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隨分
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ずいぶん
ふりがな文庫
“
隨分
(
ずいぶん
)” の例文
新字:
随分
「
此
(
こ
)
んでもまさか、
此
(
こ
)
の
村落
(
むら
)
だつて
隨分
(
ずいぶん
)
かぶつた
處
(
ところ
)
も
有
(
あ
)
んだから
全然
(
まるつきり
)
なんともねえつちこともねえがねえ」
南
(
みなみ
)
の
女房
(
にようばう
)
は
聲
(
こゑ
)
を
低
(
ひく
)
くしていつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
恰
(
あだか
)
も
炭團屋
(
たどんや
)
の
長男
(
ちやうなん
)
のやうになつた
事
(
こと
)
には
氣
(
き
)
の
付
(
つ
)
かぬ
無邪氣
(
むじやき
)
さ、
只更
(
ひたすら
)
私
(
わたくし
)
の
顏
(
かほ
)
を
指
(
ゆびさ
)
し
笑
(
わら
)
つたなど、
苦
(
くる
)
しい
間
(
あひだ
)
にも
隨分
(
ずいぶん
)
滑※
(
こつけい
)
な
話
(
はなし
)
だ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
的
(
まと
)
に
成
(
な
)
つては
隨分
(
ずいぶん
)
つらい
事
(
こと
)
もあらう、なれども
彼
(
あ
)
れほどの
良人
(
おつと
)
を
持
(
も
)
つ
身
(
み
)
のつとめ、
區役所
(
くやくしよ
)
がよひの
腰辨當
(
こしべんたう
)
が
釜
(
かま
)
の
下
(
した
)
を
焚
(
た
)
きつけて
呉
(
くれ
)
るのとは
格
(
かく
)
が
違
(
ちが
)
ふ
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
原書は私の手元にもあるから承知してゐますが、
一寸
(
ちよつと
)
見ると四六版の小形の册子に過ぎませんけれども、活字は
細
(
こま
)
かし、上下は詰つてゐるし、讀むのにさへ
隨分
(
ずいぶん
)
の時間は
懸
(
かか
)
ります。
『伝説の時代』序
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「わたしは
隨分
(
ずいぶん
)
澤山
(
たくさん
)
の
子
(
こ
)
を
生
(
う
)
んだが、一
番
(
ばん
)
しまいに三人の貴い
御子
(
みこ
)
を得た」と仰せられて、
頸
(
くび
)
に掛けておいでになつた玉の
緒
(
お
)
をゆらゆらと
搖
(
ゆら
)
がして
天照
(
あまて
)
らす大神にお授けになつて
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
▼ もっと見る
其時
(
そのとき
)
集
(
あつま
)
ツて
居
(
お
)
ツた、一
同
(
どう
)
の
者
(
もの
)
の
喜
(
よろこ
)
びは
何
(
ど
)
の
位
(
くらい
)
で
有
(
あ
)
りましたか、
商家抔
(
せうかなど
)
では
多
(
おう
)
く
錢
(
おわし
)
を
取扱
(
とりあつ
)
かつて
居
(
お
)
るから、
醫者
(
いしや
)
を
呼
(
よ
)
ぶも
間
(
ま
)
に
合
(
あ
)
はぬと
云
(
い
)
ふ
樣
(
よう
)
な
時
(
とき
)
は、
實驗上
(
じつけんぜう
)
隨分
(
ずいぶん
)
用
(
もち
)
ひて
宜敷
(
よろし
)
き
法
(
ほう
)
の
樣
(
よう
)
に
存
(
ぞん
)
じます。
手療法一則:(二月例会席上談話)
(旧字旧仮名)
/
荻野吟子
(著)
「
隨分
(
ずいぶん
)
離れて居ますから」
銭形平次捕物控:142 権八の罪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
隨分
(
ずいぶん
)
急
(
えそ
)
えだ
積
(
つもり
)
だつけがこんなに
遲
(
おそ
)
くなつちやつて、
何
(
なん
)
ちつても
日
(
ひ
)
は
短
(
みじか
)
くなつたかんな、さう
云
(
ゆ
)
つても
怪我人
(
けがにん
)
ちや
有
(
あ
)
るもんだな
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
我
(
わ
)
れは
唯
(
た
)
だ
君
(
きみ
)
の
身
(
み
)
の
幸福
(
しやわせ
)
なれかし、すこやかなれかしと
祈
(
いの
)
りて
此長
(
このなが
)
き
世
(
よ
)
をば
盡
(
つく
)
さんには
隨分
(
ずいぶん
)
とも
親孝行
(
おやこう/\
)
にてあられよ
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
先刻
(
せんこく
)
瀧
(
たき
)
のやうに
降注
(
ふりそゝ
)
いだ
雨水
(
あめみづ
)
は、
艇底
(
ていてい
)
に
一面
(
いちめん
)
に
溜
(
たま
)
つて
居
(
を
)
る、
隨分
(
ずいぶん
)
生温
(
なまぬる
)
い、
厭
(
いや
)
な
味
(
あぢ
)
だが、
其樣事
(
そんなこと
)
は云つて
居
(
を
)
られぬ。
兩手
(
りようて
)
に
掬
(
すく
)
つて、
牛
(
うし
)
のやうに
飮
(
の
)
んだ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
久
(
ひさ
)
し
振
(
ぶり
)
でお
目
(
め
)
にかゝつて
何
(
なに
)
か
申
(
まをし
)
たい
事
(
こと
)
は
澤山
(
たんと
)
あるやうなれど
口
(
くち
)
へ
出
(
で
)
ませぬは
察
(
さつ
)
して
下
(
くだ
)
され、では
私
(
わたし
)
は
御別
(
おわか
)
れに
致
(
いた
)
します、
隨分
(
ずいぶん
)
からだを
厭
(
いと
)
ふて
煩
(
わづ
)
らはぬ
樣
(
やう
)
に
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
實
(
じつ
)
に
此
(
この
)
間
(
あひだ
)
、
時
(
とき
)
を
費
(
つひや
)
す
事
(
こと
)
十
分
(
ぷん
)
か、十五
分
(
ふん
)
、
人間
(
にんげん
)
も
一生懸命
(
いつせうけんめい
)
になると、
隨分
(
ずいぶん
)
力量
(
ちから
)
の
出
(
で
)
るものだよ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
其
(
そ
)
の
位
(
くれえ
)
なくつちや
仕
(
し
)
やうねえもの、
俺
(
お
)
ら
此處
(
ここ
)
へ
來
(
き
)
た
當座
(
たうざ
)
にや
病氣
(
びやうき
)
ん
時
(
とき
)
でもからつき
挽割麥
(
ひきわり
)
ばかしの
飯
(
めし
)
なんぞおん
出
(
だ
)
されて、
俺
(
お
)
ら
隨分
(
ずいぶん
)
辛
(
つれ
)
え
目
(
め
)
に
逢
(
あ
)
つたんだよ、こんでさうえこた
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
此方
(
こちら
)
は
眞
(
しん
)
から
盡
(
つく
)
す
氣
(
き
)
でも
取
(
と
)
りやうに
寄
(
よ
)
つては
面白
(
おもしろ
)
くなく
見
(
み
)
える
事
(
こと
)
もあらう、
勇
(
いさむ
)
さんだからとて
彼
(
あ
)
の
通
(
とほ
)
り
物
(
もの
)
の
道理
(
だうり
)
を
心得
(
こゝろえ
)
た、
利發
(
りはつ
)
の
人
(
ひと
)
ではあり
隨分
(
ずいぶん
)
學者
(
がくしや
)
でもある
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
それは
隨分
(
ずいぶん
)
不便利
(
ふべんり
)
にて
不潔
(
ふけつ
)
にて、
東京
(
とうけう
)
より
歸
(
かへ
)
りたる
夏分
(
なつぶん
)
などは
我
(
が
)
まんのなりがたき
事
(
こと
)
もあり、そんな
處
(
ところ
)
に
我
(
わ
)
れは
括
(
くゝ
)
られて、
面白
(
おもしろ
)
くもない
仕事
(
しごと
)
に
追
(
お
)
はれて、
逢
(
あ
)
ひたい
人
(
ひと
)
には
逢
(
あ
)
はれず
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
狂氣
(
きちがひ
)
の
身
(
み
)
にして
見
(
み
)
ると
隨分
(
ずいぶん
)
氣
(
き
)
づよいものと
恨
(
うら
)
まれる、
女
(
をんな
)
といふものは
最
(
も
)
う
少
(
すこ
)
しやさしくても
好
(
い
)
い
筈
(
はづ
)
ではないかと
立
(
た
)
てつゞけの一ト
息
(
いき
)
に、おぬひは
返事
(
へんじ
)
もしかねて、
私
(
わた
)
しは
何
(
なん
)
と申てよいやら
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
今日
(
けふ
)
ならではの
花盛
(
はなざか
)
りに、
上野
(
うへの
)
をはじめ
墨田川
(
すみだがは
)
へかけて
夫婦
(
ふうふ
)
づれを
樂
(
たの
)
しみ、
隨分
(
ずいぶん
)
とも
有
(
あ
)
る
限
(
かぎ
)
りの
体裁
(
ていさい
)
をつくりて、
取
(
と
)
つて
置
(
お
)
きの一てう
羅
(
ら
)
も
良人
(
おつと
)
は
黒紬
(
くろつむぎ
)
の
紋
(
もん
)
つき
羽織
(
ばをり
)
、
女房
(
にようぼう
)
は
唯
(
たゞ
)
一
筋
(
すぢ
)
の
博多
(
はかた
)
の
帶
(
おび
)
しめて
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
集金
(
あつめ
)
に
行
(
ゆ
)
くうちでも
通新町
(
とほりしんまち
)
や
何
(
なに
)
かに
隨分
(
ずいぶん
)
可愛想
(
かあいさう
)
なのが
有
(
あ
)
るから、
嘸
(
さぞ
)
お
祖母
(
ばあ
)
さんを
惡
(
わ
)
るくいふだらう、
夫
(
そ
)
れを
考
(
かんが
)
へると
己
(
お
)
れは
涙
(
なみだ
)
がこぼれる、
矢張
(
やつぱ
)
り
氣
(
き
)
が
弱
(
よわ
)
いのだね、
今朝
(
けさ
)
も三
公
(
こう
)
の
家
(
うち
)
へ
取
(
と
)
りに
行
(
い
)
つたら
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
隨
部首:⾩
16画
分
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“隨分”で始まる語句
隨分酷
隨分頑固