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歩行
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あるき
ふりがな文庫
“
歩行
(
あるき
)” の例文
歩行
(
あるき
)
し
中
(
うち
)
先夜
(
せんや
)
伊勢屋の前へ
參
(
まゐ
)
り
懸
(
かゝり
)
し時
腹痛
(
ふくつう
)
にて
難儀仕
(
なんぎつかま
)
つり夜更なれども
詮方
(
せんかた
)
なく伊勢屋の戸を
叩
(
たゝ
)
き湯を
貰
(
もら
)
はんと
存
(
ぞん
)
じ候處一
向
(
かう
)
に戸を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
体中
(
からだぢう
)
珠数生
(
じゆずなり
)
になつたのを
手当次第
(
てあたりしだい
)
に
掻
(
か
)
い
除
(
の
)
け
毟
(
むし
)
り
棄
(
す
)
て、
抜
(
ぬ
)
き
取
(
と
)
りなどして、
手
(
て
)
を
挙
(
あ
)
げ
足
(
あし
)
を
踏
(
ふ
)
んで、
宛
(
まる
)
で
躍
(
をど
)
り
狂
(
くる
)
ふ
形
(
かたち
)
で
歩行
(
あるき
)
出
(
だ
)
した。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
お袖の事はマアそれでも善いとして、子供のやうなものに病人を任せ、夜
歩行
(
あるき
)
するおぬしもあんまり誉めたものでもあるまい。
小むすめ
(新字旧仮名)
/
清水紫琴
(著)
「もうお
歩行
(
あるき
)
のついでにもお立ち寄りにならなくなったような私なんぞの所へ、こんなに可哀らしい子が参りましたけれど、これからはどう遊ばします?」
ほととぎす
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
下谷
(
したや
)
の方から来ていた、よいよいの
爺
(
じい
)
さんは、使い
歩行
(
あるき
)
をさせるのも
惨
(
みじ
)
めなようで、すぐに
罷
(
や
)
めてしまった。
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
兵士
(
へいし
)
の
軍楽
(
ぐんがく
)
を
奏
(
そう
)
しますのは
勇
(
いさ
)
ましいものでございますが、
此
(
こ
)
の時は
陰々
(
いん/\
)
として
居
(
を
)
りまして、
靴
(
くつ
)
の
音
(
おと
)
もしないやうにお
歩行
(
あるき
)
なさる事で、
是
(
これ
)
はどうも
歩行
(
ある
)
き
悪
(
にく
)
い事で
牛車
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
嫁入
(
よめい
)
りてより七
年
(
ねん
)
の
間
(
あひだ
)
、いまだに
夜
(
よ
)
に
入
(
い
)
りて
客
(
きやく
)
に
來
(
き
)
しこともなく、
土産
(
みやげ
)
もなしに
一人
(
ひとり
)
歩行
(
あるき
)
して
來
(
く
)
るなど
悉皆
(
しつかい
)
ためしのなき
事
(
こと
)
なるに、
思
(
おも
)
ひなしか
衣類
(
いるい
)
も
例
(
いつも
)
ほど
燦
(
きらびや
)
かならず
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
神様も恋しらずならあり難くなしと愚痴と
一所
(
いっしょ
)
にこぼるゝ涙流れて
止
(
とどま
)
らぬ月日をいつも/\憂いに
明
(
あか
)
し
恨
(
うらみ
)
に暮らして
我
(
わが
)
齢
(
とし
)
の寄るは知ねども、早い者お辰はちょろ/\
歩行
(
あるき
)
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「はい、少し骨が折れよ」と源さんは
歩行
(
あるき
)
出す。源さんの馬も歩行出す。じゃらんじゃらん。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
用の少い官吏とか会社員とかが、仕様事なしの暇つぶしに、よく
行
(
や
)
る奴で、
恁麽
(
こんな
)
事をする男は、大抵弾力のない思想を
有
(
も
)
ツて居るものだ。頭脳に
弾機
(
ばね
)
の無い者は、足に力の
這入
(
はい
)
らぬ
歩行
(
あるき
)
方をする。
漂泊
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
Blue devils の
歩行
(
あるき
)
を眺めてゐる。
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
余所
(
よそ
)
ながら姉上の姿見ばやと思いて、
木槿垣
(
むくげがき
)
の有りしあとと思うあたりを、そぞろ
歩行
(
あるき
)
して、立ちて、伺いしその暮方なりき。
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
長庵と改めて
朝
(
あさ
)
から
晩
(
ばん
)
まで
當
(
あて
)
は無れど
忙
(
いそが
)
し
振
(
ぶり
)
に
歩行
(
あるき
)
廻りければ相應に
病家
(
びやうか
)
も出來たるにぞ長庵今は己れ
名醫
(
めいい
)
にでも成し心にて
辯舌
(
べんぜつ
)
奸計
(
かんけい
)
を以て
富家
(
ふうか
)
より金を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
暮れむとして暮れはてぬ夕景色、夏ならはここ千金の一刻なるべきを、今は都人の花に酔ふ頃なれや、ここらそぞろ
歩行
(
あるき
)
する人は稀なるに、病をここに養ふやらむ。
磯馴松
(新字旧仮名)
/
清水紫琴
(著)
暗い雲の
垂
(
た
)
れ下った
雨催
(
あまもよ
)
いの
宵
(
よい
)
であった。片側町の寂しい広場を歩いていると、
歩行
(
あるき
)
べたのお銀は、
蹌
(
よろ
)
けそうになっては、わざとらしい声を立てて笹村の手に
掴
(
つか
)
まった。
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
土産もなしに一人
歩行
(
あるき
)
して來るなど
悉皆
(
しつかい
)
ためしのなき事なるに、思ひなしか衣類も
例
(
いつも
)
ほど
燦
(
きらびや
)
かならず、稀に逢ひたる嬉しさに左のみは心も付かざりしが、聟よりの言傳とて何一言の口上もなく
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
跡は野となれ山路にかゝりてテク/\
歩行
(
あるき
)
。
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
その
歩行
(
あるき
)
夜
(
よ
)
にか入るらむ。
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
綺麗
(
きれい
)
といひて
見返勝
(
みかへりがち
)
、のんきにうしろ
歩行
(
あるき
)
をすれば、
得
(
え
)
ならぬ
臭
(
にほひ
)
、
細
(
ほそ
)
き
道
(
みち
)
を、
肥料室
(
こやしむろ
)
の
挾撃
(
はさみうち
)
なり。
目
(
め
)
を
眠
(
ねむ
)
つて
吶喊
(
とつかん
)
す。
既
(
すで
)
にして
三島神社
(
みしまじんじや
)
の
角
(
かど
)
なり。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
置去
(
おきざり
)
にせん心なら
最初
(
さいしよ
)
より諸方を尋ね
歩行
(
あるき
)
鴻
(
こう
)
の
巣
(
す
)
より
態々
(
わざ/\
)
連
(
つれ
)
ては歸らず私しの江戸へ出るは我が身の利を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
お銀は障子を伝い
歩行
(
あるき
)
している子供の様子に目を配りながら、晩に笹村の食べるようなものを考えなどしていたが、笹村は
余所
(
よそ
)
の家へでも来たように、柱に
倚
(
よ
)
りかかって
莨
(
たばこ
)
を
喫
(
ふか
)
していた。
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
いまだに
夜
(
よ
)
に入りて客に来しこともなく、土産もなしに一人
歩行
(
あるき
)
して来るなど
悉皆
(
しつかい
)
ためしのなき事なるに、思ひなしか衣類も
例
(
いつも
)
ほど
燦
(
きらびや
)
かならず、
稀
(
まれ
)
に
逢
(
あ
)
ひたる嬉しさにさのみは心も付かざりしが
十三夜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
六七人と銑吉がこの近所の名代の
天麸羅
(
てんぷら
)
で、したたかに
食
(
くら
)
い且つ飲んで、腹こなしに、ぞろぞろと
歩行
(
あるき
)
出して、つい梅水の長く続いた黒塀に通りかかった。
灯明之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
私たちのぶらぶら
歩行
(
あるき
)
を通越す大八車の連中も、水とも、川とも言うものはなく、がったり通る。
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
本来ならこの
散策子
(
さんさくし
)
が、そのぶらぶら
歩行
(
あるき
)
の手すさびに、近頃
買求
(
かいもと
)
めた
安直
(
あんちょく
)
な
杖
(
ステッキ
)
を、
真直
(
まっすぐ
)
に
路
(
みち
)
に立てて、
鎌倉
(
かまくら
)
の方へ倒れたら
爺
(
じい
)
を呼ぼう、
逗子
(
ずし
)
の方へ寝たら黙って置こう
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
どうもまだ話の切目ではなさそうで、これから一物あるらしい、底の方の
擽
(
くすぐ
)
ったさに、礼之進は、日一日
歩行
(
あるき
)
廻る、ほとぼりの冷めやらぬ、靴足袋の裏が何となく生熱い。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
あのまた、
歩行
(
あるき
)
ぶりといったらなかったよ。ただもう、すうっとこう
霞
(
かすみ
)
に乗って行くようだっけ。裾捌き、
褄
(
つま
)
はずれなんということを、なるほどと見たは今日がはじめてよ。
外科室
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
御利益
(
ごりやく
)
で、
怪我
(
けが
)
もしないで
御堂
(
おどう
)
から
裏
(
うら
)
の
方
(
はう
)
へうか/\と
𢌞
(
まは
)
つて、
象
(
ざう
)
と
野兎
(
のうさぎ
)
が
歩行
(
あるき
)
ツくら、と
云
(
い
)
ふ
珍
(
ちん
)
な
形
(
かたち
)
で
行
(
ゆ
)
くと、
忽
(
たちま
)
ち
灯
(
ひ
)
のちらつく
暗
(
くら
)
がりに、
眞白
(
まつしろ
)
な
顏
(
かほ
)
と、
青
(
あを
)
い
半襟
(
はんえり
)
が
爾側
(
りやうがは
)
から
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ますます
可懐
(
なつか
)
しさは
増
(
まさ
)
ったけれども、これまでと違って玉司子爵梓氏となってからは、
邸
(
やしき
)
を出入の送迎も仰々しく、
往来
(
ゆきき
)
の人の目にも着く、湯島のそぞろ
歩行
(
あるき
)
は次第に日を
措
(
お
)
き
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
このあたりを、ちらほらと、そぞろ
歩行
(
あるき
)
の人通り。見附正面の総湯の門には、
浅葱
(
あさぎ
)
に、紺に、茶の旗が、
納手拭
(
おさめてぬぐい
)
のように立って、湯の中は
祭礼
(
まつり
)
かと思う人声の、女まじりの賑かさ。
みさごの鮨
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
歩行
(
あるき
)
出す、と暗くなり掛けた影法師も、
烈
(
はげ
)
しい人脚の塵に消えて、
天満
(
てんま
)
筋の
真昼間
(
まっぴるま
)
。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
リボンも顔も
単
(
ひとえ
)
に白く、かすりの羽織が夜の
艶
(
つや
)
に、ちらちらと蝶が行交う
歩行
(
あるき
)
ぶり、
紅
(
くれない
)
ちらめく袖は長いが、不断着の姿は、年も二ツ三ツ
長
(
た
)
けて大人びて、愛らしいよりも
艶麗
(
あでやか
)
であった。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
でも車だから、かえりはぶらぶら
歩行
(
あるき
)
にして、行って見ようかと思ったんですがね、お茶の水
辺
(
あたり
)
まで来ると、何だか
頻
(
しきり
)
に気が
急
(
せ
)
いてね、急いで急いでッていうもんだから、車夫が慌ててさ。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
十
歩
(
ぽ
)
に
足
(
た
)
らぬそゞろ
歩行
(
あるき
)
も、
山路
(
やまぢ
)
を
遠
(
とほ
)
く、
遙々
(
はる/″\
)
と
辿
(
たど
)
るとばかり
視
(
なが
)
め
遣
(
や
)
る……
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
秦氏も御多分に漏れず——もっとも色が白くて鼻筋の通った処はむしろ兎の部に属してはいるが——
歩行
(
あるき
)
悩んで、今日は本郷どおりの電車を万世橋で下りて、例の、銅像を横に、
大
(
おおき
)
な
煉瓦
(
れんが
)
を
潜
(
くぐ
)
って
売色鴨南蛮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
四辺
(
あたり
)
の
長閑
(
のど
)
かさ。しかし
静
(
しずか
)
な事は——昼飯を
済
(
すま
)
せてから——買ものに出た時とは反対の方に——そぞろ
歩行
(
あるき
)
でぶらりと出て、
温泉
(
いでゆ
)
の
廓
(
くるわ
)
を一巡り、店さきのきらびやかな九谷焼、奥深く彩った漆器店。
みさごの鮨
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「食べながら
歩行
(
あるき
)
ましょう。」
売色鴨南蛮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
歩行
(
あるき
)
出して
白金之絵図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“歩行”の意味
《名詞》
歩くこと。
(出典:Wiktionary)
“歩行”の解説
歩行(ほこう)とは、「歩く」ことであり、足(脚)による移動のうち比較的低速のものを言い、厳密にはどの瞬間も少なくともひとつの足が地面についたまま移動する動作を言う。「歩く」は「走る」と対比される。
(出典:Wikipedia)
歩
常用漢字
小2
部首:⽌
8画
行
常用漢字
小2
部首:⾏
6画
“歩行”で始まる語句
歩行出
歩行事
歩行悩
歩行方
歩行歩行
歩行目附
歩行悪
歩行板
歩行能
歩行頭