“うんこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
暈光30.0%
運行30.0%
芸香10.0%
鄆公10.0%
雲岡10.0%
雲崗10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
緑の色彩うるわしい暈光うんこうが両側の軒並に、さまざまのカフェ名や、渦巻や、風車や、カクテル・グラスの形を縫いだして、このネオン横丁の入口に立ったものは、その絢爛けんらんたる空間美に
ネオン横丁殺人事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
お父さんは、そのとき敗戦の余波をうけて追放され、文筆業者として自由に活動する機会きかいを封じられていた。自然の運行うんこうも陰の極であったが、お父さんの生活もまた陰の極であった。
親馬鹿入堂記 (新字新仮名) / 尾崎士郎(著)
この薬泉に沐浴ゆあみして、薤葉かいようの葉を噛み、芸香うんこうの根を啜り、或いは、柏子はくしの茶、松花のさいなど喰べると、重き者も血色をよび返し、軽き者は、即座に爽快となって、歓語かんご、谷に満ちた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「止せ止せ。あの薄野呂うすのろな武大公にいってみたって始まらねえや。それよりは、こう鄆公うんこう、おめえは子供だからちょうどいいぜ。それをたねに金をもうけろよ、金をよ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それについて思い起こされるのは、この麦積山の遺蹟と好い対照をなしている雲岡うんこう石窟の写真を初めて見た時のことである。
麦積山塑像の示唆するもの (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
石だといっても、近ごろの石造美術マニヤときては、大同、雲崗うんこうあたりの石仏の首すら運んでくる。大事にしてくださいと、よけいなおせっかいを告げて、山の人々と別れた。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)