小4
部首:⽷
12画
“見”で始まる語句
見
見惚
見物
見出
見下
見上
見送
見透
見做
見当