まい)” の例文
新字:
尋る由其人は駿府御城番樣の御家來なる石川安五郎と申御方の趣きにて私し妻節の里水田屋藤八の手紙を持て私し方へたづねまいる處なりしとて右の手紙を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
其後そのご便船びんせん通知つうちまいりましたので、そのほうやうやむねでおろし、日本につぽんかへこと其儘そのまゝおもとゞまつたのです。
其時そのときむらうち一人ひとり老人としよりがありまして、其塲そのばけてまいり、おあしんだとはなしきいたがついては、わたくし實驗じつけんがあるから、れをば何卒どうぞツてれ、其法そのはうまうすは
あがめたてまつ先生せんせいでもゆきあめには勿論もちろんこと、三に一はおことわりがつねのものなり、それをなんぞや駄々だヾさま御機嫌ごきげんとり/″\、此本このほんさつよみおはらば御褒美ごはうびにはなにまいらせん
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
わたくしまいります。』とれい武村兵曹たけむらへいそう勇躍ゆうやくしてすゝた。大佐たいさまなこさだめてじつ兵曹へいそうかほなが
はあわたしはまだお名前なまへうけたまはりませんでしたといふ、うそをいふとぼんるに㷔魔樣ゑんまさまへおまいりが出來できまいぞとわらへば、れだとつて貴君あなた今日けふにかゝつたばかりでは御坐ござりませんか
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
『よろしい、まいりませう。』と琵琶びはてゝ、一番いちばんたゝかつたが、たちまちウンとねぢたをされた。
最早もうあのかほ决心けつしんまいりました、まだわたしよりほかれのりでも承諾しようちせぬほどのを、だましてかしてゆめうちに、わたくしおにつてまいりました、御父樣おとつさん御母樣おつかさん
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
十一ぐわつの二十八にち旦那だんなさまお誕生日たんぜうびなりければ、年毎としごと友達ともだち方々かた/″\まねまいらせて、周旋しうせんはそんじよしやうつくしきをりぬき、珍味ちんみ佳肴かこううちとけの大愉快おほゆくわいつくさせたまへば
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
かたちだけはまいりもせんこヽろ容易たやすくたてまつりがたしとつたたまへと、こともなくひてきいれる景色けしきのなきに、おたみいひ甲斐がひなしと斷念だんねんしてれよりはまたすヽめずとぞ、經机きようづくゑ由縁いはれかくのごとし。
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
まへさんよりわたしほうすこ功者かうしやさ、とまいられて、るほどるほどとくちつぐみぬ。
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
奧方おくがた火鉢ひばち引寄ひきよせて、のありやとこゝろみるに、よひ小間使こまづかひがまいらせたる、櫻炭さくらなかばはひりて、よくもおこさでけつるはくろきまゝにてえしもあり、烟管きせる取上とりあげて一二ふく
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
母樣はゝさま御機嫌ごきげんよう新年しんねんをおむかひなされませ、左樣さやうならばまいりますと、暇乞いとまごひわざとうやうやしく、おみね下駄げたなほせ、お玄關げんくわんからおかへりではいおかけだぞと圖分づぶ/\しく大手おほでりて
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ちゝおだやかならぬいろうごかして、あらたまつてなにかのとひざすゝめれば、わたし今宵こよひかぎ原田はらだかへらぬ决心けつしんまいつたので御座ござります、いさむゆるしでまいつたのではなく、かして、太郎たらうかしつけて
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)