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達者
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たつしや
ふりがな文庫
“
達者
(
たつしや
)” の例文
最
(
もつと
)
も
便
(
たより
)
よきは
年
(
とし
)
こそ
取
(
と
)
つたれ、
大根
(
だいこん
)
も
引
(
ひ
)
く、
屋根
(
やね
)
も
葺
(
ふ
)
く、
水
(
みづ
)
も
汲
(
く
)
めば
米
(
こめ
)
も
搗
(
つ
)
く、
達者
(
たつしや
)
なればと、この
老僕
(
おやぢ
)
を
擇
(
えら
)
んだのが、
大
(
おほい
)
なる
過失
(
くわしつ
)
になつた。
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「それぢや少し聞いたことが
有
(
あ
)
るから、
私
(
わたし
)
は一つ
沼田
(
ぬまた
)
へ
行
(
い
)
つて見ようと思ふ」「
沼田
(
ぬまた
)
の
親類
(
しんるゐ
)
もあの五代目が
達者
(
たつしや
)
の
時分
(
じぶん
)
は
折々
(
をり/\
)
尋
(
たづ
)
ねて
来
(
き
)
ましたが、 ...
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
隣村
(
となりむら
)
の
妻籠
(
つまご
)
には、お
前達
(
まへたち
)
の
祖母
(
おばあ
)
さんの
生
(
うま
)
れたお
家
(
うち
)
がありました。
妻籠
(
つまご
)
の
祖父
(
おぢい
)
さんといふ人もまだ
達者
(
たつしや
)
な
時分
(
じぶん
)
で、
父
(
とう
)
さん
達
(
たち
)
をよろこんで
迎
(
むか
)
へて
呉
(
く
)
れました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
支那語
(
しなご
)
の
達者
(
たつしや
)
な
友人
(
いうじん
)
は
早速
(
さつそく
)
笑
(
わら
)
ひ
聲
(
ごゑ
)
を
交
(
まじ
)
へながら
女
(
をんな
)
と
何
(
なに
)
やら
話
(
はな
)
しはじめたが、
僕
(
ぼく
)
は
至極
(
しごく
)
手持
(
ても
)
ち
無沙汰
(
ぶさた
)
である。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
されども
心用
(
こゝろもち
)
ひ一つにて
惡筆
(
あくひつ
)
なりとも
見
(
み
)
よげのしたゝめ
方
(
かた
)
はあるべきと、
達者
(
たつしや
)
めかして
筋
(
すぢ
)
もなき
走
(
はし
)
り
書
(
が
)
きに
人
(
ひと
)
よみがたき
文字
(
もじ
)
ならば
詮
(
せん
)
なし、お
作
(
さく
)
の
手
(
て
)
はいかなりしか
知
(
し
)
らねど
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
前髮
(
まへがみ
)
を
切
(
き
)
り
下
(
さげ
)
て
可愛
(
かはゆ
)
く
之
(
これ
)
も
人形
(
じんぎやう
)
のやうに
順
(
おとな
)
しくして
居
(
ゐ
)
る
廣庭
(
ひろには
)
では六十
以上
(
いじやう
)
の
而
(
しか
)
も
何
(
いづ
)
れも
達者
(
たつしや
)
らしい
婆
(
ばあ
)
さんが三
人立
(
にんたつ
)
て
居
(
ゐ
)
て
其
(
その
)
一人
(
ひとり
)
の
赤兒
(
あかんぼ
)
を
脊負
(
おぶつ
)
て
腰
(
こし
)
を
曲
(
ま
)
げ
居
(
を
)
るのが
何事
(
なにごと
)
か
婆
(
ばあ
)
さん
聲
(
ごゑ
)
を
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
櫻木大佐
(
さくらぎたいさ
)
は
今年
(
ことし
)
三十三
歳
(
さい
)
、
身
(
み
)
は
海軍大佐
(
かいぐんたいさ
)
であるが、
日本人
(
につぽんじん
)
には
珍
(
めづ
)
らしい
迄
(
まで
)
かゝる
遊戯
(
スポルト
)
を
嗜好
(
すきこの
)
んで、また
仲々
(
なか/\
)
達者
(
たつしや
)
である、
昔
(
むかし
)
は
投手
(
ピツチ
)
の
大撰手
(
チヤンピオン
)
として、
雄名
(
ゆうめい
)
其
(
その
)
仲間
(
なかま
)
には
隱
(
かく
)
れもなかつた
相
(
さう
)
な
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
お縫 かけ違つて暫らく逢はなんだが、乳母はいつも
達者
(
たつしや
)
でめでたいなう。
箕輪の心中
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「はい、お孃さん。ありがたうございます。家内は大變親切でございます。
彼女
(
あれ
)
は二ヶ月許り前、また一人小さいのが出來ましてね——今三人なんでございます——母も子も
達者
(
たつしや
)
でございます。」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
「
俺
(
お
)
れが
達者
(
たつしや
)
で
居
(
ゐ
)
るならば……」といふ
句
(
く
)
が
讀
(
よ
)
まれたと
思
(
おも
)
ふと
軈
(
やが
)
て
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「そんだら、
椋
(
むく
)
よ
達者
(
たつしや
)
で暮らせ……そんだら/\!」
椋のミハイロ
(新字旧仮名)
/
ボレスワフ・プルス
(著)
さと そんなら
達者
(
たつしや
)
うしとんなツせ。
牛山ホテル(五場)
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
押拭
(
おしぬぐ
)
ひ成程お身の云ふ通り早く兩親に
別
(
わか
)
れ
師匠樣
(
ししやうさま
)
の
養育
(
やういく
)
にて人と
成
(
なれ
)
ば不仕合の樣なれ共併しさう
達者
(
たつしや
)
で成長せしは何よりの仕合なり
譯
(
わけ
)
と
云
(
いへ
)
ば此婆が娘の
産
(
うみ
)
し御子樣當年まで
御存命
(
ごぞんめい
)
ならば
恰
(
ちやう
)
どお身と同じ
齡
(
とし
)
にて寶永三
戌年
(
いぬとし
)
然
(
しか
)
も三月十五日子の刻の御出生なりしと
語
(
かた
)
り又も
泪
(
なみだ
)
に暮る
體
(
てい
)
は
合點
(
がてん
)
のゆかぬ
惇言
(
くりこと
)
と思へば扨は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
友達
(
ともだち
)
へ
顏
(
かほ
)
が
潰
(
つぶ
)
れては、
最
(
も
)
う
此
(
こ
)
の
村
(
むら
)
には
居
(
ゐ
)
られねえから、
當分
(
たうぶん
)
此
(
これ
)
がお
別
(
わか
)
れに
成
(
な
)
らうも
知
(
し
)
れねえ。
隨分
(
ずゐぶん
)
達者
(
たつしや
)
で
居
(
ゐ
)
てくんねえよ。
一席話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それに
大概
(
たいがい
)
腕
(
うで
)
よりもより
以上
(
いじやう
)
に
口
(
くち
)
の
達者
(
たつしや
)
な
面面
(
めんめん
)
が
多
(
おほ
)
いのだからその
騷々
(
さう/″\
)
しさも
以
(
もつ
)
て
察
(
さつ
)
すべきである。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
さうでした、
權藏
(
ごんざう
)
のことを
言
(
い
)
ふのは
忘
(
わす
)
れて
居
(
ゐ
)
ました、
益々
(
ます/\
)
達者
(
たつしや
)
に
暮
(
くら
)
して
居
(
ゐ
)
ます。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
如何成ることの願ひ有て奉行所へ
盲人
(
まうじん
)
の身にて
駈込訴
(
かけこみそ
)
に及びしや城富ヘイ
御意
(
ぎよい
)
に御座ります私し儀は武州埼玉郡幸手宿杉戸屋富右衞門と申者の
悴
(
せがれ
)
なるが十二歳の
時
(
とき
)
より江戸長谷川町城重方へ
養子
(
やうし
)
に
參
(
まゐ
)
りし者なりと
答
(
こた
)
ふるに大岡殿
然
(
しか
)
らば其方は幸手宿富右衞門が
忰
(
せがれ
)
成
(
な
)
るか當時養父城重といふ者
達者
(
たつしや
)
成るや城富ヘイ
養父儀
(
やうふぎ
)
は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
何處
(
どこ
)
へ
罰
(
ばち
)
が
當
(
あた
)
りませう。
達者
(
たつしや
)
な
目
(
め
)
でも
盲目
(
めくら
)
に
成
(
な
)
らずには
濟
(
す
)
まぬ
筈
(
はず
)
を、
其
(
そ
)
の
上
(
うへ
)
にもお
詫
(
わび
)
を
叶
(
かな
)
へて
下
(
くだ
)
さいました。
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
煩
(
わづら
)
ひ居ると云事
未
(
いまだ
)
死
(
し
)
にはせぬか
達者
(
たつしや
)
で居ますかへ九死一生の病人と聞かれ知らぬ
筈
(
はず
)
なりと云時長八
傍邊
(
かたはら
)
よりモシ/\旦那に江戸の馬喰町から人が參りしと云てお
呉
(
くれ
)
と申せば女供は何事なるや樣子しれぬゆゑ奧の方へ走り行モシ旦那樣江戸の馬喰町から御客樣で御座りますと云ば亭主清兵衞は
不審
(
ふしん
)
に思つて馬喰町からの客人とは
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
内證
(
ないしよう
)
でその
道
(
みち
)
の
達者
(
たつしや
)
にたゞすと、
曰
(
いは
)
く、
鍋
(
なべ
)
で
一杯
(
いつぱい
)
やるくらゐの
餘裕
(
よゆう
)
があれば、
土手
(
どて
)
を
大門
(
おほもん
)
とやらへ
引返
(
ひきかへ
)
す。
第一
(
だいいち
)
歸
(
かへ
)
りはしない、と
言
(
い
)
つた。
格言
(
かくげん
)
ださうである。
皆
(
みな
)
若
(
わか
)
かつた。
湯どうふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“達者”の意味
《名詞・形容動詞》
物事に熟達していて、巧みであるさま。
体が丈夫で健康なさま。
(出典:Wiktionary)
達
常用漢字
小4
部首:⾡
12画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“達者”で始まる語句
達者人