“怒髪”の読み方と例文
旧字:怒髮
読み方割合
どはつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうかふだんの君のやうに、怒髪どはつを天にてうせしめると同時に、内心は君の放つた矢は確かに手答へのあつたことを満足に思つてくれ給へ。
解嘲 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
老いの涙を垂らしていうしゃ執事の言に、嘘があろうとは思えない。怒髪どはつ天をく、とはまさにこれを耳にしたときの彼の形相といってよい。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかも書生が放吟し剣舞し、快と呼び壮と呼び、彼らをして怒髪どはつ天をかしむる者は、西郷・雲井らの詩ならざるべからず。
人々に答ふ (新字旧仮名) / 正岡子規(著)