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興味
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きょうみ
ふりがな文庫
“
興味
(
きょうみ
)” の例文
主人はこの話を
非常
(
ひじょう
)
な
興味
(
きょうみ
)
をもって聞いた。
今後
(
こんご
)
花前の上になんらかの
変化
(
へんか
)
をきたすこともやと思わないわけにはいかなかった。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
現世
(
げんせ
)
生活
(
せいかつ
)
にいくらか
未練
(
みれん
)
の
残
(
のこ
)
っている、つまらぬ
女性達
(
じょせいたち
)
の
繰
(
く
)
り
言
(
こと
)
をいつまで
申上
(
もうしあ
)
げて
見
(
み
)
たところで、そう
興味
(
きょうみ
)
もございますまいから……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
……それ
以来
(
いらい
)
というもの、
国王
(
こくおう
)
は、
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
の、いろいろなことに、ご
興味
(
きょうみ
)
をもたせられて、あるときは、ご
旅行
(
りょこう
)
をあそばされ、またあるときは
珍しい酒もり
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
のみならず学問上の立場から見ても、人とさるがどうちがうか、研究してみるのも
興味
(
きょうみ
)
のあることではないでしょうか
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
いままでの、
意地
(
いじ
)
や
興味
(
きょうみ
)
など
超越
(
ちょうえつ
)
して、ある
運命
(
うんめい
)
とものすごい
殺気
(
さっき
)
をはらみかけた
番外
(
ばんがい
)
五
番
(
ばん
)
試合
(
じあい
)
は、こうしてまさにその
火蓋
(
ひぶた
)
を切られようとしている。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
おににかくしおおせて、おにを負かしてしまうということや、おにの方では、早くみつけて早くおにをやめるということなどにはたいして
興味
(
きょうみ
)
はなかった。
花をうめる
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
唐物屋
(
とうぶつや
)
だの
呉服店
(
ごふくてん
)
などに、どんなにきれいなものがかざってあっても、今の清造にはなんの
興味
(
きょうみ
)
もありません。
金物屋
(
かなものや
)
や
桶屋
(
おけや
)
はそれ以上に用のないものでした。
清造と沼
(新字新仮名)
/
宮島資夫
(著)
学校教授法の実験に
興味
(
きょうみ
)
を持つ人間と、詩や歌にあくがれている青年とがこうして長く
相対
(
あいたい
)
してすわった。
点心
(
ちゃうけ
)
には大きい
塩煎餅
(
しおせんべい
)
が五六枚盆にのせて出された。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
この
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
には
人間
(
にんげん
)
の
知識
(
ちしき
)
の
高尚
(
こうしょう
)
な
現象
(
げんしょう
)
の
外
(
ほか
)
には、
一
(
ひとつ
)
として
意味
(
いみ
)
のある、
興味
(
きょうみ
)
のあるものは
無
(
な
)
いのです。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
きのうもきょうもない
春重
(
はるしげ
)
のことながら、二十七のきょうの
若
(
わか
)
さで、
女
(
おんな
)
の
数
(
かず
)
は千
人
(
にん
)
近
(
ちか
)
くも
知
(
し
)
り
尽
(
つく
)
くしたのが
自慢
(
じまん
)
なだけに、
並大抵
(
なみたいてい
)
のことでは
興味
(
きょうみ
)
が
湧
(
わ
)
かず、
師匠
(
ししょう
)
の
通
(
とお
)
りに
描
(
か
)
く
美人画
(
びじんが
)
なら
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
それを考えることの
興味
(
きょうみ
)
のほうが勝敗の興味よりもずっと深くなってきた。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
ことに
光
(
ひかり
)
の
反射
(
はんしゃ
)
とか
屈折
(
くっせつ
)
とかが、ぼくの
興味
(
きょうみ
)
をとらえてしまったんだ
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
縁
(
えん
)
もゆかりもない
今
(
いま
)
の
世
(
よ
)
の
人達
(
ひとたち
)
には、さして
興味
(
きょうみ
)
もあるまいと
思
(
おも
)
いますが、
私自身
(
わたくしじしん
)
には、なかなか
忘
(
わす
)
れられない
事柄
(
ことがら
)
だったのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
話もそれでおわりになったが、
主人
(
しゅじん
)
はこの
花前
(
はなまえ
)
のことについて考えることに
興味
(
きょうみ
)
を
持
(
も
)
ってきた。その夜もいろいろと考えた。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
わたしの
演説
(
えんぜつ
)
の
初
(
はじ
)
めの部分だけはかれも
殊勝
(
しゅしょう
)
らしくたいへん
興味
(
きょうみ
)
を持って
傾聴
(
けいちょう
)
していたが、二十とことばを言わないうちに、かれは一本の木の上にとび上がって
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
生活
(
せいかつ
)
に
興味
(
きょうみ
)
を
失
(
うしな
)
っている
若
(
わか
)
い
人々
(
ひとびと
)
の
中
(
なか
)
では、
毎日
(
まいにち
)
うなだれて
沈
(
しず
)
んでいるものもありましたが、一
命
(
めい
)
を
賭
(
か
)
けても、
幸福
(
こうふく
)
の
世界
(
せかい
)
を
見
(
み
)
いだしたいと
思
(
おも
)
ったものもありました。
明るき世界へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼
(
かれ
)
は
前
(
まえ
)
のように八
時
(
じ
)
に
起
(
お
)
きて、
茶
(
ちゃ
)
の
後
(
のち
)
は
直
(
すぐ
)
に
書物
(
しょもつ
)
を
楽
(
たの
)
しんで
読
(
よ
)
んでいたが、この
頃
(
ごろ
)
は
新
(
あたら
)
しい
書物
(
しょもつ
)
も
買
(
か
)
えぬので、
古本
(
ふるほん
)
ばかり
読
(
よ
)
んでいる
為
(
せい
)
か、
以前程
(
いぜんほど
)
には
興味
(
きょうみ
)
を
感
(
かん
)
ぜぬ。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
なかば、安心しているので、
興味
(
きょうみ
)
をもって待ちかまえていると、すでに、
支度
(
したく
)
ができていたものか、遠駆けにえらばれた
巽小文治
(
たつみこぶんじ
)
、
朱柄
(
あかえ
)
の
槍
(
やり
)
を
山県蔦之助
(
やまがたつたのすけ
)
の手にあずけて
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
もっぱら
興味
(
きょうみ
)
の中心はかくされた土中の
一握
(
ひとにぎり
)
の花の美しさにつながっていた。
花をうめる
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
それがわかれば、いっそうかれが
今日
(
こんにち
)
の
状態
(
じょうたい
)
に
興味
(
きょうみ
)
がふかいだろうけれど、わからぬものはしかたがないとして、きょう見ただけでもかれは
興味
(
きょうみ
)
ある変人だ。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
これではリーズのことを話しても、わたしと同じ
興味
(
きょうみ
)
で聞いてはくれないだろうと思った。でもわたしはかれがひじょうにリーズを
好
(
す
)
いてくれることを
望
(
のぞ
)
んでいた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
私
(
わたくし
)
のようなあの
世
(
よ
)
の
住人
(
じゅうにん
)
が
食物
(
しょくもつ
)
や
衣類
(
いるい
)
などにつきて
遠
(
とお
)
い
遠
(
とお
)
い
昔
(
むかし
)
の
思
(
おも
)
い
出
(
で
)
語
(
がた
)
りをいたすのは
何
(
なに
)
やらお
門違
(
かどちが
)
いをしているようで、
何分
(
なにぶん
)
にも
興味
(
きょうみ
)
が
乗
(
の
)
らないで
困
(
こま
)
ってしまいます……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
高等科
(
こうとうか
)
を
卒業
(
そつぎょう
)
するころには、たがいに
家庭
(
かてい
)
の
状態
(
じょうたい
)
も
異
(
こと
)
なって、
良
(
りょう
)
一は、
電気
(
でんき
)
に
興味
(
きょうみ
)
をもつところから、そのほうの
学校
(
がっこう
)
へいったし、
友吉
(
ともきち
)
は、
農業
(
のうぎょう
)
の
学校
(
がっこう
)
へ
入
(
はい
)
ることになりました。
僕が大きくなるまで
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
泣きながら
城内
(
じょうない
)
へついてきた
娘
(
むすめ
)
も、その百姓も、ちょうど
酒宴
(
しゅえん
)
をしていた
長安
(
ながやす
)
のよい
酒
(
さけ
)
の
興味
(
きょうみ
)
になって
無慈悲
(
むじひ
)
な
手討
(
てう
)
ちにあって殺されたが、その
死骸
(
しがい
)
を投げすてられたと聞くこの
濠
(
ほり
)
へ
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
或時
(
あるとき
)
徒然
(
つれづれ
)
なるに
任
(
まか
)
せて、
書物
(
しょもつ
)
の
明細
(
めいさい
)
な
目録
(
もくろく
)
を
編成
(
へんせい
)
し、
書物
(
しょもつ
)
の
背
(
せ
)
には
札
(
ふだ
)
を一々
貼付
(
はりつ
)
けたが、こんな
機械的
(
きかいてき
)
な
単調
(
たんちょう
)
な
仕事
(
しごと
)
が、
却
(
かえ
)
って
何故
(
なにゆえ
)
か
奇妙
(
きみょう
)
に
彼
(
かれ
)
の
思想
(
しそう
)
を
弄
(
ろう
)
して、
興味
(
きょうみ
)
をさえ
添
(
そ
)
えしめていた。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
だがその遊びに私たちが持った
興味
(
きょうみ
)
は他の遊びとはちがう。
花をうめる
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
それから青年が一人、
老人
(
ろうじん
)
が一人やって来た。今度の旅行はかれらにとって二重の
興味
(
きょうみ
)
があった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
たとえ、
年
(
とし
)
を
取
(
と
)
っても、やはり、
珍
(
めずら
)
しいものにはいちばん
興味
(
きょうみ
)
を
覚
(
おぼ
)
えるものです。
片田舎にあった話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
マタンは、
興味
(
きょうみ
)
がわいてきました。
名なし指物語
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
つまりそれはなんだかわけのわからない、ごたごたした活動であったが、それが自分でもはっきりつかむことのできない、ひじょうに強い
興味
(
きょうみ
)
をわたしの心にひき起こした。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
学校
(
がっこう
)
にきても、
勉強
(
べんきょう
)
にまったく
興味
(
きょうみ
)
がないくらいなら、そして、
先生
(
せんせい
)
の
顔
(
かお
)
ばかり
見
(
み
)
ているようでは、なんの
益
(
えき
)
にもならないことだから、いっそ
学校
(
がっこう
)
をやめて、
奉公
(
ほうこう
)
にいくなり、
家庭
(
かてい
)
で
天女とお化け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
研究室
(
けんきゅうしつ
)
につとめている
助手
(
じょしゅ
)
の
小田
(
おだ
)
さんは、また
青年詩人
(
せいねんしじん
)
でもありました。
詩人
(
しじん
)
なればこそ、
幾世紀前
(
いくせいきまえ
)
の
人間生活
(
にんげんせいかつ
)
に
興味
(
きょうみ
)
をもち、
心
(
こころ
)
で
美
(
うつく
)
しく
想像
(
そうぞう
)
し、また、あこがれもしたのでありましょう。
うずめられた鏡
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「どうせ、この
道
(
みち
)
を
通
(
とお
)
るのですもの、つれてきますとも。それに、きょうの
仕事
(
しごと
)
は、もうおわったのだから。」と、おじさんは、ちょっとした
探検
(
たんけん
)
にも、ひじょうな
興味
(
きょうみ
)
をもっているようでした。
どこかで呼ぶような
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
偶然
(
ぐうぜん
)
のことから、
私
(
わたし
)
は、らんに
興味
(
きょうみ
)
をもつようになりました。いままでは
無関心
(
むかんしん
)
にこれを
見
(
み
)
ていて、ただ
普通
(
ふつう
)
の
草
(
くさ
)
の一
種
(
しゅ
)
としか
思
(
おも
)
われなかったのが、
特別
(
とくべつ
)
、
高貴
(
こうき
)
なもののように
思
(
おも
)
いはじめたのです。
らんの花
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おばあさんは、なにも
農産物
(
のうさんぶつ
)
に
興味
(
きょうみ
)
をもったわけではありません。
公園の花と毒蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
みんなは、この
話
(
はなし
)
をきいて、たいそう
興味
(
きょうみ
)
をもちました。
花咲く島の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
母親
(
ははおや
)
は、この
話
(
はなし
)
に、
深
(
ふか
)
い
興味
(
きょうみ
)
を
覚
(
おぼ
)
えたらしく、
笑
(
わら
)
って
金歯
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
医者
(
いしゃ
)
はこの
話
(
はなし
)
を
聞
(
き
)
くと、
興味
(
きょうみ
)
をもちました。
笑わない娘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“興味”の意味
《名詞》
興 味(きょうみ)
あることを面白いと思う気持ち。関心。
(出典:Wiktionary)
興
常用漢字
小5
部首:⾅
16画
味
常用漢字
小3
部首:⼝
8画
“興味”で始まる語句
興味深
興味半分
興味津々