トップ
>
諸国
>
しょこく
ふりがな文庫
“
諸国
(
しょこく
)” の例文
坊
(
ぼっ
)
ちゃん、
私
(
わたし
)
は、こうして、
諸国
(
しょこく
)
を
流浪
(
るろう
)
します。それは、どんな
村
(
むら
)
でも、また
小
(
ちい
)
さな
町
(
まち
)
でも、
春
(
はる
)
から
夏
(
なつ
)
にかけて、
歩
(
ある
)
いてまわります。
青いボタン
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして自分たちが
次
(
つぎ
)
の
乾坤
(
けんこん
)
一
擲
(
てき
)
にのぞむ
支度
(
したく
)
のために、一
両年
(
りょうねん
)
、
諸国
(
しょこく
)
を
流浪
(
るろう
)
してみるのも、またよい
軍学修業
(
ぐんがくしゅぎょう
)
ではないか
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この
六部
(
ろくぶ
)
はもとはりっぱなお
侍
(
さむらい
)
で、わけがあって
六部
(
ろくぶ
)
に
姿
(
すがた
)
を
変
(
か
)
えて
諸国
(
しょこく
)
をめぐり
歩
(
ある
)
いているのでしたから、それこそ
大抵
(
たいてい
)
のことには
驚
(
おどろ
)
かない
強
(
つよ
)
い人でした。
しっぺい太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
と
鉋太郎
(
かんなたろう
)
が
答
(
こた
)
えました。これは、
江戸
(
えど
)
から
来
(
き
)
た
大工
(
だいく
)
の
息子
(
むすこ
)
で、
昨日
(
きのう
)
までは
諸国
(
しょこく
)
のお
寺
(
てら
)
や
神社
(
じんじゃ
)
の
門
(
もん
)
などのつくりを
見
(
み
)
て
廻
(
まわ
)
り、
大工
(
だいく
)
の
修業
(
しゅぎょう
)
していたのでありました。
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
彼
(
かれ
)
はコスモといって、
女房
(
にょうぼう
)
のコスマと二人で、
諸国
(
しょこく
)
をへめぐっている
人形使
(
にんぎょうつかい
)
でした。
活人形
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
▼ もっと見る
小父
(
おじ
)
さんが、ああして、
薬
(
くすり
)
の
箱
(
はこ
)
を
負
(
おぶ
)
って、
諸国
(
しょこく
)
を
歩
(
ある
)
いていた
時分
(
じぶん
)
に、もっと
南
(
みなみ
)
の
船着
(
ふなつ
)
き
場
(
ば
)
で、
外国
(
がいこく
)
から
渡
(
わた
)
ってきた、
草
(
くさ
)
の
種子
(
たね
)
を
手
(
て
)
にいれました。
二番めの娘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
わしがみるところでは、世はいよいよ
乱
(
みだ
)
れるだろう、いくさは
諸国
(
しょこく
)
におこって
絶
(
た
)
えないであろう、人間はますます
殺伐
(
さつばつ
)
になり、
人情
(
にんじょう
)
美風
(
びふう
)
はすたれるだろう。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
むかし、
諸国
(
しょこく
)
のお
寺
(
てら
)
を
巡礼
(
じゅんれい
)
して
歩
(
ある
)
く
六部
(
ろくぶ
)
が、
方々
(
ほうぼう
)
めぐりめぐって、
美作国
(
みまさかのくに
)
へまいりました。
しっぺい太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
そして、
厚
(
あつ
)
くお
礼
(
れい
)
を
述
(
の
)
べて、これから
諸国
(
しょこく
)
の
神社仏閣
(
じんじゃぶっかく
)
を
参拝
(
さんぱい
)
するとき、あなたの
身
(
み
)
の
上
(
うえ
)
をもお
祈
(
いの
)
りしますといいました。
二番めの娘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
え? あさってかね、あさってはまたさきの町さ、わしは、そうして
諸国
(
しょこく
)
をまわる
旅人
(
たびびと
)
だもの
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
さんざん
諸国
(
しょこく
)
をめぐり
歩
(
ある
)
いた
末
(
すえ
)
、とうとうおしまいに、
長谷
(
はせ
)
の
観音
(
かんのん
)
さまは、
亡
(
な
)
くなったおかあさんの
信心
(
しんじん
)
した
仏
(
ほとけ
)
さまだから、また
願
(
ねが
)
ったら、きっと
娘
(
むすめ
)
に
会
(
あ
)
わせて
下
(
くだ
)
さるだろうと
思
(
おも
)
って
鉢かつぎ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
娘
(
むすめ
)
は、この
巡礼
(
じゅんれい
)
が、
遠
(
とお
)
い
諸国
(
しょこく
)
をもまわるのだとききましたから、もしや
自分
(
じぶん
)
の
故郷
(
ふるさと
)
へもゆくことはないかと
問
(
と
)
いました。
二番めの娘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
また
諸国
(
しょこく
)
の
雑貨
(
ざっか
)
を
商
(
あきな
)
う
店
(
みせ
)
などが、
並
(
なら
)
んでいます。ここに、
夏
(
なつ
)
の
晩方
(
ばんがた
)
であって、
芸人
(
げいにん
)
が、
手風琴
(
てふうきん
)
などを
鳴
(
な
)
らし、
唄
(
うた
)
をうたって、
往来
(
おうらい
)
を
流
(
なが
)
していました。
お父さんの見た人形
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ちょうど、そのころ、どこからともなく
城下
(
じょうか
)
へまわってきた
占
(
うらな
)
い
者
(
しゃ
)
がありました。
鳥
(
とり
)
のように
諸国
(
しょこく
)
を
歩
(
ある
)
いて、
人々
(
ひとびと
)
の
運命
(
うんめい
)
を
占
(
うらな
)
う、
脊
(
せい
)
の
低
(
ひく
)
い、
目
(
め
)
の
光
(
ひかり
)
の
鋭
(
するど
)
い
男
(
おとこ
)
でした。
ひすいを愛された妃
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ほんとうにおじいさんのいいなさるとおりだ。
私
(
わたし
)
たちは、
長
(
なが
)
い
間
(
あいだ
)
、
仲
(
なか
)
よくして、
諸国
(
しょこく
)
を
歩
(
ある
)
きまわってきたのだ。
最後
(
さいご
)
まで、おもしろく、いっしょに
死
(
し
)
のうじゃないか。」
春になる前夜
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「もずさん、
来年
(
らいねん
)
といえば、
長
(
なが
)
い
間
(
あいだ
)
ですが、
諸国
(
しょこく
)
を
飛
(
と
)
びまわるあなたは、どうぞ
体
(
からだ
)
にお
気
(
き
)
をつけなさい。」と、すぎの
木
(
き
)
は、
旅
(
たび
)
をつづける
小鳥
(
ことり
)
の
身
(
み
)
の
上
(
うえ
)
を
心配
(
しんぱい
)
していったのです。
もずとすぎの木
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
三味線
(
しゃみせん
)
をひいて、
旅
(
たび
)
の
女
(
おんな
)
が、
毎日
(
まいにち
)
、
温泉場
(
おんせんば
)
の
町
(
まち
)
を
歩
(
ある
)
いていました。
諸国
(
しょこく
)
の
唄
(
うた
)
をうたってみんなをおもしろがらせていたが、いつしか、その
姿
(
すがた
)
が
見
(
み
)
えなくなりました。そのはずです。
銀のペンセル
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある
日
(
ひ
)
のこと、
二人
(
ふたり
)
は、
知
(
し
)
らぬ
港
(
みなと
)
に
船
(
ふね
)
を
着
(
つ
)
けました。そこには、
諸国
(
しょこく
)
の
人々
(
ひとびと
)
が
集
(
あつ
)
まっていまして、
珍
(
めずら
)
しい
話
(
はなし
)
をしたり、また
類
(
るい
)
のまれな
品物
(
しなもの
)
などを
出
(
だ
)
し
合
(
あ
)
ったりしてながめていました。
汽船の中の父と子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
大
(
おお
)
きないいりんごの
実
(
み
)
を
結
(
むす
)
ばして、それを
諸国
(
しょこく
)
に
出
(
だ
)
そうとしたのであります。
牛女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「おまえさんは、
諸国
(
しょこく
)
を
旅
(
たび
)
してまわんなさるが、もしやみかんのなる
山
(
やま
)
のふもとで、
海
(
うみ
)
のほとりに
町
(
まち
)
があって、そこからよくきく
温泉
(
おんせん
)
の
出
(
で
)
るところをお
知
(
し
)
りになりませんか。」と、
金持
(
かねも
)
ちは
金の魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いつしか、
島
(
しま
)
の
中
(
なか
)
は、
諸国
(
しょこく
)
の
珍
(
めずら
)
しい
花
(
はな
)
で、みごとに
飾
(
かざ
)
られたのでした。みんなは、
自分
(
じぶん
)
たちの
庭園
(
ていえん
)
の
手入
(
てい
)
れをしました。だから、
果物
(
くだもの
)
は、ますますみごとに、
枝
(
えだ
)
もたわむばかりになりました。
花咲く島の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それから、二、三
年
(
ねん
)
もたった、
後
(
のち
)
のことです。
少年
(
しょうねん
)
は、あるサーカス
団
(
だん
)
に
加
(
くわ
)
わって、
諸国
(
しょこく
)
を
流浪
(
るろう
)
していました。
自分
(
じぶん
)
の
姉
(
あね
)
が、サーカス
団
(
だん
)
に
加
(
くわ
)
わっているようなうわさを
聞
(
き
)
いたからでもありました。
サーカスの少年
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかし、あの
仏像
(
ぶつぞう
)
がいいものであって、
値
(
あたい
)
が
高
(
たか
)
く
売
(
う
)
れたら、どんなにしあわせだろう。
俺
(
おれ
)
は、たくさんの
田地
(
でんち
)
を
買
(
か
)
うし、また、
諸国
(
しょこく
)
を
見物
(
けんぶつ
)
にも
出
(
で
)
かけるし、りっぱな
着物
(
きもの
)
も
造
(
つく
)
ることができるだろう。
天下一品
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そこには、ほんとうに
他国
(
たこく
)
のいろいろな
人々
(
ひとびと
)
が
泊
(
と
)
まり
合
(
あ
)
わせました。そして、めいめいに
諸国
(
しょこく
)
で
見
(
み
)
てきたこと、また
聞
(
き
)
いたことのおもしろい
話
(
はなし
)
や、
不思議
(
ふしぎ
)
な
話
(
はなし
)
などを
語
(
かた
)
り
合
(
あ
)
って、
夜
(
よ
)
を
更
(
ふ
)
かしました。
お姫さまと乞食の女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ひとり、この
花
(
はな
)
ばかりでなしに、
諸国
(
しょこく
)
からここに
集
(
あつ
)
められた、それらの
珍
(
めずら
)
しい
花々
(
はなばな
)
も、みんな
特色
(
とくしょく
)
を
失
(
うしな
)
って、一
様
(
よう
)
に
街頭
(
がいとう
)
から
風
(
かぜ
)
に
送
(
おく
)
られてくるほこりを
頭
(
あたま
)
から
浴
(
あ
)
びて、
葉
(
は
)
の
面
(
おもて
)
が
白
(
しろ
)
くなっていました。
公園の花と毒蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
港
(
みなと
)
の
内
(
うち
)
は
諸国
(
しょこく
)
の
船々
(
ふねぶね
)
でいっぱいになりました。
カラカラ鳴る海
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あの
鳥
(
とり
)
は、
諸国
(
しょこく
)
を
飛
(
と
)
びまわりますから……。
山の上の木と雲の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“諸国”の意味
《名詞》
方々の国。多くの国。
(出典:Wiktionary)
諸
常用漢字
小6
部首:⾔
15画
国
常用漢字
小2
部首:⼞
8画
“諸国”で始まる語句
諸国咄
諸国噺
諸国船
諸国修行
諸国滝巡
諸国紛端
諸国銘葉
諸国旅人宿
諸国里人談
諸国名橋奇覧