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假
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か
ふりがな文庫
“
假
(
か
)” の例文
新字:
仮
假
(
か
)
りに幾分痩せたとすれば、僕の前途——未だ確定しない前途に對する心配の爲めです——僕の出發が、絶えず
延
(
の
)
ばされて行く爲めです。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
然
(
しか
)
し
假
(
か
)
りに
貴方
(
あなた
)
の
云
(
い
)
ふ
所
(
ところ
)
が
眞實
(
しんじつ
)
として、
私
(
わたくし
)
が
警察
(
けいさつ
)
から
廻
(
まは
)
された
者
(
もの
)
で、
何
(
なに
)
か
貴方
(
あなた
)
の
言
(
ことば
)
を
抑
(
おさ
)
へやうとしてゐるものと
假定
(
かてい
)
しませう。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
馬の足を
假
(
か
)
らでは不便なり、ぬすみて逃げんと馬をはやめて、二三町ばかり駈けぬくれば、馬士はおどろき追ひ來りて馬盜人よと罵りさわぐ。
佐々木高綱
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
そこで先づ傳六を殺すことを考へ、二年前に此處で生捕られて刑死した泥棒の冠兵衞の名を
假
(
か
)
りて手紙を書き、あの小僧に店へ投げ込ませた。
銭形平次捕物控:150 槍の折れ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
然らずして、
徒
(
いたづら
)
に聞見を
貪
(
むさぼ
)
るのみならば、則ち或は
傲
(
がう
)
を
長
(
ちやう
)
じ非を
飾
(
かざ
)
らんことを恐る。謂はゆる
寇
(
こう
)
に兵を
假
(
か
)
し、
盜
(
たう
)
に
糧
(
りやう
)
を
資
(
し
)
するなり、
虞
(
おもんぱか
)
る可し。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
▼ もっと見る
假
(
か
)
りに
俺
(
おれ
)
が
其
(
そ
)
の
地位
(
ちゐ
)
に
立
(
た
)
つたとして
考
(
かんが
)
へて
見
(
み
)
ても、
事柄
(
ことがら
)
の
如何
(
いかん
)
に
係
(
かゝ
)
はらず、
毎日
(
まいにち
)
葉書
(
はがき
)
で
何
(
なん
)
のかのと
云
(
い
)
つて
來
(
こ
)
られた
日
(
ひ
)
にや、
實際
(
じつさい
)
やり
切
(
き
)
れまいと
思
(
おも
)
ふよ。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
或時は、此の部落の下の湖を泳ぎ廻る鯉がシャクの口を
假
(
か
)
りて、
鱗族
(
いろくづ
)
達の生活の哀しさと樂しさとを語つた。
狐憑
(旧字旧仮名)
/
中島敦
(著)
假
(
か
)
りにも名人上手とうたはれた者は年をとつてつまらぬ
棋譜
(
きふ
)
を
殘
(
のこ
)
すべきでない——と自重を切
望
(
ぼう
)
したといふ。これは或る
意味
(
いみ
)
で
悲壯
(
ひそう
)
な、而も
甚
(
はなは
)
だ
味
(
あじは
)
ふべき
詞
(
ことば
)
だ。
下手の横好き:―将棋いろいろ―
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
私
(
わたし
)
の
大事
(
だいじ
)
の
方
(
かた
)
は、
假
(
か
)
り
小屋
(
こや
)
を
作
(
つく
)
つていらつしやる。がどうも、
葺
(
ふ
)
き
草
(
くさ
)
がないので、
困
(
こま
)
つてゐられるようだ。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
其は
假
(
か
)
りにお房に手を
握
(
にぎ
)
る資格のあるものとして、果してお房が手を握らせて呉れるかどうかといふ氣懸だ。
無論
(
むろん
)
臆病
(
おくびやう
)
な氣懸である。雖然彼は
永
(
なが
)
い間此の氣懸に惱まされてゐた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
學院
(
がくゐん
)
に
遣
(
つか
)
はして
子弟
(
してい
)
に
件
(
ともな
)
はしむれば、
愚
(
ぐ
)
なるが
故
(
ゆゑ
)
に
同窓
(
どうさう
)
に
辱
(
はづかし
)
めらる。
更
(
さら
)
に
街西
(
がいせい
)
の
僧院
(
そうゐん
)
を
假
(
か
)
りて
獨
(
ひと
)
り
心靜
(
こゝろしづ
)
かに
書
(
しよ
)
を
讀
(
よ
)
ましむるに、
日
(
ひ
)
を
經
(
ふ
)
ること
纔
(
わづか
)
に
旬
(
じゆん
)
なるに、
和尚
(
をしやう
)
のために
其
(
そ
)
の
狂暴
(
きやうばう
)
を
訴
(
うつた
)
へらる。
花間文字
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
ロミオは
言葉
(
ことば
)
穩
(
おだや
)
かに、
此
(
この
)
爭端
(
さうたん
)
の
取
(
とる
)
に
足
(
た
)
らぬ
由
(
よし
)
を
反省
(
はんせい
)
させ、
二
(
ふた
)
つには
殿
(
との
)
のお
怒
(
いかり
)
を
思
(
おも
)
ひやれ、と
聲色
(
せいしょく
)
を
和
(
やは
)
らげ、
膝
(
ひざ
)
を
曲
(
ま
)
げて、さま/″\に
申
(
まう
)
しましたなれども、
中裁
(
ちゅうさい
)
には
耳
(
みゝ
)
を
假
(
か
)
しませぬチッバルト
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
老子
(
らうし
)
は
隱君子
(
いんくんし
)
なり。
老子
(
らうし
)
の
子
(
こ
)
、
名
(
な
)
は
宗
(
そう
)
。
宗
(
そう
)
、
魏
(
ぎ
)
の
將
(
しやう
)
と
爲
(
な
)
り、
段干
(
だんかん
)
に
封
(
ほう
)
ぜらる。
宗
(
そう
)
の
子
(
こ
)
は
注
(
ちう
)
。
注
(
ちう
)
の
子
(
こ
)
は
宮
(
きう
)
。
宮
(
きう
)
の
玄孫
(
げんそん
)
は
假
(
か
)
。
假
(
か
)
、
漢
(
かん
)
の
孝文帝
(
かうぶんてい
)
に
仕
(
つか
)
ふ。
而
(
しかう
)
して
假
(
か
)
の
子
(
こ
)
解
(
かい
)
、
膠西王卬
(
かうせいわうかう
)
の
(一六)
太傅
(
たいふ
)
と
爲
(
な
)
る。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
それでなくてさへ
隨分
(
ずゐぶん
)
出入
(
でいり
)
の
者
(
もの
)
の
手
(
て
)
などを
假
(
か
)
りて、
私
(
わたし
)
の
手
(
て
)
もとまで
怪
(
あや
)
しい
遣
(
つか
)
ひ
物
(
もの
)
などをよこして、
斯
(
か
)
ういふ
事情
(
じじやう
)
で
酷
(
ひど
)
く
難儀
(
なんぎ
)
をして
居
(
を
)
ります、
此裁判
(
このさいばん
)
の
判決次第
(
はんけつしだい
)
で
生死
(
しやうし
)
の
分
(
わ
)
け
目
(
め
)
に
成
(
な
)
りますなどゝ
言
(
い
)
つて
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
假
(
か
)
りに
二人
(
ふたり
)
だと
思
(
おも
)
つてることが
甚
(
はなは
)
だ
好
(
す
)
きだつたからです。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
嚠喨
(
りうりやう
)
たるその
明光
(
めいくわう
)
を
假
(
か
)
り來る
汝
(
なんぢ
)
寶石
(
はうせき
)
よ
エロディヤッド
(旧字旧仮名)
/
ステファヌ・マラルメ
(著)
人里を思ひ出づる歌聲に耳をも
假
(
か
)
さず
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
今
(
いま
)
われ
假
(
か
)
りにそのものを
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
破れし花も宿
假
(
か
)
れば
北村透谷詩集
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
「すると、
假
(
か
)
りに——假りにだよ、土藏の中に曲者が
紛
(
まぎ
)
れ込んでゐたとしても、誰も開けてくれる者がなければ、三日も四日も外へ出られないわけだな」
銭形平次捕物控:154 凧の詭計
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「みんな
眠
(
ねむ
)
つちやいかん‥‥」と、
時時
(
ときどき
)
我我
(
われわれ
)
の
分隊長
(
ぶんたいちやう
)
の
高岡軍曹
(
たかをかぐんそう
)
は
無理作
(
むりづく
)
りのドラ
聲
(
ごゑ
)
を
張
(
は
)
り
上
(
あ
)
げた。が、
中根
(
なかね
)
ばかりではない、どの
兵士達
(
へいしたち
)
ももうそれに
耳
(
みみ
)
を
假
(
か
)
すだけの
氣力
(
きりよく
)
はなかつた。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
で
假
(
か
)
りに
人間
(
にんげん
)
の
滿足
(
まんぞく
)
と
安心
(
あんしん
)
とが、
其身外
(
そのしんぐわい
)
に
在
(
あ
)
るに
非
(
あ
)
らずして、
自身
(
じしん
)
の
内
(
うち
)
に
在
(
あ
)
るとして、
又
(
また
)
假
(
か
)
りに
苦痛
(
くつう
)
を
輕蔑
(
けいべつ
)
して、
何事
(
なにごと
)
にも
驚
(
おどろ
)
かぬように
爲
(
し
)
なければならぬとして、
見
(
み
)
て、
第
(
だい
)
一
貴方
(
あなた
)
自身
(
じしん
)
は
何
(
なん
)
に
基
(
もとづ
)
いて
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
お
雛
(
ひな
)
とお染が、八五郎と一と
塊
(
かたま
)
りになつて驅け付けたのは、それからほんの三分、——昔の人の言ひやうを
假
(
か
)
りて言へば、物の百も數へる間がありませんでした。
銭形平次捕物控:015 怪伝白い鼠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「お紋を殺したのが——
假
(
か
)
りにだよ——建具屋の金次だとしたら、叔母のお常とやらを打つて目を廻させた上、裸體で井戸端へ縛つたのは誰の
仕業
(
しわざ
)
だ——と市ヶ谷の喜三郎に言ふんだ」
銭形平次捕物控:225 女護の島異変
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“假”の解説
假(け/か)とは、律令制における貴族・官人の休日のこと。
(出典:Wikipedia)
假
部首:⼈
11画
“假”を含む語句
假令
假名
假面
假寢
假聲
假粧
假名書
假睡
假託
假初
假借
假病
假牢
假名文字
假寐
假裝
假定
假宅
假死
假親
...