食事しょくじ)” の例文
なぜかというと、それから朝の食事しょくじがすむと、要吉にとってはなによりもいやな、よりわけをしなければならなかったからです。
水菓子屋の要吉 (新字新仮名) / 木内高音(著)
きゃくをへやに案内あんないすると、暖炉だんろに火をもやしてたきぎをくべ、台所だいどころでお手伝いにてつだわせて、おかみさんはせっせと食事しょくじのしたくをした。
にいさんはおとうさんとマリちゃんのをとって、みんなそろって、よろこいさんで、うちはいり、食卓テーブルまえすわって、一しょに食事しょくじをいたしました。
若者は、ちょうど食事しょくじをおえたところで、いましも袋の口をしめていました。そして、「あんたは、どこでその話をおしまいにする気かね?」
まん中の大きなかまからは湯気ゆげさかんにたち、農夫たちはもう食事しょくじもすんで、脚絆きゃはんいたり藁沓わらぐつをはいたり、はたらきに出る支度したくをしていました。
耕耘部の時計 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
けれど、殿とのさまは、毎日まいにち食事しょくじのときにちゃわんをごらんになると、なんということなく、顔色かおいろくもるのでごさいました。
殿さまの茶わん (新字新仮名) / 小川未明(著)
一つフロックコートで患者かんじゃけ、食事しょくじもし、きゃくにもく。しかしそれはかれ吝嗇りんしょくなるのではなく、扮装なりなどにはまった無頓着むとんじゃくなのにるのである。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
「兄はどうして、いつまでも食事しょくじに出て来ないのか。おまえはまだ言わないのではないか」とお聞きになりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
まして筋骨きんこつたくましい、武家育ぶけそだちのわたくし良人おっとなどは、三食事しょくじを一にしてもよいくらい熱心ねっしんさでございました。
何處どこ食事しょくじをしようぞ?……(四下あたりを見𢌞して)あゝ/\! こりゃまアなんといふあさましい騷擾さうぜう? いや、その仔細しさいはおやるにはおよばぬ、のこらずいた。
「さあ、それでは、おチエがまもなくをさますでしょう。おにぎりでもつくってやることにしましょう。わたしたちも、お食事しょくじをしなくてはならないしね。」
下女はとんだことをしたとやんでいた。花前が食事しょくじ水車的すいしゃてきでいつもおなじような順序じゅんじょをとる。自分のときめた飯椀めしわん汁椀しるわんとは、かならずばんごと自分で洗って飯をべる。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
つけてやって、おかみがお食事しょくじをめしあがるところを
半煮はんにえのめしをかきこむ食事しょくじ
「おやおや、お食事しょくじのさいそくでございますか? では、わたくしにもさいそくさせてくださいませ。お勘定かんじょうをしていただきたいんです」
そうして、十一人のにいさんたちがかえってくるころには、いつでも食事しょくじのしたくができているようにしておきました。
(そしてお家はまだたなかったんですね、いやお食事しょくじのところをお邪魔じゃましました。ありがとうございました。)
十六日 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
今度こんどあたらしく、薄手うすでちゃわんががってからというものは、三のお食事しょくじ殿とのさまは、いつもくようなあつさを、かおにもされずに我慢がまんをなされました。
殿さまの茶わん (新字新仮名) / 小川未明(著)
したが、やがてよるになると、おまへほねれうぞや。さ、わし食事しょくじをせう。貴孃こなた庵室あんじつはやうゆかしゃれ。
正午ひるにはけた玉菜たまな牛肉汁にくじると、めしとで食事しょくじをする。ばんには昼食ひるめしあまりのめしべるので。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
要吉は、それをいったおかげで、ばん食事しょくじには、なんにももらうことができませんでした。要吉は、おにもいかずに、ばらをかかえて、こちこちのふとんの中にもぐりこまねばなりませんでした。
水菓子屋の要吉 (新字新仮名) / 木内高音(著)
勘定かんじょうをいただくにしろ、朝の食事しょくじ用意よういしますにしろ、そのまえにぜひともはっきりうかがっておきたいことがございます。
ところで、王さまにはかわった習慣しゅうかんがひとつありました。それは、まい日お昼の食事しょくじがすんでからのことでした。
食事しょくじのときになりました。すると、ぜんうえには、れいかるい、薄手うすでちゃわんがっていました。それをごらんになると、たちまち殿とのさまの顔色かおいろくもりました。
殿さまの茶わん (新字新仮名) / 小川未明(著)
流沙るさの南の、やなぎかこまれた小さないずみで、私は、いった麦粉むぎこを水にといて、昼の食事しょくじをしておりました。
雁の童子 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
行儀作法ぎゃうぎさはふ生粹きっすゐぢゃありやせん、でもほんこと仔羊こひつじのやうに、温和おとなしいひとぢゃ。さァ/\/\、小女いとよ、信心しんじんさっしゃれ。……え、もうみましたかえ、おひる食事しょくじは?
ひだりほう中風患者ちゅうぶかんじゃには始終しじゅうさじでもって食事しょくじをさせる。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
そのうちに、食事しょくじをおわったとみえて、みんなは、食卓しょくたくからはなれて、うたをうたい、楽器がっきをならして、ダンスをはじめました。なかにも、おんなたちは、うつくしかった。
雪の上の舞踏 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ひめさまはいわれたとおりにしました。やがて、夜になりますと、ほかのにいさんたちがりからかえってきました。食事しょくじのしたくは、ちゃんとできていました。
「なおまいってよく粗匆そそうのないよう注意ちゅういいたせ。それから千人の食事しょくじのしたくをもうつたえてくれ」
四又の百合 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
もう、こちらへきてから、だいぶ日数にっすうがたちました。かのじょは、あさはやきると、食事しょくじ仕度したくをし、それがわると、主人しゅじんのくつをみがき、また縁側えんがわをふいたりするのでした。
だまされた娘とちょうの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
みんなは食卓しょくたくにつきました。やがて、食事しょくじがおわりますと、おかあさんがいいました。
ひる食事しょくじんでから、みんなは農夫室の火をかこんでしばらくやすんでいました。
耕耘部の時計 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
妹は、この十二の花をおりとって、食事しょくじのあとでにいさんのひとりひとりにこの花をひとつずつあげようと思いました。こうして、にいさんたちによろこんでもらおうと思ったのです。
桃色ももいろふくをきたおんなと、たかい、黒服くろふくおとこが、をとりあって、はいったようにおもったのが、いつのまにか時間じかんがたち、もう食事しょくじをすまして、二人ふたりてくるのを、としとったおんなたのでした。
かざぐるま (新字新仮名) / 小川未明(著)
それではもう日中だからみんなは立ってやすみ、食事しょくじをしてよろしい。
その、あくるの、ばんはんのときでありました。いつものように、みんなは、めいめいきまった場所ばしょにすわって、食事しょくじをしましたが、すんでしまうと、またいろいろおはなしたのであります。
二少年の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
さてだんだん食事しょくじすすんではなしもはずみました。
紫紺染について (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
そうって、食事しょくじはじめながら、おとうさんはまた
ばん食事しょくじげるかねおとが、廊下ろうかほうから、とびらをとおしてつたわりました。
雲と子守歌 (新字新仮名) / 小川未明(著)
まちなかかわながれていた。はしたもと食堂しょくどうがありました。かれはこのいえともだちといっしょにさけんだり、食事しょくじをしたのでした。和洋折衷わようせっちゅうのバラックしきで、室内しつないには、おおきなかがみがかかっていました。
風はささやく (新字新仮名) / 小川未明(著)