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芸
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げい
ふりがな文庫
“
芸
(
げい
)” の例文
旧字:
藝
両方
(
りょうほう
)
の
軽業師
(
かるわざし
)
のするのを
見
(
み
)
たものは、
頭
(
あたま
)
をかしげました。それほど、この
二人
(
ふたり
)
の
芸
(
げい
)
は、
人間
(
にんげん
)
ばなれがしているといってよかったのです。
二人の軽業師
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
犬
(
いぬ
)
の
皮
(
かわ
)
をかぶって、おせんの
裸
(
はだか
)
を
思
(
おも
)
う
存分
(
ぞんぶん
)
見
(
み
)
た
上
(
うえ
)
に
写
(
うつ
)
し
取
(
と
)
って
来
(
く
)
るなんざ、
素人
(
しろうと
)
にゃ、
鯱鉾立
(
しゃちほこだち
)
をしても、
考
(
かんが
)
えられる
芸
(
げい
)
じゃねえッてのよ
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
あなたのその犬とおさるが毎日
芸
(
げい
)
をしてくれば、アーサとわたしが見物になってあげる。あなたはハープをひいてくれるでしょう。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
さて新吉は、こんどは前と反対に、背中を下にして、つまり竹竿の上にあおのけになって
亀
(
かめ
)
の子のように手足を動かす
芸
(
げい
)
に移ったのです。
曲馬団の「トッテンカン」
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
いざ
小手
(
こて
)
しらべは
虹渡
(
にじわた
)
りの
独楽
(
こま
)
!
見物人
(
けんぶつにん
)
は
傘
(
かさ
)
のご用心! そんな
口上
(
こうじょう
)
をはりあげて
蛾次郎
(
がじろう
)
、いよいよ
独楽
(
こま
)
まわしの
芸
(
げい
)
にとりかかろうとしていた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
所為
(
しわざ
)
は
賤
(
いやし
)
けれども
芸術
(
げいじゆつ
)
の
極意
(
ごくい
)
もこゝにあるべくぞおもはるゝゆゑに、こゝにしるして
初学
(
しよがく
)
の人
芸
(
げい
)
に
進
(
すゝむ
)
の
一端
(
はし
)
を
示
(
しめ
)
す。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
その進行係は私にお任せ願いますが、あるいは皆さんに
隠
(
かく
)
し
芸
(
げい
)
を出していただくようなことがあるかもしれませんから、そのご用意を願っておきます。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
「
芸
(
げい
)
もねえ、
譫
(
あだ
)
けた
事
(
こと
)
を
言
(
い
)
はつしやるな。
成程
(
なるほど
)
、
船
(
ふね
)
を
焼
(
や
)
いたは
悪
(
わる
)
いけんど、
蹴込
(
けこ
)
んだとは、
何
(
なん
)
たる
事
(
こと
)
だの。」
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
自分に偉い力がないと思いながら、そのない力をあるかのごとく見せ、力ある人を力なきものと仮定し、
己
(
おの
)
れを
欺
(
あざむ
)
き、人を欺く
芸
(
げい
)
であるから、なかなか骨が折れよう。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
「さうだ。
何
(
なに
)
か一つ
何
(
ど
)
うです。
我々
(
われ/\
)
は皆な
芸
(
げい
)
なしだからな。」
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
「四から
芸
(
げい
)
引
(
ひ
)
く、
零
(
れい
)
残
(
のこ
)
る。斯ういう算術を御存じですか?」
心のアンテナ
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
『われわれの
芸
(
げい
)
と
申
(
もう
)
すは
先
(
ま
)
ずざっと
斯
(
こ
)
んなもので……。』
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「
縹緻
(
きりょう
)
も
佳
(
よ
)
いが
芸
(
げい
)
も
旨
(
うま
)
いわい」と口の中で呟いた。
仇討姉妹笠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「からすに、これほど
芸
(
げい
)
を
仕込
(
しこ
)
むのは
容易
(
ようい
)
なことじゃない。もっとにぎやかな
都
(
みやこ
)
へ
持
(
も
)
っていったら、どんなに
金
(
かね
)
もうけができるかしれない。」
からすの唄うたい
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
が、
年
(
とし
)
は
若
(
わか
)
いし、
芸
(
げい
)
は
達者
(
たっしゃ
)
であるところから、
作者
(
さくしゃ
)
の
中村重助
(
なかむらじゅうすけ
)
が
頻
(
しき
)
りに
肩
(
かた
)
を
入
(
い
)
れて、
何
(
なに
)
か
目先
(
めさき
)
の
変
(
かわ
)
った
狂言
(
きょうげん
)
を、
出
(
だ
)
させてやりたいとの
心
(
こころ
)
であろう。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
わたしはカピの
芸
(
げい
)
にはひどくじまんであったから、かれにありったけの芸をやらした。
例
(
れい
)
によってかれは
大成功
(
だいせいこう
)
をした。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
芸
(
げい
)
は
気合
(
きあ
)
いもの、独楽は生き物。いくら
廻
(
まわ
)
し手が名人でも、そうお
葬式
(
そうしき
)
の
饅頭
(
まんじゅう
)
に
鴉
(
からす
)
がよってきたように、ガアガアさわがれていてはやりきれない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
芸
(
げい
)
ごとの
奥
(
おく
)
に
達
(
たっ
)
すると、そういうことがあるもので、これはおまえの
芸道
(
げいどう
)
のためには、よろこばしいことじゃが、しかし、あぶないところじゃった。
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
所為
(
しわざ
)
は
賤
(
いやし
)
けれども
芸術
(
げいじゆつ
)
の
極意
(
ごくい
)
もこゝにあるべくぞおもはるゝゆゑに、こゝにしるして
初学
(
しよがく
)
の人
芸
(
げい
)
に
進
(
すゝむ
)
の
一端
(
はし
)
を
示
(
しめ
)
す。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
芸
(
げい
)
の
神
(
かみ
)
の
計
(
はか
)
らひであらうも
知
(
し
)
れない。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
その
間
(
あいだ
)
に、
白
(
しろ
)
いくまは、
芸
(
げい
)
というほどのことでもないが、
見物
(
けんぶつ
)
に
向
(
む
)
かって、
頭
(
あたま
)
を
下
(
さ
)
げたり、
体
(
からだ
)
を
左右
(
さゆう
)
に
揺
(
ゆ
)
すってみせるようなことを
覚
(
おぼ
)
えました。
白いくま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
かれはもっともむずかしい
芸
(
げい
)
の一つをやりとげたときと同様に、
得意
(
とくい
)
らしくわたしの
賞賛
(
しょうさん
)
を
求
(
もと
)
めていた。これはほんの二、三秒の出来事であった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
いうまでもなくこの
芸
(
げい
)
は、
新吉
(
しんきち
)
がもと
鍛冶屋
(
かじや
)
の
小僧
(
こぞう
)
だったので、それから思いついた芸で、歌の
文句
(
もんく
)
の「たたけやたたけ、はげあたま」というのは
曲馬団の「トッテンカン」
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
その
真剣
(
しんけん
)
な
気
(
け
)
ぶりに、万千代や小姓たちが、少しあとへさがったのをしおとして、かれはまた、ふたたび
芸
(
げい
)
にとりかかるような
身構
(
みがま
)
えをキッと取り
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
芸
(
げい
)
がよくって
愛嬌
(
あいきょう
)
があって、おまけに
自慢気
(
じまんげ
)
なんざ
薬
(
くすり
)
にしたくもねえッてお
人
(
ひと
)
だ。——どこが
悪
(
わる
)
くッて、どう
倒
(
たお
)
れたんだか、さ、そこをおいらに、
委
(
くわ
)
しく
話
(
はな
)
して
聞
(
き
)
かしてくんねえ
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
武左
(
ぶざ
)
な
客
(
きやく
)
には
芸
(
げい
)
しやがこまる。
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「いえ、わたしはカピに
芸
(
げい
)
をしこみます。そうだろう、ね、カピ。おまえ、なんでもわたしの
望
(
のぞ
)
むものを習うだろう」
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
が、まもなく、
新吉
(
しんきち
)
がきえちゃんの
身代
(
みが
)
わりになって
芸
(
げい
)
をやったのだと知ると、どこまでも
意地悪
(
いじわる
)
でつむじ曲がりの団長は、こんどはそのことを怒り出しました。
曲馬団の「トッテンカン」
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
二人
(
ふたり
)
の
軽業師
(
かるわざし
)
は、たがいに
相手
(
あいて
)
の
芸
(
げい
)
をほめたのであります。そして、
二人
(
ふたり
)
は、いずれも一
度
(
ど
)
、あって
近
(
ちか
)
づきとなり、
芸
(
げい
)
について
話
(
はな
)
し
合
(
あ
)
ってみたいと
思
(
おも
)
っていました。
二人の軽業師
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「そんなら、あなたは、
私
(
わたし
)
の
未熟
(
みじゅく
)
な
芸
(
げい
)
をどこかでごらんくだされましたか……。」と、たずねました。
二人の軽業師
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
『ジョリクール
氏
(
し
)
の家来』『
大将
(
たいしょう
)
の死』『
正義
(
せいぎ
)
の
勝利
(
しょうり
)
』『
下剤
(
げざい
)
をかけた病人』、そのほか三、四
種
(
しゅ
)
の
芝居
(
しばい
)
をやってしまえば、もうおしまいであった。それで
一座
(
いちざ
)
の役者の
芸
(
げい
)
は
種切
(
たねぎ
)
れであった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
……どうぞ
芸
(
げい
)
は、
未熟
(
みじゅく
)
ですが、
遠
(
とお
)
いところからきていると
思
(
おも
)
ってかわいがってやってください。
白いくま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そこで、四
人
(
にん
)
は、
旅
(
たび
)
へ
出
(
で
)
たのであります。そして、ゆくさきざきでいろいろの
芸
(
げい
)
をしてみました。四
人
(
にん
)
の
年若
(
としわか
)
い
女
(
おんな
)
たちは、いずれも
美
(
うつく
)
しい
顔
(
かお
)
で、
見
(
み
)
る
人々
(
ひとびと
)
をうっとりとさせました。
初夏の空で笑う女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「もっとおもしろいなにか
芸
(
げい
)
をする
娘
(
むすめ
)
さんたちが、
集
(
あつ
)
まってこないものかね。」と、お
嬢
(
じょう
)
さまは、その
後
(
ご
)
も
劇場
(
げきじょう
)
へいってみられたけれど、それから
出
(
で
)
た
女
(
おんな
)
は、
平凡
(
へいぼん
)
なものばかりでした。
初夏の空で笑う女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
わたしも、そんなことを
思
(
おも
)
っていたのよ。もうこの
町
(
まち
)
の
生活
(
せいかつ
)
にも
飽
(
あ
)
きましたから、四
人
(
にん
)
が
旅
(
たび
)
へ
出
(
で
)
て、ゆくさきざきの
劇場
(
げきじょう
)
で、
私
(
わたし
)
たちの
芸
(
げい
)
をしてみせたら、かえっておもしろいかもしれない。
初夏の空で笑う女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そう
思
(
おも
)
うと、たとえ
自分
(
じぶん
)
の
芸
(
げい
)
は
未熟
(
みじゅく
)
ながら、
考
(
かんが
)
えずにいられようか、
平常
(
ふだん
)
はたんすや、
行李
(
こうり
)
の
中
(
なか
)
へしまいこまれて、お
気
(
き
)
にいらなければ、そのまま
虫
(
むし
)
にくわれ、
永久
(
えいきゅう
)
に
捨
(
す
)
てられるのである。
心の芽
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それらの
子
(
こ
)
どもは、なんでも
親
(
おや
)
のない
子
(
こ
)
どもや、
貧乏
(
びんぼう
)
の
家
(
いえ
)
から
子
(
こ
)
どもを
買
(
か
)
い
取
(
と
)
って、こんなふうに
芸
(
げい
)
をしこみ、
銭
(
ぜに
)
をもらって
歩
(
ある
)
くのだが、
子
(
こ
)
どものもらいが
少
(
すく
)
ないと、
子
(
こ
)
どもをいじめたり、また
さか立ち小僧さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、
無口
(
むくち
)
の
芸
(
げい
)
なしのからすをあざわらっていたのです。
からすの唄うたい
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“芸(
芸道
)”の解説
芸道(げいどう)は、芸能・技芸を日本独自のかたちで体系化したもののことを指す。
通常は、各種の武芸である日本武術、江戸期の公家家職に由来する有職故実・礼式、そのほか能楽、歌舞伎、人形浄瑠璃などの芸能、邦楽、蹴鞠、歌道、香道、書道、盆庭、煎茶道、茶道、華道などをはじめとして、伝統工芸的な手工業、古典園芸など、ひろく技術を伝承する分野においてこうした観念が見られる。
(出典:Wikipedia)
芸
常用漢字
小4
部首:⾋
7画
“芸”を含む語句
芸妓
芸者
芸妓屋
曲芸
芸術
芸術家
芸妓連
芸香
技芸
芸題
芸妓衆
芸娼妓
安芸
芸当
芸人
文芸倶楽部
前芸
芸妓家
遊芸
芸者家
...