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可厭
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いや
ふりがな文庫
“
可厭
(
いや
)” の例文
「
俺
(
おいら
)
あ
可厭
(
いや
)
だぜ。」と押殺した
低声
(
こごえ
)
で
独言
(
ひとりごと
)
を云ったと思うと、ばさりと
幕摺
(
まくず
)
れに、ふらついて、隅から
蹌踉
(
よろ
)
け込んで見えなくなった。
陽炎座
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
何の因果で
此様
(
こん
)
な
可厭
(
いや
)
な
想
(
おもい
)
をさせられる事か、其は
薩張
(
さっぱり
)
分らないが、唯此
可厭
(
いや
)
な
想
(
おもい
)
を忍ばなければ、学年試験に及第させて貰えない。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
お前が
可厭
(
いや
)
なものを無理にお
出
(
いで
)
といふのぢやないのだから、断るものなら早く断らなければ、だけれど、今になつて断ると云つたつて……
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
家
(
うち
)
へ二晩泊って帰るんだそうだ。
若
(
も
)
し乃公が音なしければ、一緒に連れて行って呉れる約束だ。お春は
可厭
(
いや
)
な奴だ。お花さんが
いたずら小僧日記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「こんなお子さんがお有んなさるの」と言ったそこの家の内儀さんからも多勢の女中からも
可厭
(
いや
)
にジロジロ顔を見られたことを思出した。
桜の実の熟する時
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
片目の小さい、始終唇を甜め廻す癖のある、鼻の先に新聞記者がブラ下つてる樣な
擧動
(
やうす
)
や物言ひをする、
可厭
(
いや
)
な男であつた。
札幌
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
急
(
きふ
)
に
泣
(
な
)
き
出
(
だ
)
しました、『
誰
(
だれ
)
か
頭
(
あたま
)
を
下
(
した
)
へおろしてくれゝば
可
(
い
)
いなァ!もう
唯
(
たツ
)
た
一人法師
(
ひとりぽつち
)
で
居
(
ゐ
)
るのは
可厭
(
いや
)
になつて
了
(
しま
)
つたわ!』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
あの人の
可厭
(
いや
)
なむら気で誰が苦しむんだい? いつでもあの人自身じゃないか。たとえばさ、あの人は僕達が嫌いだと云うようなことを思い附く。
クリスマス・カロル
(新字新仮名)
/
チャールズ・ディケンズ
(著)
千代 まあ、ほんまに夫れは
怪
(
けし
)
いことぢや。今年は何やら
可厭
(
いや
)
な年ぢや。出来秋ぢや、出来秋ぢやと云うて米は不作。
南蛮寺門前
(新字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
彼
(
あの
)
可厭
(
いや
)
と思った学生の声でしたから、私達は急いで停車場を出て、待たせて置いた
宅
(
うち
)
の俥に乗って帰ったのでした。
昇降場
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
三人のうちで、一番
丈
(
たけ
)
の高いお山と云ふ女が
偶
(
ひよい
)
と
振顧
(
ふりむ
)
くと、『
可厭
(
いや
)
だよ。誰かと思つたらお大なんだよ。』と
苦笑
(
にがわらひ
)
しながら
罰
(
ばつ
)
が惡いと言ふ
體
(
てい
)
で顏を見る。
絶望
(旧字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
そこへ
塩気
(
しおけ
)
がつく、
腥気
(
なまぐさっけ
)
がつく、
魚肉
(
にく
)
が
迸裂
(
はぜ
)
て飛んで
額際
(
ひたいぎわ
)
にへばり着いているという始末、いやはや眼も当てられない
可厭
(
いや
)
な
窘
(
いじ
)
めようで、叔母のする事はまるで
狂気
(
きちがい
)
だ。
雁坂越
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
そうだ、この
可厭
(
いや
)
な気持から
免
(
まぬか
)
れるためには、やっぱりあの女に逢いに行くほかない。なに、庄左衛門は女のために大義を
衍
(
あやま
)
ったかもしれないが、俺の怖ろしいものは別にある。
四十八人目
(新字新仮名)
/
森田草平
(著)
村瀬は誘はれると、
可厭
(
いや
)
とも云へないで、賑やかな光景を見物してゐたが、映画やスポーツや音楽や文学の話が、それからそれへ続いてゐても、一言でも口のはさめた験しもなかつた。
女に臆病な男
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
お蔦
可厭
(
いや
)
だ、はじめて気が付いたやうに貴方、何うかしてゐるんだわ。
上野界隈
(新字新仮名)
/
久保田万太郎
(著)
する物と見えたり成程
此宿
(
このしゆく
)
は
繁花
(
はんくわ
)
にて家數も多く作りて立派なり晝前なるに料理屋に
三味線
(
さみせん
)
の音ありさだめて木曾の歌の古雅なるならんと立寄れば意氣がりて
爪彈
(
つめびき
)
で春雨いらぬ事ながら何やら憎く思はれぬ道中筋の繁花な所といふと得て生意氣な風が吹て
可厭
(
いや
)
な臭がしたがる者なり賢くも
昨夜
(
ゆふべ
)
の宿を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
……もの
惜
(
おし
)
みをするようで
可厭
(
いや
)
だから、ままよ、いくらでも飲みなさい。だが、いまの一合たっぷりを、もう一息にやったのかい。
山吹
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
貴女が
可厭
(
いや
)
だつたら
直
(
すぐ
)
に帰りますよ、ねえ。それはなかなか好い景色だから、まあ私に
騙
(
だま
)
されたと思つて来て御覧なさいな、ねえ
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
そりやあもう、政事屋なんてものは皆な
穢
(
きたな
)
い商売人ですからなあ——まあ、其道のもので無ければ、
可厭
(
いや
)
な内幕も
克
(
よ
)
く解りますまいけれど。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
片目の小さい、
始終
(
しよつちゆう
)
唇を
甜
(
な
)
め廻す癖のある、鼻の先に新聞記者がブラ下つてる様な
挙動
(
やうす
)
や物言ひをする、
可厭
(
いや
)
な男であつた。
札幌
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
物は
最初
(
はじめ
)
が大切だそうだ。初めて逢った時
可厭
(
いや
)
だと思った人は何時までも可厭だとは、お花姉さんの
始終
(
しょっちゅう
)
言う事だ。
いたずら小僧日記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
悠々として天命を楽むのは実に
豪
(
えら
)
い。例えば「死」なる問題は、今の所到底理論の解決以外だ。が、解決が出来たとした所で、死は
矢張
(
やっぱ
)
り
可厭
(
いや
)
だろう。
予が半生の懺悔
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
『まァ、
可厭
(
いや
)
な
動物
(
どうぶつ
)
だこと、
人
(
ひと
)
に
命令
(
いひつ
)
けたり、
人
(
ひと
)
に
學課
(
がくくわ
)
のやり
直
(
なほ
)
しをさせたりして!』と
愛
(
あい
)
ちやんは
思
(
おも
)
ひました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
『何だね此人は。
然
(
さう
)
云ふお前は何だえ。』とお山は憎さげにお大の顏を見詰めて、『今日は酒にでも醉つてるんぢやないかい。
可厭
(
いや
)
に人に突かゝるぢやないか。 ...
絶望
(旧字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
京都を歩いて居ると無用のものが多く、だだ
廣
(
ぴろ
)
くて
直
(
ぢ
)
きに
可厭
(
いや
)
になるが、大阪に至つては街區のどの一角を仕切り取つても活溌な
生活
(
ラ・ヰイ
)
の斷片を掴む事が出來るやうに感ぜられる。
京阪聞見録
(旧字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
九輪請花露盤宝珠
(
くりんうけばなろばんほうじゅ
)
の体裁までどこに
可厭
(
いや
)
なるところもなく、
水際
(
みずぎわ
)
立ったる細工ぶり、これがあの不器用らしき男の手にてできたるものかと疑わるるほど
巧緻
(
たくみ
)
なれば、独りひそかに歎じたまいて
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
『何だか
可厭
(
いや
)
な人だわ。』
昇降場
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
「勿論、久しく煩いましても
可厭
(
いや
)
な
言種
(
いいぐさ
)
だが、とにかくだ、寝ているからおいで下すっても失礼します、いずれそのうち、ご挨拶だ。」
雪柳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
定めし、文平は
婦人
(
をんな
)
子供
(
こども
)
と見て思ひ
侮
(
あなど
)
つて、自分独りが男ででも有るかのやうに、
可厭
(
いや
)
に
容子
(
ようす
)
を売つて居ることであらう。
嘸
(
さぞ
)
。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
不図
(
ふつと
)
さう
思出
(
おもひだ
)
したら、毎日そんな事ばかり考へて、
可厭
(
いや
)
な
心地
(
こころもち
)
になつて、自分でもどうか
為
(
し
)
たのかしらんと思ふけれど、私病気のやうに見えて?
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
甲田さんも随分
好事
(
ものずき
)
な事をする人ですなあ。乞食してゐて五十銭も貰つたら、俺だつて歩くのが
可厭
(
いや
)
になりますよ。
葉書
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
見
(
み
)
ると、
自分
(
じぶん
)
の
前
(
まへ
)
には
女王樣
(
ぢよわうさま
)
が、
腕
(
うで
)
を
拱
(
こまね
)
いて
立
(
た
)
つて
居
(
を
)
られました、
苦蟲
(
にがむし
)
を
噛
(
か
)
みつぶしたやうな
可厭
(
いや
)
な
顏
(
かほ
)
して。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
乃公は実際学校が
可厭
(
いや
)
になった。斯ういう処に長居をすると碌な事を覚えない。善ちゃんは紙を丸めて人の頭に
打付
(
ぶっつ
)
けて知らん顔をしている法を教えてくれた。
いたずら小僧日記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
背負揚
(
しよいあげ
)
のうちに、
何等
(
なんら
)
の
秘密
(
ひみつ
)
があらうとは
思
(
おも
)
はぬ。が、もし
有
(
あ
)
つたら
如何
(
どう
)
する?と
叫
(
さけ
)
んだのも、
恐
(
おそら
)
く
此
(
こ
)
の
猜疑心
(
さいぎしん
)
であらう。
私
(
わたし
)
はそれを
感
(
かん
)
ずると
同時
(
どうじ
)
に、
妙
(
めう
)
に
可厭
(
いや
)
な
気
(
き
)
が
差
(
さ
)
した。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
「ああ、分った!
匂袋
(
においぶくろ
)
だ」、と図星を言った
積
(
つもり
)
でいうと、雪江さんは
吃驚
(
びっくり
)
して、「まあ、
可厭
(
いや
)
だ!
匂袋
(
においぶくろ
)
だなんぞッて……
其様
(
そん
)
な物は編物にゃなくッてよ。」
匂袋
(
においぶくろ
)
でもないとすると
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
椽木
(
たるき
)
の
割賦
(
わりふり
)
、
九輪請花露盤宝珠
(
くりんうけばなろばんはうじゆ
)
の体裁まで何所に
可厭
(
いや
)
なるところもなく、水際立つたる細工ぶり、此が彼不器用らしき男の手にて出来たるものかと疑はるゝほど
巧緻
(
たくみ
)
なれば、独り
私
(
ひそか
)
に歎じたまひて
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
……私は
可厭
(
いや
)
な事を聞いた、しかし、祖母と小さい弟妹を死なせて水戸屋を背負って
生残
(
いきのこ
)
ったと言う娘分、——あの優しい
婦
(
おんな
)
が
確
(
たしか
)
にと
甲乙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
意地の悪い烏は
可厭
(
いや
)
に
軽蔑
(
けいべつ
)
したやうな声を出して、得たり賢しと頭の上を
啼
(
な
)
いて通る。あゝ、鳥ですら斯雪の上に倒れる人を待つのであらう。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
娘の帰つた後、一人ニヤニヤと
可厭
(
いや
)
な笑方をして、炉端に
胡坐
(
あぐら
)
をかいてると、屹度、お由がグデングデンに酔払つて、対手なしに
悪言
(
あくたい
)
を
吐
(
つ
)
き乍ら帰つて来る。
赤痢
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
(三)は
金港堂
(
きんこうどう
)
の
優勢
(
いうせい
)
に
圧
(
おさ
)
れたのです、それでも
未
(
ま
)
だ
経済
(
けいざい
)
の立たんやうな事は無かつたのです、
然
(
しか
)
し
労
(
らう
)
多
(
おほ
)
くして
収
(
をさ
)
むる所が
極
(
きは
)
めて少いから
可厭
(
いや
)
に
成
(
な
)
つて
了
(
しま
)
つたので、
石橋
(
いしばし
)
と
私
(
わたし
)
と
連印
(
れんいん
)
で
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
ただ解決が出来れば幾分か
諦
(
あきらめ
)
が付き易い効はあるが、元来「死」が
可厭
(
いや
)
という理由があるんじゃ無いから——ただ
可厭
(
いや
)
だから
可厭
(
いや
)
なんだ——意味が解った所で、
矢張
(
やっぱ
)
り何時迄も
可厭
(
いや
)
なんだ。
予が半生の懺悔
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
今日
(
けふ
)
のやうな
天候
(
てんこう
)
は、
別
(
べつ
)
しても
頭
(
あたま
)
に
差響
(
さしひゞ
)
く。
私
(
わたし
)
は
画
(
ゑ
)
を
描
(
か
)
くのも
可厭
(
いや
)
、
人
(
ひと
)
に
来
(
こ
)
られるのも、
人
(
ひと
)
を
訪問
(
はうもん
)
するのも
臆劫
(
おつくう
)
と
云
(
い
)
つた
形
(
かたち
)
で——
其
(
それ
)
なら
寝
(
ね
)
てゞもゐるかと
思
(
おも
)
ふと、
矢張
(
やつぱり
)
起
(
お
)
きて、
机
(
つくゑ
)
に
坐
(
すわ
)
つてゐる。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
その何ですとさ、会社の重役の
放蕩息子
(
どらむすこ
)
が、ダイヤの指輪で、春の
歌留多
(
かるた
)
に、ニチャリと、お稲ちゃんの手を
圧
(
おさ
)
えて、おお
可厭
(
いや
)
だ。
陽炎座
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
『屹度、なんですよ。先生からお
金
(
あし
)
を貰つたから歩くのが
可厭
(
いや
)
になつて、日の暮れまで何處かで寢てゐて、日が暮れてから、
密
(
そつ
)
と歸つて來て此村へ泊つて行つたんですよ。』
葉書
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
成さるでしょう……
可厭
(
いや
)
だ、可厭だ……私は一生かかって憎んでも足りない……
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
学科は
何時迄
(
いつまで
)
経
(
た
)
っても面白くも何ともないが、
譬
(
たと
)
えば競馬へ引出された馬のようなもので、同じような青年と一つ
埒入
(
らちない
)
に鼻を列べて見ると、
負
(
まけ
)
るのが
可厭
(
いや
)
でいきり出す、
矢鱈
(
やたら
)
に
無上
(
むしょう
)
にいきり出す。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
呼
(
よ
)
ばれた
坂上
(
さかがみ
)
は、
此
(
こ
)
の
聲
(
こゑ
)
を
聞
(
き
)
くと、
外套
(
ぐわいたう
)
の
襟
(
えり
)
から
先
(
ま
)
づ
悚然
(
ぞつ
)
とした。……
誰
(
たれ
)
に
似
(
に
)
て
可厭
(
いや
)
な、
何時
(
いつ
)
覺
(
おぼ
)
えのある
可忌
(
いまは
)
しい
調子
(
てうし
)
と
云
(
い
)
ふのではない。
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
『屹度、なんですよ。先生からお
金
(
あし
)
を貰つたから歩くのが
可厭
(
いや
)
になつて、日の暮れるまで何処かで寝てゐて、日が暮れてから
密
(
そつ
)
と帰つて来て
此村
(
ここ
)
へ泊つて行つたんですよ。』
葉書
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「
可厭
(
いや
)
だ——可厭だ——」
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「
可厭
(
いや
)
に
大袈裟
(
おほげさ
)
に
顯
(
あら
)
はしたぢやねえか==
陰陽界
(
いんやうかい
)
==なんのつて。これぢや
遊廓
(
くるわ
)
の
大門
(
おほもん
)
に==
色慾界
(
しきよくかい
)
==とかゝざあなるめえ。」
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
可
常用漢字
小5
部首:⼝
5画
厭
漢検準1級
部首:⼚
14画
“可厭”で始まる語句
可厭々々