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しょこく
と
鉋太郎が
答えました。これは、
江戸から
来た
大工の
息子で、
昨日までは
諸国のお
寺や
神社の
門などのつくりを
見て
廻り、
大工の
修業していたのでありました。
彼はコスモといって、
女房のコスマと二人で、
諸国をへめぐっている
人形使でした。
小父さんが、ああして、
薬の
箱を
負って、
諸国を
歩いていた
時分に、もっと
南の
船着き
場で、
外国から
渡ってきた、
草の
種子を
手にいれました。