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一緒
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いつしよ
ふりがな文庫
“
一緒
(
いつしよ
)” の例文
「いゝえ、
兄
(
あに
)
が
一緒
(
いつしよ
)
ですから……でも
大雪
(
おほゆき
)
の
夜
(
よ
)
なぞは、
町
(
まち
)
から
道
(
みち
)
が
絶
(
た
)
えますと、こゝに
私
(
わたし
)
一人
(
ひとり
)
きりで、
五日
(
いつか
)
も
六日
(
むいか
)
も
暮
(
くら
)
しますよ。」
雪霊記事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
斯
(
こ
)
の
釣
(
つり
)
の
道具
(
だうぐ
)
を
提
(
さ
)
げて、
友伯父
(
ともをぢ
)
さん
達
(
たち
)
と
一緒
(
いつしよ
)
に
復
(
ま
)
た
胡桃
(
くるみ
)
の
木
(
き
)
の
見
(
み
)
える
谷間
(
たにあひ
)
へ
出掛
(
でか
)
けますと、
何時
(
いつ
)
でも
父
(
とう
)
さんは
魚
(
さかな
)
に
餌
(
え
)
を
取
(
と
)
られてしまふか
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
抑
(
そもそ
)
もバアトンが
此
(
こ
)
の翻訳を思ひ立つたのは、アデン在留の医師ジヨン・スタインホイザアと
一緒
(
いつしよ
)
に、メヂヤ、メツカを旅行した時のことで
リチャード・バートン訳「一千一夜物語」に就いて
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
なアに
誰
(
だれ
)
があんな所へ
行
(
ゆ
)
くもんか、まア
君
(
きみ
)
一緒
(
いつしよ
)
に
行
(
ゆ
)
き
給
(
たま
)
へ、
何処
(
どこ
)
ぞで
昼飯
(
ひるめし
)
を
附合給
(
つきあひたま
)
へ。乙「そんなら
此所
(
こゝ
)
から遠くもないから
御成道
(
おなりみち
)
の
黒焼屋
(
くろやきや
)
の
横町
(
よこちやう
)
さ。 ...
七福神詣
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何
(
なん
)
となれば、これ
等
(
ら
)
の
材料
(
ざいりよう
)
は
家屋各部
(
かおくかくぶ
)
の
結束
(
けつそく
)
に
無能力
(
むのうりよく
)
なるが
上
(
うへ
)
に、
地震
(
ぢしん
)
のとき、
自分
(
じぶん
)
の
惰性
(
だせい
)
を
以
(
もつ
)
て
家屋
(
かおく
)
が
地面
(
ぢめん
)
と
一緒
(
いつしよ
)
に
動
(
うご
)
くことに
反對
(
はんたい
)
するからである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
▼ もっと見る
幼児
(
をさなご
)
は
黙
(
だま
)
つて、あたしを
見
(
み
)
つめてくれた。この
森蔭
(
もりかげ
)
の
端
(
はづれ
)
まであたしは
一緒
(
いつしよ
)
に
行
(
い
)
つてやつた。
此児
(
このこ
)
は
顫
(
ふる
)
へもしずに
歩
(
ある
)
いて
行
(
ゆ
)
く。
終
(
つひ
)
にその
赤
(
あか
)
い
髪
(
かみ
)
の
毛
(
け
)
が、
遠
(
とほ
)
く
日
(
ひ
)
の
光
(
ひかり
)
に
消
(
き
)
えるまで
見送
(
みおく
)
つた。
癩病やみの話
(新字旧仮名)
/
マルセル・シュウォッブ
(著)
東京
(
とうきやう
)
の
客
(
きやく
)
が
連
(
つ
)
れて
行
(
ゆ
)
けといふから
一緒
(
いつしよ
)
に
出
(
で
)
ると
下手
(
へた
)
の
癖
(
くせ
)
に
釣
(
つ
)
れないと
怒
(
おこ
)
つて
直
(
す
)
ぐ
止
(
よ
)
す
事
(
こと
)
、
釣
(
つ
)
れないと
言
(
い
)
つて
怒
(
おこ
)
る
奴
(
やつ
)
が一
番
(
ばん
)
馬鹿
(
ばか
)
だといふ
事
(
こと
)
、
温泉
(
をんせん
)
に
來
(
く
)
る
東京
(
とうきやう
)
の
客
(
きやく
)
には
斯
(
か
)
ういふ
馬鹿
(
ばか
)
が
多
(
おほ
)
い
事
(
こと
)
都の友へ、B生より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
柄
(
がら
)
にもなくこんなことを
考
(
かんが
)
えて、
西蔵
(
チベット
)
に
棲
(
す
)
んでる
仲間
(
なかま
)
の
鴉
(
からす
)
を
一々
(
いちいち
)
たづねて
話
(
はな
)
したが、
皆
(
みんな
)
は
日頃
(
ひごろ
)
ラランの
悪知慧
(
わるぢえ
)
をよく
知
(
し
)
つてゐるので、
誰
(
だれ
)
も
一緒
(
いつしよ
)
に
飛
(
と
)
ばうとするものがなかつた。ラランは
不気嫌
(
ふきげん
)
だつた。
火を喰つた鴉
(新字旧仮名)
/
逸見猶吉
(著)
尤
(
もつと
)
も
段々
(
だん/″\
)
話合
(
はなしあ
)
つて見ると、五六
才
(
さい
)
の
時分
(
じぶん
)
には
同
(
おな
)
じ
長屋
(
ながや
)
の
一軒
(
いつけん
)
置
(
お
)
いた
隣同士
(
となりどうし
)
で、
何
(
なん
)
でも
一緒
(
いつしよ
)
に遊んだ事も有つたらしいので、
那様
(
そんな
)
事から
一層
(
いつそう
)
親密
(
しんみつ
)
に
成
(
な
)
つて、
帰路
(
かへりみち
)
も同じでありましたから
連立
(
つれだ
)
つても帰る
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
まあ、父さんも、どんなに
幼少
(
ちひさ
)
い
子供
(
こども
)
だつたでせう。
東京行
(
とうきやうゆき
)
の
馬車
(
ばしや
)
の
中
(
なか
)
には、
一緒
(
いつしよ
)
に
乘合
(
のりあは
)
せた
他所
(
よそ
)
の
小母
(
をば
)
さんもありました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
私
(
わたし
)
は先年支那へ遊んだ時、
揚子江
(
やうすかう
)
を
溯
(
さかのぼ
)
る船の中で、或るノオルウエイ人と
一緒
(
いつしよ
)
になつた。彼れは、支那の女の社会的地位の低いのに
憤慨
(
ふんがい
)
してゐた。
日本の女
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
蘆間
(
あしま
)
の
小舟
(
おぶね
)
の
纜
(
ともづな
)
を解きて、
老夫
(
おじ
)
はわれをかかへて乗せたり。
一緒
(
いつしよ
)
ならではと、しばしむづかりたれど、めまひのすればとて乗りたまはず、さらばとのたまふはしに
棹
(
さお
)
を立てぬ。船は
出
(
い
)
でつ。
竜潭譚
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
この
山津浪
(
やまつなみ
)
の
源
(
みなもと
)
は
根府川
(
ねぶがは
)
の
溪流
(
けいりゆう
)
を
西
(
にし
)
に
溯
(
さかのぼ
)
ること
六粁
(
ろくきろめーとる
)
、
海面
(
かいめん
)
からの
高
(
たか
)
さ
凡
(
およ
)
そ
五百米
(
ごひやくめーとる
)
の
所
(
ところ
)
にあつたが、
實際
(
じつさい
)
は
數箇所
(
すうかしよ
)
からの
崩壞物
(
ほうかいぶつ
)
が
一緒
(
いつしよ
)
に
集合
(
しゆうごう
)
したものらしく、
其分量
(
そのぶんりよう
)
は
百五十米立方
(
ひやくごじゆうめーとるりつぽう
)
と
推算
(
すいさん
)
せられた
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
お
隣
(
とな
)
りの
鐵
(
てつ
)
さんは、
父
(
とう
)
さんのお
家
(
うち
)
の
友伯父
(
ともをぢ
)
さんと
同
(
おな
)
い
年
(
どし
)
ぐらゐで、
一緒
(
いつしよ
)
に
遊
(
あそ
)
ぶにも
父
(
とう
)
さんの
方
(
はう
)
がいくらか
弟
(
おとうと
)
のやうに
思
(
おも
)
はれるところが
有
(
あ
)
りました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
里見弴
(
さとみとん
)
君などは皮造りの
刺身
(
さしみ
)
にしたらば、きつと、うまいのに違ひない。
菊池
(
きくち
)
君も、あの鼻などを
椎茸
(
しひたけ
)
と
一緒
(
いつしよ
)
に
煮
(
に
)
てくへば、
脂
(
あぶら
)
ぎつてゐて、うまいだらう。
食物として
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
眞中頃
(
まんなかごろ
)
で、
向岸
(
むかうぎし
)
から
駈
(
か
)
けて
來
(
き
)
た
郵便脚夫
(
いうびんきやくふ
)
と
行合
(
ゆきあ
)
つて、
遣違
(
やりちが
)
ひに
一緒
(
いつしよ
)
になつたが、
分
(
わか
)
れて
橋
(
はし
)
の
兩端
(
りやうはし
)
へ、
脚夫
(
きやくふ
)
はつか/\と
間近
(
まぢか
)
に
來
(
き
)
て、
與吉
(
よきち
)
は
彼
(
か
)
の、
倒
(
たふ
)
れながらに
半
(
なか
)
ば
黄
(
き
)
ばんだ
銀杏
(
いてふ
)
の
影
(
かげ
)
に
小
(
ちひ
)
さくなつた。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
例へば、
亜剌比亜
(
アラビア
)
人の形容を
其儘
(
そのまま
)
翻訳して居るのに非常に面白いものがある。男女の
抱擁
(
はうよう
)
を「
釦
(
ボタン
)
が釦の
孔
(
あな
)
に嵌まるやうに
一緒
(
いつしよ
)
になつた」と
叙
(
じよ
)
してある如き其の一つである。
リチャード・バートン訳「一千一夜物語」に就いて
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
僕が大学を卒業した年の夏、
久米正雄
(
くめまさを
)
と
一緒
(
いつしよ
)
に
上総
(
かづさ
)
の
一
(
いち
)
ノ
宮
(
みや
)
の海岸に遊びに行つた。
微笑
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
煎茶
(
せんちや
)
の
宗匠
(
さうしやう
)
や、漢詩人などの東洋趣味と、
一緒
(
いつしよ
)
にされて堪るものではない。
東西問答
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
無暗
(
むやみ
)
と人を殺したがる人に、
一緒
(
いつしよ
)
に生活されるのは、迷惑な話ではある。
拊掌談
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
その時、先生は豆を
沢山
(
たくさん
)
食つて、水を沢山飲んで、それから先生のお父さんと
一緒
(
いつしよ
)
に、
蚊帳
(
かや
)
の中に寝てゐたさうである。さうして、その明け方に、蚊帳の中で、いきなり
吐瀉
(
としや
)
を始めたさうである。
続野人生計事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“一緒”の意味
《名詞》
一緒(いっしょ)
共に一纏めにすること。
共に行うこと。
同一グループに属させること。同一視すること。同一視されたもの。
同一・同等であること。等しいこと。
同時に行われること。
連れ立つこと。
(出典:Wiktionary)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
緒
常用漢字
中学
部首:⽷
14画
“一緒”で始まる語句
一緒に