“芸香”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
るうだ25.0%
うんかう25.0%
うんこう25.0%
ヘルウンダ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
故にこの物棲むてふ地を旅する者、必ず雄鶏を携えた。いたち芸香るうだもまたその害を受けず。鼬これと闘うて咬まれたら芸香を以てその毒を治し、また闘うてこれをたおす。
蘭軒の「君家清尚襲箕裘」の句に、「其先人亦脱俗韻士、遊賞没世」と註してあるのを見れば、丸屋は芸香うんかうある家であつた。去害が医師にして古書を好んだことは、蘭軒に似てゐた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
この薬泉に沐浴ゆあみして、薤葉かいようの葉を噛み、芸香うんこうの根を啜り、或いは、柏子はくしの茶、松花のさいなど喰べると、重き者も血色をよび返し、軽き者は、即座に爽快となって、歓語かんご、谷に満ちた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あなたには芸香ヘルウンダ(王妃に)、私にも少しとって置こう。これね、安息日の祈草と云うのよ。それから、あの方には、雛菊を上げましょう。
オフェリヤ殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)