發明はつめい)” の例文
新字:発明
勿論もちろん今日こんにちおいても潜水器せんすいき發明はつめいいま充分じゆうぶん完全くわんぜんにはすゝんでらぬから、この手段しゆだんとて絶對的ぜつたいてき應用おうようすること出來できぬのはまでもない。
で、わたくしかたしんじてゐます。來世らいせいいとたならば、其時そのときおほいなる人間にんげん智慧ちゑなるものが、早晩さうばんれを發明はつめいしませう。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
實際じつさいんな發明はつめいは、宗助そうすけからると、本當ほんたうやうでもあり、またうそやうでもあり、いよ/\それが世間せけんおこなはれるまでは、贊成さんせい反對はんたい出來できかねたのである。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
とぢて控へたり此時名主なぬし甚左衞門進出て申す樣只今願のおもむ委細ゐさい承知しようち致したり扨々驚き入たる心底しんてい幼年には勝りし發明はつめい天晴あつぱれの心立なり斯迄思込おもひこみし事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
當時とうじ東京帝國大學とうきようていこくだいがく理學部りがくぶける機械工學きかいこうがくおよ物理學ぶつりがく教授きようじゆであつたユーイング博士はかせ現今げんこんエヂンバラ大學だいがく總長そうちよう)は水平振子地震計すいへいしんしぢしんけい發明はつめいおほやけにし
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
斯樣かやうすればわるい、何故なにゆゑわるいかといふてん自分じぶんこゝろはせてて、自分じぶん其理由そのりいう發明はつめいし、成程なるほどこれはい、わるいといふところ自分じぶん合點がつてんせしむる。
女教邇言 (旧字旧仮名) / 津田梅子(著)
何れとするも能く解したりとは言ふべからず。然らば此奇異このきいなる面貌は何を示したるものなるか。未開人民みかいじんみんの現状を調査てうさすれば大に發明はつめいする所有るなり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
そしてそれらがみな、その發達はつたつして今日こんにち金屬きんぞく器物きぶつになつてつたのです。またこの時代じだい一番いちばんおほきな發明はつめいは、弓矢ゆみやはじめてもちひられることであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
おそろしい智惠者ちゑしやだとめるに、なん此樣こんこと智惠者ちゑしやものか、いま横町よこちやう潮吹しほふきのとこあんりないッて此樣こうやつたをたのでれの發明はつめいではい、とてゝ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
『え、おまへなに?』とはとつて、『なに發明はつめいでもするひとかね!』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
だが、あんまり威張ゐばれないて、此樣こんくるま製造こしらへては如何どうでせうと、此處こゝまで工夫くふうしたのはこのわたくしだが、肝心かんじん機械きかい發明はつめい悉皆みんな大佐閣下たいさかつかだよ。
出し且又はなしの内に立せ間敷まじく其爲そのため朋輩ほうばいを頼み置きたりおはなしあらば心靜かに咄し給へといと發明はつめいなる働に傳吉は其頓智とんち
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
やすさんがれい發明はつめいや、金儲かねまうけのはなしをするとき、そのちんおごるのかもれない」とつて宗助そうすけわらつてゐた。會話くわいわはそれなりでつい發展はつてんせずに仕舞しまつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
大革命だいかくめいともなづけられるくらゐだ、防腐法ばうふはふ發明はつめいによつて、大家たいかのピロウゴフさへも、到底たうてい出來得できうべからざることみとめてゐた手術しゆじゆつが、容易たやすられるやうにはなつた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
また、この新石器時代しんせつきじだいになつてから、人類じんるい發明はつめいした大切たいせつ品物しなもの土器どきであります。土器どきといひますと粘土ねんどかたちつくつて、それをいたものであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
地震波ぢしんぱ偵察ていさつした結果けつか器械きかい、これを地震計ぢしんけいづける。まへにユーイング教授きようじゆ地震計ぢしんけい發明はつめいしたことをべたが、これはじつ容易よういならざる發明はつめいであつたのである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
有力いうりよくなる軍器ぐんきへば、非常ひじやうなる爆發力ばくはつりよくいうする彈丸だんぐわん種類しゆるいかしら、それとも、一種いつしゆ魔力まりよくいうする大砲たいほう發明はつめいであらうか。
下し置れける是ひとへ住持ぢうぢ祐然いうねん發明はつめい頓才とんさいの一言に依て末代まつだい寺號じがうかゞやかせり且又見知人として出府せし甚左衞門善助の兩人へは越前守より目録もくろく其外の品々を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
この發見はつけんはちょうど近代きんだいにおける鐵砲てつぽう發明はつめい同樣どうよう當時とうじ人間にんげん狩獵しゆりよう戰爭せんそう場合ばあひ、どれほど便利べんりで、またどれほど有效ゆうこうであつたかといふことは、いまから想像そう/″\されます。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
この印刷術いんさつじゆつ近來きんらい英國えいこく發明はつめいになつたもので、根本的こんぽんてきにいふと矢張やは電氣でんき利用りようぎなかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
じつにこの地震計ぢしんけい發明はつめいは、それまできはめて幼稚ようちであつた地震學ぢしんがく本當ほんとう學問がくもん進歩しんぽしたもとゐであるので、たんこの一點いつてんからみても、地震學ぢしんがく日本につぽんおいひらけたといつても差支さしつかへないくらゐである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)