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借金
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しやくきん
ふりがな文庫
“
借金
(
しやくきん
)” の例文
俺
(
お
)
らにこんで
爺樣
(
ぢさま
)
が
代
(
でえ
)
の
借金
(
しやくきん
)
拔
(
ぬ
)
けねえで
居
(
え
)
んだからそれせえなけりや
泣
(
な
)
かねえでも
畢
(
を
)
へんだよ、そんだがそれでばかり
動
(
いご
)
き
取
(
と
)
れねえな
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
又
(
また
)
これを
譬
(
たと
)
へばあらまし三百六十五文
拂
(
はら
)
ふべき
借金
(
しやくきん
)
を、
毎月
(
まいつき
)
二十九文五
分
(
ぶ
)
づゝの
濟口
(
すみくち
)
にて十二
箇
(
か
)
月
拂
(
はら
)
へば一年に
凡
(
およそ
)
十一文づゝの
不足
(
ふそく
)
あり。
改暦弁
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
自分
(
じぶん
)
の
收入以上
(
しうにふいじやう
)
の
暮
(
くら
)
しをして、
已
(
や
)
むを
得
(
え
)
ぬから
借金
(
しやくきん
)
を
續
(
つゞ
)
けて
居
(
ゐ
)
ると
云
(
い
)
ふ
事態
(
じたい
)
であるからして、
左樣
(
さやう
)
な
状態
(
じやうたい
)
の
國
(
くに
)
には
金
(
かね
)
は
貸
(
か
)
さぬと
云
(
い
)
ふのが
英米
(
えいべい
)
の
立前
(
たてまへ
)
である。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
公債
(
こうさい
)
が
無
(
な
)
くなつたばかりでなく
多少
(
たせう
)
の
借金
(
しやくきん
)
があり、
家屋
(
かをく
)
と
地所
(
ぢしよ
)
とは
全部
(
ぜんぶ
)
で
金
(
きん
)
七十
圓
(
ゑん
)
に
賣却
(
ばいきやく
)
したのであつた。
桜と狆と愛国心:コスモポリタンの心理
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
失ひたる如く只
茫然
(
ばうぜん
)
として居たりけり然ば段々と打ち續きたる
冗費
(
ものいり
)
に今は
家藏
(
いへくら
)
も云に及ばず假令家財雜具迄も
賣拂
(
うりはら
)
へばとて
勿々
(
なか/\
)
借金
(
しやくきん
)
の方に引足ず母子倶々種々に心を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
眞面目
(
まじめ
)
らしく
取
(
と
)
りつぐを
聞
(
き
)
けば、
時鳥
(
ほとヽぎす
)
と
鵙
(
もず
)
の
前世
(
ぜんせ
)
は
同卿人
(
どうきやうじん
)
にて、
沓
(
くつ
)
さしと
鹽賣
(
しほうり
)
なりし、
其時
(
そのとき
)
に
沓
(
くつ
)
を
買
(
か
)
ひて
價
(
だい
)
をやらざりしかば、
夫
(
そ
)
れが
借金
(
しやくきん
)
になりて
鵙
(
もず
)
は
頭
(
あたま
)
が
上
(
あ
)
がらず
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
パレスの
方
(
はう
)
は
借金
(
しやくきん
)
は
返
(
かへ
)
してしまふし、
御礼奉公
(
おれいぼうこう
)
もちやんと
半年
(
はんとし
)
ゐてやつたんだから、
母
(
かア
)
さんが
生
(
い
)
きてれば
家
(
うち
)
へ
帰
(
かへ
)
つて
堅気
(
かたぎ
)
で
暮
(
くら
)
すんだけれど、わたし、あんたも
知
(
し
)
つてる
通
(
とほ
)
り
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
借金
(
しやくきん
)
でも
何
(
なん
)
でもして、
行
(
ゆ
)
ける
所
(
ところ
)
迄
(
まで
)
行
(
ゆ
)
きたいが、
何
(
なに
)
か
好
(
い
)
い
工夫
(
くふう
)
はあるまいかと
相談
(
さうだん
)
を
掛
(
か
)
けるので、
安之助
(
やすのすけ
)
はよく
宗
(
そう
)
さんにも
話
(
はな
)
して
見
(
み
)
やうと
答
(
こた
)
へると、
小六
(
ころく
)
は
忽
(
たちま
)
ちそれを
遮
(
さへ
)
ぎつて
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
來
(
く
)
ると、
宛然
(
まるで
)
空々
(
そら/″\
)
しい
無理
(
むり
)
な
元氣
(
げんき
)
を
出
(
だ
)
して、
強
(
し
)
ひて
高笑
(
たかわらひ
)
をして
見
(
み
)
たり、
今日
(
けふ
)
は
非常
(
ひじやう
)
に
顏色
(
かほいろ
)
が
好
(
い
)
いとか、
何
(
なん
)
とか、ワルシヤワの
借金
(
しやくきん
)
を
拂
(
はら
)
はぬので、
内心
(
ないしん
)
の
苦
(
くる
)
しく
有
(
あ
)
るのと、
恥
(
はづか
)
しく
有
(
あ
)
る
所
(
ところ
)
から
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
汝
(
われ
)
こと
奉公
(
ほうこう
)
にやれば
其
(
そ
)
の
錢
(
ぜね
)
で
俺
(
お
)
ら
借金
(
しやくきん
)
も
無
(
な
)
くなるし、よきことだつて
輕業師
(
かるわざ
)
げでも
出
(
だ
)
しつちめえばそれこそ
樂
(
らく
)
になつちあんだが
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
誰
(
た
)
れ
白鬼
(
しろおに
)
とは
名
(
な
)
をつけし、
無間地獄
(
むげんぢごく
)
のそこはかとなく
景色
(
けしき
)
づくり、
何處
(
どこ
)
にからくりのあるとも
見
(
み
)
えねど、
逆
(
さか
)
さ
落
(
おと
)
しの
血
(
ち
)
の
池
(
いけ
)
、
借金
(
しやくきん
)
の
針
(
はり
)
の
山
(
やま
)
に
追
(
お
)
ひのぼすも
手
(
て
)
の
物
(
もの
)
ときくに
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
そこで
其
(
そ
)
の
人
(
ひと
)
が
非
(
ひ
)
を
悟
(
さと
)
つて
改革
(
かいかく
)
を
圖
(
はか
)
れば
此度
(
こんど
)
は
暮
(
くら
)
しを
立
(
た
)
て
直
(
なほ
)
して
自分
(
じぶん
)
の
支出
(
ししゆつ
)
を
何割
(
なんわり
)
か
減
(
げん
)
じて、さうして
其剩餘
(
そのじようよ
)
を
以
(
もつ
)
て
從來
(
じうらい
)
の
借金
(
しやくきん
)
の
整理
(
せいり
)
をして
行
(
い
)
くより
外
(
ほか
)
には
途
(
みち
)
はないのである。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
辨償
(
わきま
)
へ出入先は
濟
(
すま
)
せしかども此一件より勘兵衞の
舊惡
(
きうあく
)
顯
(
あらは
)
れし事
甚
(
はなは
)
だ
不便
(
ふびん
)
に思ひ居たるに彌七も又殺されしと
聞
(
きゝ
)
何となく世間も
狹
(
せま
)
き心になり
其上
(
そのうへ
)
借金
(
しやくきん
)
も多く
面白
(
おもしろ
)
からねば一先江戸へ
下
(
くだ
)
り何を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
却
(
かへ
)
つて
無
(
な
)
い
積
(
つもり
)
の
借金
(
しやくきん
)
が
大分
(
だいぶ
)
あつたに
驚
(
おど
)
ろかされた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
それを
見込
(
みこ
)
みて
石之助
(
いしのすけ
)
、
今宵
(
こよひ
)
を
期限
(
きげん
)
の
借金
(
しやくきん
)
が
御座
(
ござ
)
る、
人
(
ひと
)
の
受
(
う
)
けに
立
(
た
)
ちて
判
(
はん
)
を
爲
(
し
)
たるもあれば、
花見
(
はなみ
)
のむしろに
狂風
(
けうふう
)
一
陣
(
ぢん
)
、
破落戸仲間
(
ごろつきなかま
)
に
遣
(
や
)
る
物
(
もの
)
を
遣
(
や
)
らねば
此納
(
このおさ
)
まりむづかしく
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
一
般
(
ぱん
)
會計
(
くわいけい
)
に
全
(
まつた
)
く
借金
(
しやくきん
)
のない
豫算
(
よさん
)
を
作
(
つく
)
り
得
(
え
)
たのである。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
「おとつゝあ、
奉公
(
ほうこう
)
すれば
借金
(
しやくきん
)
なくなんだんべか」
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
願ひ奉つると
平伏
(
へいふく
)
して居るゆゑ淡路守殿如何に彦兵衞其方へ申
込
(
こん
)
だる事でも有るかと尋ねられしかば彦兵衞
這出
(
はいいで
)
勘兵衞儀
不如意
(
ふによい
)
に
付
(
つき
)
金子出來兼當分の内問屋より右の品
借受
(
かりうけ
)
追
(
おつ
)
て
返濟
(
へんさい
)
致さんと申し候に付私し儀問屋に
借金
(
しやくきん
)
も是あり
切
(
せめ
)
て當金の十五兩も
遣
(
つかは
)
さねば出來難き
旨
(
むね
)
申
斷
(
ことわ
)
り候と申立るを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
御新造
(
ごしんぞ
)
は
驚
(
おど
)
きたるやうの
惘
(
あき
)
れ
顏
(
がほ
)
して、
夫
(
そ
)
れはまあ
何
(
なん
)
の
事
(
こと
)
やら、
成
(
なる
)
ほどお
前
(
まへ
)
が
伯父
(
おぢ
)
さんの
病氣
(
びやうき
)
、つゞいて
借金
(
しやくきん
)
の
話
(
はな
)
しも
聞
(
きゝ
)
ましたが、
今
(
いま
)
が
今
(
いま
)
私
(
わた
)
しの
宅
(
うち
)
から
立換
(
たてか
)
へようとは
言
(
い
)
はなかつた
筈
(
はづ
)
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“借金”の解説
借金(しゃっきん、debt)とは、お金を借りること。あるいは、借りたお金のことである。
「借入金」(かりいれきん)という用語についても、この項目で説明する。
(出典:Wikipedia)
借
常用漢字
小4
部首:⼈
10画
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
“借”で始まる語句
借
借家
借問
借財
借銭
借物
借受
借用
借室
借着