“ずいぶん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
随分89.5%
隨分10.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大道で小便とは今から考えれば随分ずいぶん乱暴であるが、乱世の時代には何でもない、こんな乱暴がかえって塾の独立を保つめになりました。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
現に僕の知つてゐる或る人などは随分ずいぶん経済的に苦しい暮らしをしてゐながら、富豪や華族ばかり出て来る通俗小説を愛読してゐる。
小説の読者 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
まとつては隨分ずいぶんつらいこともあらう、なれどもれほどの良人おつとのつとめ、區役所くやくしよがよひの腰辨當こしべんたうかましたきつけてくれるのとはかくちが
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
原書は私の手元にもあるから承知してゐますが、一寸ちよつと見ると四六版の小形の册子に過ぎませんけれども、活字はこまかし、上下は詰つてゐるし、讀むのにさへ隨分ずいぶんの時間はかかります。
『伝説の時代』序 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)