“飯椀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めしわん66.7%
わん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、象牙ぞうげの箸を飯椀めしわんの中に止めたまゝ、じっと聴いていた瑠璃子は、まゆ一つさえ動かさなかった。勝平の言葉が終ると、彼女はおどろいたように、眼を丸くしながら
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
下女はとんだことをしたとやんでいた。花前が食事しょくじ水車的すいしゃてきでいつもおなじような順序じゅんじょをとる。自分のときめた飯椀めしわん汁椀しるわんとは、かならずばんごと自分で洗って飯をべる。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
飯椀わんをうけて、武蔵は食べにかかる。稚児僧はその間、武蔵のうしろにキラキラ光っている小柄こづかと彼が今、膝のうえから下ろした五寸ほどの木材をじっと見ていたが
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)