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居間
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ゐま
ふりがな文庫
“
居間
(
ゐま
)” の例文
仲冬のすゑ此人
居間
(
ゐま
)
の二階にて
書案
(
つくゑ
)
によりて物を
書
(
かき
)
てをられしが、
窓
(
まど
)
の
庇
(
ひさし
)
に
下
(
さが
)
りたる
垂氷
(
つらゝ
)
の五六尺なるが
明
(
あか
)
りに
障
(
さは
)
りて
机
(
つくゑ
)
のほとり
暗
(
くら
)
きゆゑ
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
奧
(
おく
)
へ通じたれば天忠聞て大膳と
有
(
あら
)
ば
我甥
(
わがをひ
)
なり遠慮に及ばず直に
居間
(
ゐま
)
へ通すべしとの事なれば取次の侍案内に及べば大膳は
吉兵衞
(
きちべゑ
)
左京
(
さきやう
)
の兩人を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
第一
毎日
(
まいにち
)
六
時
(
じ
)
に
起
(
お
)
き、
寢衣
(
ねまき
)
を
着替
(
きか
)
へ、
蒲團
(
ふとん
)
の
塵
(
ちり
)
を
拂
(
はら
)
ひ、
寢間
(
ねま
)
其外
(
そのほか
)
居間
(
ゐま
)
を
掃除
(
さうじ
)
し、
身體
(
しんたい
)
を
十分
(
じふぶん
)
安靜
(
しづか
)
にして、
朝飯
(
あさはん
)
を
食
(
しよく
)
する
事
(
こと
)
。
養生心得草
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
其れから
畳
(
たヽみ
)
の破れを新聞で張つた、
柱
(
はしら
)
の
歪
(
ゆが
)
んだ
居間
(
ゐま
)
を二つ
通
(
とほ
)
つて、横手の光琳の梅を書いた
古
(
ふる
)
ぼけた大きい
襖子
(
ふすま
)
を開けると十畳敷許の
内陣
(
ないぢん
)
の
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
氣
(
き
)
を
附
(
つ
)
けゃ、
氣
(
き
)
を
附
(
つ
)
けゃ、さういふ
輩
(
やから
)
があさましい
最期
(
さいご
)
を
遂
(
と
)
ぐる。さゝ、
豫定通
(
さだめどほ
)
り、
戀人
(
こひゞと
)
の
許
(
もと
)
へ
往
(
い
)
て、
居間
(
ゐま
)
へ
攀
(
よ
)
ぢ
登
(
のぼ
)
り、
速
(
はや
)
う
慰
(
なぐさ
)
めてやりめされ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
▼ もっと見る
宗助
(
そうすけ
)
は
障子
(
しやうじ
)
を
閉
(
た
)
てゝ
座敷
(
ざしき
)
へ
歸
(
かへ
)
つて、
机
(
つくゑ
)
の
前
(
まへ
)
へ
坐
(
すわ
)
つた。
座敷
(
ざしき
)
とは
云
(
い
)
ひながら
客
(
きやく
)
を
通
(
とほ
)
すから
左樣
(
さう
)
名
(
な
)
づける
迄
(
まで
)
で、
實
(
じつ
)
は
書齋
(
しよさい
)
とか
居間
(
ゐま
)
とか
云
(
い
)
ふ
方
(
はう
)
が
穩當
(
をんたう
)
である。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「えゝ。奧の
居間
(
ゐま
)
があの人と私共の書齋でしたから。あの人は
窓際
(
まどぎは
)
に掛けてたし、私共は
卓子
(
テエブル
)
の方にゐましたの。」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
二階
(
にかい
)
に
稍
(
や
)
や
體裁
(
ていさい
)
よき
三個
(
みつつ
)
の
室
(
へや
)
、
其
(
その
)
一室
(
ひとま
)
の
窓
(
まど
)
に、
白
(
しろ
)
い
窓掛
(
まどかけ
)
が
風
(
かぜ
)
に
搖
(
ゆる
)
いで
居
(
を
)
る
所
(
ところ
)
は、
確
(
たしか
)
に
大佐
(
たいさ
)
の
居間
(
ゐま
)
と
思
(
おも
)
はるゝ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
最早
(
もう
)
〆
(
しめ
)
たものと、今度は
客間
(
きやくま
)
に石を
置
(
お
)
かず、
居間
(
ゐま
)
の
床
(
とこ
)
に
安置
(
あんち
)
して何人にも
祕
(
かく
)
して、只だ
獨
(
ひと
)
り
樂
(
たのし
)
んで居た。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
全く
惡
(
わる
)
くないね。
間数
(
まかず
)
はと?
僕
(
ぼく
)
の
書斎
(
しよさい
)
兼
(
けん
)
用の客
間
(
ま
)
に君の
居間
(
ゐま
)
、
食堂
(
しよくだう
)
に四
疂
(
でふ
)
半ぐらゐの子
供
(
ども
)
部屋
(
べや
)
が一つ、それで
沢
(
たく
)
山だが、もう一つ
余
(
よ
)
分な
部屋
(
へや
)
が二
階
(
かい
)
にでもあれば申分なしだね。
夢
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
廣
(
ひろ
)
き
園生
(
そのふ
)
は
我
(
わ
)
が
爲
(
た
)
めに
四季
(
しき
)
の
色
(
いろ
)
をたゝかはし、
雅
(
みやび
)
やかなる
居間
(
ゐま
)
は
我
(
わ
)
が
爲
(
た
)
めに
起居
(
きゝよ
)
の
自由
(
じゆう
)
あり、
風
(
かぜ
)
に
鳴
(
な
)
る
軒
(
のき
)
ばの
風鈴
(
ふうりん
)
、
露
(
つゆ
)
のしたゝる
釣忍艸
(
つりしのぶ
)
、いづれをかしからぬも
無
(
な
)
きを、
何
(
なに
)
をくるしんでか
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
短き秋の日影もやゝ西に傾きて、風の音さへ澄み渡るはづき
半
(
なかば
)
の夕暮の空、前には閑庭を控へて左右は廻廊を
繞
(
めぐ
)
らし、青海の
簾
(
みす
)
長く垂れこめて、微月の銀鈎空しく懸れる一室は、小松殿が
居間
(
ゐま
)
なり。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
予
(
わし
)
が
居間
(
ゐま
)
へ
燭火
(
あかし
)
を
持
(
も
)
て! はれやれ、
晩
(
おそ
)
うなったわい、こりゃ
軈
(
やが
)
てお
早
(
はや
)
うと
言
(
い
)
はねばなるまい。……さゝ、お
休
(
やす
)
みなされ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
寵
(
こめ
)
呪
(
のろ
)
ひ
呉
(
くれ
)
んと三郎兵衞の
人形
(
ひとがた
)
を
拵
(
こしら
)
へ是へ
釘
(
くぎ
)
を
打
(
うつ
)
て或夜三郎兵衞が
裏口
(
うらぐち
)
より
忍
(
しの
)
び入り
居間
(
ゐま
)
の
縁
(
えん
)
の下に
埋
(
うづ
)
め置是で
遺恨
(
ゐこん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
爾来長井は
何時
(
いつ
)
でも、之を自分の
居間
(
ゐま
)
に掛けて朝夕眺めてゐる。代助は此額の由来を何遍
聞
(
き
)
かされたか知れない。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
お濱さんは
裏口
(
うらぐち
)
から廻つて、貢さんの
居間
(
ゐま
)
の
縁
(
えん
)
に腰を掛けて居た。眉の
上
(
うへ
)
で前髪を一文字に
揃
(
そろ
)
へて切下げた、
雀鬢
(
すゞめびん
)
の
桃割
(
もヽわれ
)
に結つて、
糸房
(
いとぶさ
)
の附いた大きい
簪
(
かんざし
)
を挿して居る。
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
私は
露臺
(
バルコン
)
に
凝
(
じつ
)
としてゐました。『彼奴らはこの
居間
(
ゐま
)
にやつて來るに相違ない、』と私は考へた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
居間
(
ゐま
)
に
隱
(
かく
)
して置いた石が
何時
(
いつ
)
の
間
(
ま
)
にか客間の
床
(
とこ
)
に
据
(
すゑ
)
てあつた。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
改
(
あらた
)
め見るに我が
居間
(
ゐま
)
の
縁
(
えん
)
の下より怪き
箱
(
はこ
)
を
探
(
さが
)
し出し
蓋
(
ふた
)
を
明
(
あけ
)
けるに
己
(
おのれ
)
を
呪
(
のろ
)
ふ
人形
(
ひとがた
)
なれば大いに怒り夫より
呪咀
(
しゆそ
)
の
始末
(
しまつ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
乳母
御方樣
(
おんかたさま
)
が
只今
(
たゞいま
)
お
居間
(
ゐま
)
へ
入
(
い
)
らせられます。
夜
(
よ
)
は
明
(
あ
)
けた、もし、
油斷
(
ゆだん
)
なう
心
(
こゝろ
)
を
配
(
くば
)
って。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
居間
(
ゐま
)
にはもう電燈が
点
(
つ
)
いてゐた。代助は
其所
(
そこ
)
で、梅子と共に
晩食
(
ばんしよく
)
を
済
(
す
)
ました。子供
二人
(
ふたり
)
も
卓
(
たく
)
を共にした。誠太郎に
兄
(
あに
)
の
部室
(
へや
)
からマニラを一本
取
(
と
)
つて
来
(
こ
)
さして、
夫
(
それ
)
を
吹
(
ふ
)
かしながら、雑談をした。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
居間
(
ゐま
)
に戻らうとするらしかつた。この時まで、私は一心になつて彼女達から眼を放さなかつた。そして、彼女達の樣子や會話が鋭く私の興味を
唆
(
そゝ
)
つた爲め、自分の
慘
(
みじ
)
めな境遇を半ば忘れて了つてゐた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
“居間”の解説
居間(いま)は、住宅の中にある部屋の一つ。家族が一家団欒を楽しみ、寛ぐ部屋と考えられている。リビングルーム、リビングとも呼称される。
(出典:Wikipedia)
居
常用漢字
小5
部首:⼫
8画
間
常用漢字
小2
部首:⾨
12画
“居”で始まる語句
居
居候
居睡
居所
居士
居室
居眠
居合
居堪
居処