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生残
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いきのこ
ふりがな文庫
“
生残
(
いきのこ
)” の例文
旧字:
生殘
……私は
可厭
(
いや
)
な事を聞いた、しかし、祖母と小さい弟妹を死なせて水戸屋を背負って
生残
(
いきのこ
)
ったと言う娘分、——あの優しい
婦
(
おんな
)
が
確
(
たしか
)
にと
甲乙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
飛騨の山国の
風雪
(
ふうせつ
)
の
夕
(
ゆうべ
)
、この一軒家に於て
稀有
(
けう
)
の悲劇を演じたる
俳優
(
やくしゃ
)
の
中
(
うち
)
で、
僅
(
わずか
)
に
生残
(
いきのこ
)
っているのは幸運の冬子
一人
(
いちにん
)
に過ぎぬ。
随
(
したが
)
って
委
(
くわ
)
しい事情は
何人
(
なんぴと
)
も知るに
由
(
よし
)
ない。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
それから房枝は、いろいろと願って、
生残
(
いきのこ
)
りの団員たちを呼びあつめてもらった。こんなときに帆村がいれば、どんなに助かるかもしれないのだけれどと、くやしくなった。
爆薬の花籠
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
生残
(
いきのこ
)
っていた水上機が四機、肉弾となって矢のように突撃してきたのは、敵ながら勇ましかったが、青木光線で射たれると、あわれや、みな火のかたまりになって、もえ落ちてしまった。
昭和遊撃隊
(新字新仮名)
/
平田晋策
(著)
生残
(
いきのこ
)
った者といえども、今では、死人も同様だ。
怪奇人造島
(新字新仮名)
/
寺島柾史
(著)
▼ もっと見る
此
(
こ
)
の
洪水
(
こうずゐ
)
で
生残
(
いきのこ
)
つたのは、
不思議
(
ふしぎ
)
にも
娘
(
むすめ
)
と
小児
(
こども
)
と
其
(
それ
)
に
其時
(
そのとき
)
村
(
むら
)
から
供
(
とも
)
をした
此
(
こ
)
の
親仁
(
おやぢ
)
ばかり。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
残
常用漢字
小4
部首:⽍
10画
“生”で始まる語句
生
生命
生憎
生活
生涯
生々
生垣
生物
生温
生死