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朝
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てう
ふりがな文庫
“
朝
(
てう
)” の例文
翌
朝
(
てう
)
はポオト・サイドに着き、出帆までに
纔
(
わづか
)
に余された二時間を利用して港に
上
(
あが
)
つた。コロムボ以来十三日目に土を踏むのである。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
どうかふだんの君のやうに、
怒髪
(
どはつ
)
を天に
朝
(
てう
)
せしめると同時に、内心は君の放つた矢は確かに手答へのあつたことを満足に思つてくれ給へ。
解嘲
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
事
(
こと
)
急
(
きふ
)
にして
掩避
(
おほひさ
)
くるに
不及
(
およばず
)
。
諸客
(
しよきやく
)
之
(
これ
)
を
見
(
み
)
て、(
無不掩口
(
くちをおほはざるはなし
)
。)
唐
(
から
)
では、こんな
時
(
とき
)
(
無不掩口
(
くちをおほはざるはなし
)
。)だと
見
(
み
)
える。
我
(
わ
)
が
朝
(
てう
)
にては
何
(
ど
)
うするか、
未考
(
いまだかんがへず
)
である。
画の裡
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
又
鮏
(
さけ
)
の
時節
(
じせつ
)
にて、
小千谷
(
をぢや
)
の
前川
(
ぜんせん
)
は海に
朝
(
てう
)
するの大河なれば今
捕
(
とり
)
しをすぐに
庖丁
(
はうちやう
)
す。
味
(
あぢ
)
はひ江戸にまされり。一日
鮏
(
さけ
)
をてんぷらといふ物にしていだせり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
中村不折氏が子供の
寄木細工
(
よせぎざいく
)
のやうな文字を書いて、「六
朝
(
てう
)
だ、六朝だ。字は何でもかう書かなくつちや。」
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
しかも、家門は世々衰微をたどるのみか、北条が悪政は、いよいよ民をくるしめ、
朝
(
てう
)
を悩ましたてまつる。
私本太平記:01 あしかが帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
岩代の
燧岳
(
ひうちたけ
)
、越後の
駒
(
こま
)
が
岳
(
たけ
)
、八海山等皆
巍然
(
ぎぜん
)
として天に
朝
(
てう
)
し、利根水源たる大刀根岳は之と相
拮抗
(
きつこう
)
して其高きを
争
(
あらさ
)
ふ、越後岩代の地方に於ては
决
(
けつ
)
して
雪
(
ゆき
)
を見ざるに
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
而
(
しかう
)
して
諸矦
(
しよこう
)
、
齊
(
せい
)
に
朝
(
てう
)
す。
齊
(
せい
)
の
威王
(
ゐわう
)
、
大夫
(
たいふ
)
をして
古者
(
いにしへ
)
の
司馬
(
しば
)
の
兵法
(
へいはふ
)
を
(三五)
追論
(
つゐろん
)
せしめ、
而
(
しかう
)
して
穰苴
(
じやうしよ
)
((ノ兵法))を
其中
(
そのうち
)
に
附
(
つ
)
け、
因
(
よ
)
つて
號
(
がう
)
して
司馬穰苴
(
しばじやうしよ
)
の
兵法
(
へいはふ
)
と
曰
(
い
)
ふ。
国訳史記列伝:04 司馬穰苴列伝第四
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
然らずんば奸臣
朝
(
てう
)
に満ち、
乾綱
(
けんかう
)
紐
(
ひも
)
を解き、内憂外患
交
(
こも/″\
)
至り、
彼
(
かの
)
衰亡の幕府と
択
(
えら
)
ぶなきに至らむ。
於是乎
(
こゝにおいてか
)
、憂国之士、奮然
蹶起
(
けつき
)
して、奸邪を
芟夷
(
さんい
)
し、
孑遺
(
げつゐ
)
なきを期すべし。
津下四郎左衛門
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
稽古の窓に向つて
三諦止觀
(
さんたいしくわん
)
の月を樂める身も、一
朝
(
てう
)
折りかへす
花染
(
はなぞめ
)
の
香
(
か
)
に
幾年
(
いくとせ
)
の
行業
(
かうげふ
)
を捨てし人、
百夜
(
もゝよ
)
の
榻
(
しぢ
)
の
端書
(
はしがき
)
につれなき君を怨みわびて、亂れ
苦
(
くるし
)
き
忍草
(
しのぶぐさ
)
の露と消えにし人
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
來り
朝
(
てう
)
する
宇内
(
うだい
)
の群山に接するの光景は、いかにわがあくがれ易き心を動かしたりけむ。
秋の岐蘇路
(旧字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
秋は室町の
朝
(
てう
)
、やむごとなき人々が琴を弾じ或はしほり戸に凭りて遠く想ひを笛に寄せては、十五夜の宵の宴に興たけて、更けるも知らず歌を吟じたのも、やつぱり直ぐそこに見ゆる
青白き公園
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
是迄
(
これまで
)
は
虚心
(
きよしん
)
平氣
(
へいき
)
で、
健全
(
けんぜん
)
に
論
(
ろん
)
じてゐたが、一
朝
(
てう
)
生活
(
せいくわつ
)
の
逆流
(
ぎやくりう
)
に
觸
(
ふ
)
るゝや、
直
(
たゞち
)
に
氣
(
き
)
は
挫
(
くじ
)
けて
落膽
(
らくたん
)
に
沈
(
しづ
)
んで
了
(
しま
)
つた……
意氣地
(
いくぢ
)
が
無
(
な
)
い……
人間
(
にんげん
)
は
意氣地
(
いくぢ
)
が
無
(
な
)
いものです、
貴方
(
あなた
)
とても
猶且
(
やはり
)
然
(
さ
)
うでせう
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
夫
(
それ
)
聖代
(
せいだい
)
には
麟鳳
(
りんほう
)
來儀
(
らいぎ
)
し
仁君
(
じんくん
)
の代には
賢臣
(
けんしん
)
聚
(
あつま
)
ると
理
(
うべ
)
なるかな我が
朝
(
てう
)
徳川
(
とくがは
)
八代將軍
有徳院殿
(
いうとくゐんでん
)
の御代に八賢士あり
土屋相摸守
(
つちやさがみのかみ
)
松平右近將監
(
まつだひらうこんしやうげん
)
加納遠江守
(
かなふとほたふみのかみ
)
小笠原若狹守
(
をがさはらわかさのかみ
)
水野山城守
(
みづのやましろのかみ
)
堀田相摸守
(
ほつたさがみのかみ
)
大岡越前守
(
おほをかゑちぜんのかみ
)
神尾若狹守
(
かんをわかさのかみ
)
是なり然るに其有徳院殿の御代
享保
(
きやうほ
)
二年大岡越前守町
奉行
(
ぶぎやう
)
と成始めて工夫の
捌
(
さば
)
きあり其原因を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
翁の夫人に会ふことを得なかつたが、翌
朝
(
てう
)
翁と夫人から鄭重な礼状を受け取つた。夫人に捧げた日本の織物に対してである。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
自分なぞはそれも怠つてゐるが、ドオデエには確か夢の手記があつた。わが
朝
(
てう
)
では
志賀直哉
(
しがなほや
)
氏に、「イヅク川」と云ふ好小品がある。(十月二十五日)
雑筆
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
又
鮏
(
さけ
)
の
時節
(
じせつ
)
にて、
小千谷
(
をぢや
)
の
前川
(
ぜんせん
)
は海に
朝
(
てう
)
するの大河なれば今
捕
(
とり
)
しをすぐに
庖丁
(
はうちやう
)
す。
味
(
あぢ
)
はひ江戸にまされり。一日
鮏
(
さけ
)
をてんぷらといふ物にしていだせり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
何事も
他
(
ひと
)
の云ふ事には
聾
(
つんぼ
)
で、
加之
(
おまけ
)
に
独断
(
ひとりきめ
)
の好きな不折氏も、これだけは合点が
往
(
ゆ
)
かなかつた。で、お客の顔さへ見ると、六
朝
(
てう
)
文字のやうに肩を変な恰好に歪めて
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
白川橋三条大橋三条小橋を経て押小路柳馬場島本三郎九郎の家に至る。(長崎宿というて江戸の長崎屋源右衛門大阪の為川辰吉みな同じ。)日正辰時なり。撫院は
朝
(
てう
)
せり。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
未
(
いま
)
だ
幾干
(
いくばく
)
ならざるに、
昌黎
(
しやうれい
)
、
朝
(
てう
)
に
佛骨
(
ぶつこつ
)
の
表
(
へう
)
を
奉
(
たてまつ
)
るに
因
(
よ
)
り、
潮州
(
てうしう
)
に
流
(
なが
)
されぬ。
八千
(
はつせん
)
の
途
(
みち
)
、
道
(
みち
)
に
日
(
ひ
)
暮
(
く
)
れんとし
偶
(
たま/\
)
雪
(
ゆき
)
降
(
ふ
)
る。
晦冥陰慘
(
くわいめいいんさん
)
、
雲
(
くも
)
冷
(
つめ
)
たく、
風
(
かぜ
)
寒
(
さむ
)
く、
征衣
(
せいい
)
纔
(
わづか
)
に
黒
(
くろ
)
くして
髮
(
かみ
)
忽
(
たちま
)
ち
白
(
しろ
)
し。
花間文字
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
四面の
峻岳
(
しゆんがく
)
皆頭を
露
(
あら
)
はし、昨来
渉
(
わた
)
り
来
(
きた
)
れる利根の水流は
蜿蜒
(
えん/\
)
として幽谷間に白練を
布
(
し
)
けり、白練の尽くる所は乃ち大利根岳となり
突兀
(
とつとつ
)
天に
朝
(
てう
)
す、其壮絶
殆
(
ほとん
)
ど言語に
尽
(
つく
)
すべからず
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
其
(
そ
)
の
朝
(
てう
)
に
在
(
あ
)
るや、
(三九)
君
(
きみ
)
の
語
(
ご
)
之
(
これ
)
に
及
(
およ
)
べば
即
(
すなは
)
ち
(四〇)
言
(
げん
)
を
危
(
たか
)
くし、
語
(
ご
)
之
(
これ
)
に
及
(
およ
)
ばざれば
即
(
すなは
)
ち
(四一)
行
(
おこなひ
)
を
危
(
たか
)
くす。
國
(
くに
)
に
道
(
みち
)
有
(
あ
)
れば
即
(
すなは
)
ち
(四二)
命
(
めい
)
に
順
(
したが
)
ひ、
道
(
みち
)
無
(
な
)
ければ
即
(
すなは
)
ち
(四三)
命
(
めい
)
を
衡
(
はか
)
る。
国訳史記列伝:02 管晏列伝第二
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
どうしてさう斷定できるかといへば、數千年の社會の變革によつて、前に述べたやうな、無數の祖先は、
朝
(
てう
)
にあつて權を執つたこともあらうし、
野
(
や
)
に下つて庶民の下層にかくれたこともあらう。
折々の記
(旧字旧仮名)
/
吉川英治
(著)
極
(
きは
)
めてお光に向ひ夫は
道理
(
もつとも
)
なる次第なれども一
朝
(
てう
)
一
夕
(
せき
)
の事ならず假令
證據
(
しようこ
)
人の有ればとて
周章
(
あわて
)
て
願
(
ねが
)
ふ事
柄
(
がら
)
ならず殊に北の御番所にて
先年
(
せんねん
)
裁許濟
(
さいきよずみ
)
に成し事故今更兎や角申立るとも
入費倒
(
にふひたふ
)
れにて
贅
(
むだ
)
事に成も知れず云ば證文の出し
後
(
おく
)
れなり夫より
最早
(
もはや
)
夫
(
をつと
)
道十郎殿の事は前世よりの
因縁
(
いんえん
)
と
斷念
(
あきらめ
)
られ
紀念
(
かたみ
)
の道之助殿の成長を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
此処
(
ここ
)
から偶然同船して帰朝する安達大使館参事官と、
其
(
その
)
夫人と、船の加藤事務長とに
彼
(
かれ
)
の事を頼んで置いて、僕は翌
朝
(
てう
)
六時に平野丸を見捨てた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
中に「王」と云ふ姓の多いのが目に附く。何れかの
朝
(
てう
)
の帝王の子孫なのであらうと気の毒な気がしないでもない。
満蒙遊記:附 満蒙の歌
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
わが
朝
(
てう
)
の元禄ごろの髪結ひて吉林の町練るは誰が子ぞ
満蒙遊記:附 満蒙の歌
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
“朝”の解説
朝(あさ、あした)は、陽が昇ってから正午までの間のある程度の範囲の時間帯のこと。時には午前と一致する。一般的に人間はこの時間帯に起き、活動を始める。また、この朝という概念は地球上のほとんどの民族に存在する。
(出典:Wikipedia)
朝
常用漢字
小2
部首:⽉
12画
“朝”を含む語句
明朝
翌朝
朝夕
朝飯
今朝
朝臣
朝食
朝鮮
朝廷
晨朝
毎朝
早朝
清朝
帰朝
一朝
後朝
朝餐
朝暮
万朝報
朝家
...