“歟:か” の例文
“歟:か”を含む作品の著者(上位)作品数
幸田露伴10
永井荷風8
泉鏡花4
森鴎外3
ハンス・クリスチャン・アンデルセン1
“歟:か”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 芸術・美術 > 芸術史 美術史40.0%
文学 > ドイツ文学 > その他のゲルマン文学14.3%
哲学 > 心理学 > 超心理学・心霊研究9.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
又ずっと後の寛永初年(五年)三月十二日、徳川二代将軍秀忠が政宗の藩邸に臨んだ時、政宗が自ら饗膳きょうぜんを呈した。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
こうして人間同士がお静かに分れた頃には、一件はソレりゅうの如きもの凡慮ぼんりょの及ぶところでない。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
光秀は紹巴に「あめが下しる五月さつきかな」の「し」の字は「な」の字といわれたが、紹巴はまたこの公には敵わない。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
聖人の盛徳といえども、御年猶若かりし頃には、堪えかねて見放したもうて去られしもの、或は幵官氏に宜しからぬことのありし歟。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
漢学の深浅しんせんを論ぜん、下士の勤学きんがくあさくして、もとより上士の文雅に及ぶべからず。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
此は人類の生を遂ぐる所以の大法の然るよりして來るは姑らく論ぜずとして、世上に多く見るの事實である。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
さては両人共崖にち候が勿怪もっけ仕合しあわせにて、手きずも負はず立去り候ものなど思ひながら、ふと足元を見候に
榎物語 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
斯ういふ国柄では婦人に近づくのはごく優柔な意気地無し、でなくば世間を憚らない突飛な無分別者である。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
剣術の巧拙こうせつを争わん、上士の内に剣客はなはだ多くしてごうも下士のあなどりを取らず。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
鳥居清信がいはゆる鳥居風なる放肆ほうしの画風をたてしは思ふに団十郎の荒事を描かんとする自然の結果にいでたるものならん
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
後山こうざん晴るゝと見れば前山忽まちに曇り、嵐にられ霧にへられて、九折つゞらなるそばを伝ひ、過ぎ来し方さへ失ふ頃
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
これいはゆる矮小わいしょうなる島国人とうこくじんの性質また如何いかんともすべからざるもの
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
そのはじめ武を以て身を立てんと欲せしはその家世〻征夷府に仕へて徒士かちたりしによれるもの
礫川徜徉記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
余も月樵の名誉が全くないとは思はないけれど、今日ある所の名誉は実際の技倆に比して果して相当な名誉であるであらう、それが疑はしいのである。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
好奇の人左に掲ぐる図書について見玉はば、明治年間花柳風俗の変遷おのづから歴然たるものあらん
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
之に由って観れば、支那そばやが唐人笛を吹いて歩くようになったのは明治四十年より後であろう
巷の声 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
これ。孔子いわく述而不作のべてつくらず信而好古しんじていにしえをこのむ窃比我於老彭ひそかにわれをろうほうにひす
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
我がこの時の心を物に譬へて言はゞ、商人のおのが舟の沈みし後、身一つを三版はぶねに助け載せられて、知らぬ島根に漕ぎゆかるゝが如しといふべき
恋愛を描ける小説、婦女の裸体を描ける絵画の類、ことごとくこれをしりぞくべき
猥褻独問答 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
殺され候、または神隠しにでもひ候歟、いずれにも致せ、不憫ふびんの事なりとて、雲石師うんせきしは愚僧が出奔しゅっぽんの日を命日と相定め
榎物語 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
与謝野晶子よさのあきこさんがまだおおとり晶子といわれた頃、「やははだの熱き血潮にふれもみで」の一首に世を驚したのは千駄ヶ谷の新居ではなかった
葛飾土産 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
すぐれたる散歩に相叶、洋醫も大に悦び、雨ふりには劒術をいたし候、又は角力を取候、何右等の力事ちからごとをいたし候樣申きけ候得共
遺牘 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
政宗は、佐沼へは是より田舎町(六町程)百四十里ばかりにて候、其間に一揆のこもりたる高清水と申すが佐沼より三十里此方こなたに候、其の外には一つも候わず
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
但し国香としては田邑でんいふの事につきて将門に対して心弱いこともあつた、さらずも居館を焼亡されて撃退することも得せぬ恥辱に堪へかねて死んだのであらうか。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
再び見るべからざるものを見ようとする心は、これを名づけてそも何と言うべき
草紅葉 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
若くは随喜仏法の鬼神なんどの、声をあはせて共に誦すると疑はるゝまで
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
すべ是等これらこまかき事柄はほとんど一目にて余のまなこに映じつくせり、今思うに此時の余の眼はあたかも写真の目鏡めがねの如くなりし
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
かゝる世の中に腕節うでふしの強い者の腕が鳴らずに居られよう
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
先生手をげて、そはしばらくくをめよ、我まずこれを言わん、浮浪ふろう壮士そうし御老中ごろうじゅうにても暗殺あんさつせしにはあらざると。
第一にかれを本国へ返さるる事は上策也(此事難きに似て易き
地球図 (新字新仮名) / 太宰治(著)
明史みんし外国伝がいこくでん西南方のやゝつまびらかなるは、鄭和に随行したる鞏珍きょうちんの著わせる西洋番国志せいようばんこくしを採りたるにもとづくという。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
跡引き上戸の言葉は針、とが/\しきに胸を痛めて答うるお辰は薄着の寒さにふるくちびる、それに用捨ようしゃもあらき風、邪見に吹くを何防ぐべき骨あらわれし壁一重ひとえ
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
著者の屋上の禽とは此諺の屋上の鳩を意味するもの
舞姫 (新字旧仮名) / 石橋忍月(著)
——去つてゆく冬の使節、いまはこゑをと。
(新字旧仮名) / 高祖保(著)
されど今こゝに心づきて、我心は猶ほ冷然たりし
舞姫 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
されど今こゝに心づきて、我心は猶ほ冷然たりし
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
進まれもせず、引返ひきかえせば再び石臼いしうすだの、松の葉だの、屋根にもひさしにもにらまれる、あの、このうえもないいやおもいをしなければならぬのと、それもならず。
星あかり (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
これを人の生涯に観るもまたかくの如き
礫川徜徉記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
それよりもむしぞく
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
斯くても尚詩といはるべき
天の成せしか人の成せし将又諸天善神の蔭にて操り玉ひし歟、をくを造るに巧妙たくみなりし達膩伽尊者たにかそんじやの噂はあれど世尊在世の御時にも如是かく快き事ありしを未だきかねば漢土からにもきかず
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
何として如是かうは遅きや、思ひ断めて望を捨て、既早相談にも及ばずとて独り我家にくすぼり居るか、それともまた此方より行くを待つて居る、若しも此方の行くを待つて居るといふことならば余り増長した了見なれど
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
大内は西方智識の所有者であったから、堺の住民が外国と交商して其智識を移し得たからである歟、我邦わがくにの城は孑然げつぜんとして町の内、多くは外に在るのを常として、町は何等の防備を有せぬのを例としていたが
雪たたき (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
すゝまれもせず、引返ひきかへせばふたゝ石臼いしうすだの、まつだの、屋根やねにもひさしにもにらまれる、あの、此上このうへもないいやおもひをしなければならぬのと、それもならず。
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
此御歌イカナル御懽有テヨマセ給フトハシラネド、垂水ノ上トシモヨマセ給ヘルハ、もし帝ヨリ此処ヲ封戸ふごニ加へ賜ハリテ悦バセ給ヘル。蕨ノ根ニ隠リテカヾマリヲレルガ、春ノ暖気ヲ得テ萌出ルハ、実ニ悦コバシキたとへナリ。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
千七百七十年代、亜米利加騒乱ノ時ニ、亜人ハ自由ノ為メニ戦フト云ヒ、我ニ自由ヲ与フルしからザレバ死ヲ与ヘヨト唱ヘシモ、英国ノ暴政ニ苦シムノ余、民ヲ塗炭とたんニ救ヒ、一国ヲ不覊独立ノ自由ニセント死ヲ以テ誓ヒシコトナリ。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
されば、予をして今一度最も厳密に件の意識を言ひ表はさしむれば、今まで現実の我れとして筆りつゝありし我れが、はつと思ふ刹那に忽ち天地の奥なる実在とりたるの意識、我は没して神みづからが現に筆を執りつゝありと感じたる意識とも言ふべき
予が見神の実験 (新字旧仮名) / 綱島梁川(著)
是れ太陽の運命である、地球及び総ての遊星の運命である、して地球に生息する一切の有機体をや、細は細菌より大は大象に至るまでの運命である、これ天文・地質・生物の諸科学が吾等に教ゆる所である、吾等人間ひとり此鈎束こうそくを免るることが出来よう
死生 (新字新仮名) / 幸徳秋水(著)
塩孔しおなの南、とおぼえまする、一丁余りばかり離れて、人家少し途絶え、ばらばら松七八本の其のはずれに、大百姓の古家か、何にせよ屋の棟の割合に高い家、それに其姿はかくれて見えずなりましたのでございまする。ばらばら松の七八本が動かぬ目処めどにございまする。」
雪たたき (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
この間に日影の移る一寸一寸、一分一分、一厘一厘が、政元に取っては皆好ましい魔境の現前であったろう業通自在ぎょうつうじざいの世界であったろうか、それははたからは解らぬが、何にせよ長い長い月日を倦まずに行じていた人だ、倦まぬだけのものを得ていなくては続かぬ訳だった。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
なお、この「御字」につき、「御字なきは転写のとき脱せる。但天皇に献り給ふ故に、献御歌とはかゝざるなるべし」(僻案抄へきあんしょう)、「御歌としるさざるは、此は天皇に対し奉る所なるから、殊更に御字をばかゝざりしならんか」(美夫君志みぶくし)等の説をも参考とすることが出来る。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
およそかくのごとき人は、附仏法ふぶっぽう外道げどうなり。師子のなかの虫なり。又うたごうらくは、天魔波旬てんまはじゅんのために、精気をうばわるるの輩。もろもろの往生の人をさまたげんとするもっともあやしむべし。ふかくおそるべきものなり。毎事筆端につくしがたし」とまで云って
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)