諸国しょこく)” の例文
ぼっちゃん、わたしは、こうして、諸国しょこく流浪るろうします。それは、どんなむらでも、またちいさなまちでも、はるからなつにかけて、あるいてまわります。
青いボタン (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして自分たちがつぎ乾坤けんこんてきにのぞむ支度したくのために、一両年りょうねん諸国しょこく流浪るろうしてみるのも、またよい軍学修業ぐんがくしゅぎょうではないか
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この六部ろくぶはもとはりっぱなおさむらいで、わけがあって六部ろくぶ姿すがたえて諸国しょこくをめぐりあるいているのでしたから、それこそ大抵たいていのことにはおどろかないつよい人でした。
しっぺい太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
鉋太郎かんなたろうこたえました。これは、江戸えどから大工だいく息子むすこで、昨日きのうまでは諸国しょこくのおてら神社じんじゃもんなどのつくりをまわり、大工だいく修業しゅぎょうしていたのでありました。
花のき村と盗人たち (新字新仮名) / 新美南吉(著)
かれはコスモといって、女房にょうぼうのコスマと二人で、諸国しょこくをへめぐっている人形使にんぎょうつかいでした。
活人形 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
小父おじさんが、ああして、くすりはこおぶって、諸国しょこくあるいていた時分じぶんに、もっとみなみ船着ふなつで、外国がいこくからわたってきた、くさ種子たねにいれました。
二番めの娘 (新字新仮名) / 小川未明(著)
わしがみるところでは、世はいよいよみだれるだろう、いくさは諸国しょこくにおこってえないであろう、人間はますます殺伐さつばつになり、人情にんじょう美風びふうはすたれるだろう。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
むかし、諸国しょこくのおてら巡礼じゅんれいしてある六部ろくぶが、方々ほうぼうめぐりめぐって、美作国みまさかのくにへまいりました。
しっぺい太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
そして、あつくおれいべて、これから諸国しょこく神社仏閣じんじゃぶっかく参拝さんぱいするとき、あなたのうえをもおいのりしますといいました。
二番めの娘 (新字新仮名) / 小川未明(著)
え? あさってかね、あさってはまたさきの町さ、わしは、そうして諸国しょこくをまわる旅人たびびとだもの
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さんざん諸国しょこくをめぐりあるいたすえ、とうとうおしまいに、長谷はせ観音かんのんさまは、くなったおかあさんの信心しんじんしたほとけさまだから、またねがったら、きっとむすめわせてくださるだろうとおもって
鉢かつぎ (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
むすめは、この巡礼じゅんれいが、とお諸国しょこくをもまわるのだとききましたから、もしや自分じぶん故郷ふるさとへもゆくことはないかといました。
二番めの娘 (新字新仮名) / 小川未明(著)
また諸国しょこく雑貨ざっかあきなみせなどが、ならんでいます。ここに、なつ晩方ばんがたであって、芸人げいにんが、手風琴てふうきんなどをらし、うたをうたって、往来おうらいながしていました。
お父さんの見た人形 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ちょうど、そのころ、どこからともなく城下じょうかへまわってきたうらなしゃがありました。とりのように諸国しょこくあるいて、人々ひとびと運命うんめいうらなう、せいひくい、ひかりするどおとこでした。
ひすいを愛された妃 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ほんとうにおじいさんのいいなさるとおりだ。わたしたちは、ながあいだなかよくして、諸国しょこくあるきまわってきたのだ。最後さいごまで、おもしろく、いっしょにのうじゃないか。」
春になる前夜 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「もずさん、来年らいねんといえば、ながあいだですが、諸国しょこくびまわるあなたは、どうぞからだにおをつけなさい。」と、すぎのは、たびをつづける小鳥ことりうえ心配しんぱいしていったのです。
もずとすぎの木 (新字新仮名) / 小川未明(著)
三味線しゃみせんをひいて、たびおんなが、毎日まいにち温泉場おんせんばまちあるいていました。諸国しょこくうたをうたってみんなをおもしろがらせていたが、いつしか、その姿すがたえなくなりました。そのはずです。
銀のペンセル (新字新仮名) / 小川未明(著)
あるのこと、二人ふたりは、らぬみなとふねけました。そこには、諸国しょこく人々ひとびとあつまっていまして、めずらしいはなしをしたり、またるいのまれな品物しなものなどをったりしてながめていました。
汽船の中の父と子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
おおきないいりんごのむすばして、それを諸国しょこくそうとしたのであります。
牛女 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「おまえさんは、諸国しょこくたびしてまわんなさるが、もしやみかんのなるやまのふもとで、うみのほとりにまちがあって、そこからよくきく温泉おんせんるところをおりになりませんか。」と、金持かねもちは
金の魚 (新字新仮名) / 小川未明(著)
いつしか、しまなかは、諸国しょこくめずらしいはなで、みごとにかざられたのでした。みんなは、自分じぶんたちの庭園ていえん手入ていれをしました。だから、果物くだものは、ますますみごとに、えだもたわむばかりになりました。
花咲く島の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それから、二、三ねんもたった、のちのことです。少年しょうねんは、あるサーカスだんくわわって、諸国しょこく流浪るろうしていました。自分じぶんあねが、サーカスだんくわわっているようなうわさをいたからでもありました。
サーカスの少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかし、あの仏像ぶつぞうがいいものであって、あたいたかれたら、どんなにしあわせだろう。おれは、たくさんの田地でんちうし、また、諸国しょこく見物けんぶつにもかけるし、りっぱな着物きものつくることができるだろう。
天下一品 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そこには、ほんとうに他国たこくのいろいろな人々ひとびとまりわせました。そして、めいめいに諸国しょこくてきたこと、またいたことのおもしろいはなしや、不思議ふしぎはなしなどをかたって、かしました。
お姫さまと乞食の女 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ひとり、このはなばかりでなしに、諸国しょこくからここにあつめられた、それらのめずらしい花々はなばなも、みんな特色とくしょくうしなって、一よう街頭がいとうからかぜおくられてくるほこりをあたまからびて、おもてしろくなっていました。
公園の花と毒蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)
みなとうち諸国しょこく船々ふねぶねでいっぱいになりました。
カラカラ鳴る海 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あのとりは、諸国しょこくびまわりますから……。
山の上の木と雲の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)