“生残”のいろいろな読み方と例文
旧字:生殘
読み方割合
いきのこ85.7%
せいざん14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……私は可厭いやな事を聞いた、しかし、祖母と小さい弟妹を死なせて水戸屋を背負って生残いきのこったと言う娘分、——あの優しいおんなたしかにと
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
飛騨の山国の風雪ふうせつゆうべ、この一軒家に於て稀有けうの悲劇を演じたる俳優やくしゃうちで、わずか生残いきのこっているのは幸運の冬子一人いちにんに過ぎぬ。したがってくわしい事情は何人なんぴとも知るによしない。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
滅亡の日の当時の生残せいざんイネ人の間に、その後生れ出でた子供たちは、大きいところでは、もう三十一歳になっている。
二、〇〇〇年戦争 (新字新仮名) / 海野十三(著)