學者がくしや)” の例文
新字:学者
ある學者がくしやのごときは、土器どきらない人間生活にんげんせいかつ野蠻的生活やばんてきせいかつ土器どきをもつ人間にんげん生活せいかつ半開生活はんかいせいかつしようして區別くべつするくらゐであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
秦王しんわうのちこれい、ひとをしてこれゆるさしむれば、すでせり。申子しんし韓子かんしみなしよあらはし後世こうせいつたふ、(一二一)學者がくしやおほり。
さうして學者がくしや文學者ぶんがくしやも、かならずしも上流社會じようりうしやかい人々ひと/″\ばかりでなく、かへってひく位置いちひとほう中心ちゆうしんうつつてるようになりました。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
なさん是かへつ罪人ざいにん多くならんなかだち也とあざけりし人多しとかや是非ぜひ學者がくしやろんなりといにしへより我朝わがてうおきてにぞかゝる事なけれども利の當然たうぜんなり新法しんはふ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
主墳しゆふんではるまいが、人氣にんきゆるんで折柄をりがらとて、學者がくしやも、記者きしやも、高等野次馬かうとうやじうまも、警官けいくわんも、こと/″\此所こゝあつまつて、作業さくげふ邪魔じやまとなること夥多おびたゞしい。
古來こらい幾多いくた建築家けんちくかや、思想家しさうかや、學者がくしやや、藝術家げいじつかや、各方面かくはうめんひとがこの問題もんだいついかんがへたやうであるが、いまかつ具體的ぐたいてき徹底的てつていてき定説ていせつ確立かくりつされたことをかぬ。
建築の本義 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
此方こちらしんからつくでもりやうにつては面白おもしろくなくえることもあらう、いさむさんだからとてとほもの道理だうり心得こゝろえた、利發りはつひとではあり隨分ずいぶん學者がくしやでもある
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
學問がくもん社會しやくわいるための方便はうべん心得こゝろえてゐたから、社會しやくわいを一退しりぞかなくつてはたつすること出來できない、學者がくしやといふ地位ちゐには、あまおほくの興味きようみつてゐなかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
研究者けんきゆうしや次第しだい増加ぞうか優秀ゆうしゆうわか學者がくしや出來できたので、最近さいきん二三年にさんねんあひだおいては此方面このほうめんにも次第しだいびてて、今日こんにちでは最早もはやかれおくれてゐようとはおもはれない。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
……學者がくしや術語じゆつごばなれがして、商賣しやうばいによつてかしこしである、とおもつたばかりは二人組ふたりぐみかけあひ呼聲よびごゑも、じつ玄米げんまいパンと、ちんどん、また一所いつしよになつた……どぢやう、どぢやう
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かように人類じんるい文化ぶんか三階段さんかいだんがあるといふことをはじめてとなへたひとは、今日こんにちから百年ひやくねんばかり以前いぜんきてゐた、デンマルクの學者がくしやトムゼンであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
このひと先生せんせいは、加納諸平かのうもろひら同門どうもん田中大秀たなかおほひでといふ飛騨ひだくに學者がくしやでした。その師匠ししよううたとき旅行りよこううた
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
しかるに第二だいに方面ほうめんおいては、歐洲おうしゆうとくにドイツへん優秀ゆうしゆう學者がくしやおほあらはれ、近年きんねんわがくに此點このてんについてかれ一歩いつぽゆづつてゐたかのかんがあつたが、大正十二年たいしようじゆうにねん關東大地震かんとうだいぢしん以來いらい
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
吾助ごすけ大層たいそう學者がくしやにてなにごともらぬことなく、西洋せいやうだの支那しなだの天竺てんじくなにかのこともりて、其話そのはなしが面白おもしろければ姉樣ねえさまにも是非ぜひかせまうしたし、從來まへかたぢいちがぼく可愛かあいがりて姉樣ねえさまめて
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
をとこをんなべつあらはされてゐますが、ことにをんな土偶どぐうがたくさんにありますのは、この時分じぶんにはをんなかみさまを崇拜すうはいしたゝめにつくつたものだといふ學者がくしやもあります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
ところが、このおうたよりも、はるかにあたらしい時代じだいのたくさんなうたが、けっしてあなたがたばかりでなく、大人おとなの、しかも專門せんもん學者がくしやたちにさへも、わからないものがおほいのです。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
たゞしある意味いみける世界第一せかいだいゝちのこの火山かざんおいひと觀測所かんそくじよをもゆうしないことは、外國がいこく學者がくしやたいしてもはづかしくおもつてゐたが、いま京都帝國大學きようとていこくだいがく觀測所かんそくじよがこゝに設立せつりつされてゐる。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
うでれは此樣このやう活地いくぢなし、馬車ばしやおもひもらぬこと此後このご辻車つぢぐるまひくやられたものければ、いまのうちおさまりをかんがへて、利口りこうもの出來できる、學者がくしや好男子いろをとこで、としわかいにのりかへるがずゐ一であらう
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)