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浦山
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うらやま
ふりがな文庫
“
浦山
(
うらやま
)” の例文
魚津
(
うおづ
)
より
三日市
(
みっかいち
)
、
浦山
(
うらやま
)
、
船見
(
ふなみ
)
、
泊
(
とまり
)
など、沿岸の
諸駅
(
しょえき
)
を過ぎて、越中越後の境なる
関
(
せき
)
という村を望むまで、
陰晴
(
いんせい
)
すこぶる常ならず。
取舵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
翌日僕にニヤニヤ笑い乍ら「昨夜は最初にフランスを、次にロシアを、次に支那を」と話してくれて僕を
浦山
(
うらやま
)
しがらせ
赤げっと 支那あちこち
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
高ちやんなぞは夜る
寐
(
ね
)
るからとても枕を取るよりはやく
鼾
(
いびき
)
の声たかく、
宜
(
い
)
い心持らしいがどんなに
浦山
(
うらやま
)
しうござんせう
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
私は彼等を
浦山
(
うらやま
)
しく思い、あるいは全行程を歩いたかも知れぬが、とにかく乗馬をならうにはこの上もない好機会なので、乗らざるを得なかった。
日本その日その日:03 日本その日その日
(新字新仮名)
/
エドワード・シルヴェスター・モース
(著)
雲雀
(
ひばり
)
の鳴く
田圃
(
たんぼ
)
で、お父さんやお母さんのお手伝いをしていなさる智恵子さんが
浦山
(
うらやま
)
しくなったわ。
少女地獄
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
懸
(
かけ
)
ながら入來りしに長八夫婦が
巨燵
(
こたつ
)
の中に
差向
(
さしむか
)
ひ何か
睦
(
むつま
)
じき咄しの樣子ゆゑ長兵衞は見て是はしたり
相惚
(
あひぼれ
)
の夫婦は
又
(
また
)
格別
(
かくべつ
)
樂
(
たのし
)
みな物私は此年になつても
隨分
(
ずゐぶん
)
浦山
(
うらやま
)
しいと
放氣
(
おどけ
)
交
(
まじ
)
りに
贅口
(
むだぐち
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
私はまたしてもこういうところへ来ると生々して来る主人を見て
浦山
(
うらやま
)
しくなった。
東海道五十三次
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
あるが
中
(
なか
)
にも
薄色綸子
(
うすいろりんず
)
の
被布
(
ひふ
)
すがたを
小波
(
さヾなみ
)
の
池
(
いけ
)
にうつして、
緋鯉
(
ひごひ
)
に
餌
(
ゑ
)
をやる
弟君
(
おとヽぎみ
)
と
共
(
とも
)
に、
餘念
(
よねん
)
もなく
麩
(
ふ
)
をむしりて、
自然
(
しぜん
)
の
笑
(
ゑ
)
みに
睦
(
むつ
)
ましき
咡
(
さヽや
)
きの
浦山
(
うらやま
)
しさ
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
浦山
(
うらやま
)
しく、嫉ましいものに思っていますと、嘉六も娘の表情に気付いて
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
聲
(
こゑ
)
きくよすがも
有
(
あ
)
らざりければ、
別亭
(
はなれ
)
に
澁茶
(
しぶちや
)
すゝりながら
夫
(
それ
)
となき
物語
(
ものがたり
)
、この
四隣
(
あたり
)
はいづれも
閑靜
(
かんせい
)
にて、
手廣
(
てびろ
)
き
園生
(
そのふ
)
浦山
(
うらやま
)
しきものなり、
此隣
(
このとな
)
りは
誰樣
(
たれさま
)
の
御別莊
(
ごべつさう
)
ぞ
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
お
前
(
まへ
)
の
祭
(
まつり
)
の
姿
(
なり
)
は
大層
(
たいそう
)
よく
似合
(
にあ
)
つて
浦山
(
うらやま
)
しかつた、
私
(
わたし
)
も
男
(
をとこ
)
だと
彼
(
あ
)
んな
風
(
ふう
)
がして
見
(
み
)
たい、
誰
(
だ
)
れのよりも
宜
(
よ
)
く
見
(
み
)
えたと
賞
(
ほ
)
められて、
何
(
なん
)
だ
己
(
お
)
れなんぞ、お
前
(
まへ
)
こそ
美
(
うつ
)
くしいや
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
さびしとは世のつね、命つれなくさへ思はれぬ。
擣衣
(
きぬた
)
の
音
(
おと
)
に
交
(
まじ
)
りて聞えたるいかならん。
三
(
み
)
つ
口
(
くち
)
など
囃
(
はや
)
して小さき子の大路を走れるは、さも淋しき物のをかしう聞ゆるやと
浦山
(
うらやま
)
しくなん。
あきあはせ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
お
父
(
とつ
)
さんは在るけれど田舎の実家へ帰つてしまつたから今は
祖母
(
おばあ
)
さんばかりさ、お前は
浦山
(
うらやま
)
しいねと
無端
(
そぞろ
)
に親の事を言ひ出せば、それ絵がぬれる、男が泣く物では無いと美登利に言はれて
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
お
前
(
まへ
)
は
浦山
(
うらやま
)
しいねと
無端
(
そゞろ
)
に
親
(
おや
)
の
事
(
こと
)
を
言
(
い
)
ひ
出
(
だ
)
せば、それ
繪
(
ゑ
)
がぬれる、
男
(
をとこ
)
が
泣
(
な
)
く
物
(
もの
)
では
無
(
な
)
いと
美登利
(
みどり
)
に
言
(
い
)
はれて、
己
(
お
)
れは
氣
(
き
)
が
弱
(
よわ
)
いのかしら、
時々
(
とき/″\
)
種々
(
いろ/\
)
の
事
(
こと
)
を
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
すよ、まだ
今時分
(
いまじぶん
)
は
宜
(
い
)
いけれど
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
舞ふや
蝴蝶
(
こてふ
)
の
羽
(
は
)
そで軽く、枯木も春の
六花
(
りくくわ
)
の眺めを、世にある人は歌にも詠み詩にも作り、月花に並べて
称
(
たた
)
ゆらん
浦山
(
うらやま
)
しさよ、あはれ忘れがたき昔しを思へば、降りに降る雪くちをしく悲しく
雪の日
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
あなたはさう仰しやれど母などはお
浦山
(
うらやま
)
しき御身分と申てをりまする。
ゆく雲
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
あなたは
左樣
(
さう
)
仰
(
おつ
)
しやれど
母
(
はゝ
)
などはお
浦山
(
うらやま
)
しき
御身分
(
ごみぶん
)
と申て
居
(
を
)
りまする。
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
高
(
たか
)
ちやんなぞは
夜
(
よ
)
る
寐
(
ね
)
るからとても
枕
(
まくら
)
を
取
(
と
)
るよりはやく
鼾
(
いびき
)
の
聲
(
こゑ
)
たかく、
宜
(
い
)
い
心持
(
こゝろもち
)
らしいが
何
(
ど
)
んなに
浦山
(
うらやま
)
しうござんせう、
私
(
わたし
)
はどんな
疲
(
つか
)
れた
時
(
とき
)
でも
床
(
とこ
)
へ
這入
(
はい
)
ると
目
(
め
)
が
冴
(
さ
)
へて
夫
(
それ
)
は
夫
(
それ
)
は
色々
(
いろ/\
)
の
事
(
こと
)
を
思
(
おも
)
ひます
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ねへ
美登利
(
みどり
)
さん
今度
(
こんど
)
一
處
(
しよ
)
に
寫眞
(
しやしん
)
を
取
(
と
)
らないか、
我
(
お
)
れは
祭
(
まつ
)
りの
時
(
とき
)
の
姿
(
なり
)
で、お
前
(
まへ
)
は
透綾
(
すきや
)
のあら
縞
(
じま
)
で
意氣
(
いき
)
な
形
(
なり
)
をして、
水道尻
(
すいだうじり
)
の
加藤
(
かとう
)
でうつさう、
龍華寺
(
りうげじ
)
の
奴
(
やつ
)
が
浦山
(
うらやま
)
しがるやうに、
本當
(
ほんたう
)
だぜ
彼奴
(
あいつ
)
は
屹度
(
きつと
)
怒
(
おこ
)
るよ
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
如何
(
いか
)
に
人
(
ひと
)
にも
笑
(
わら
)
はれけん
思
(
おも
)
へば
其頃
(
そのころ
)
が
浦山
(
うらやま
)
し
君
(
きみ
)
さま
東京
(
とうきやう
)
へ
歸給
(
かへりたま
)
ひし
後
(
のち
)
さま/″\
續
(
つゞ
)
く
不仕合
(
ふしあわせ
)
に
身代
(
しんだい
)
は
亂離
(
らり
)
骨廢
(
こつぱい
)
あるが
上
(
うへ
)
に二
タ
親
(
おや
)
引
(
ひき
)
つゞきての
病死
(
びようし
)
といひ
憂
(
う
)
きこと
重
(
かさ
)
なる
神無月
(
かみなづき
)
袖
(
そで
)
にもかゝる
時雨空
(
しぐれぞら
)
に
心
(
こゝろ
)
のしめる
我
(
わ
)
れを
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
そこねもして
愛想
(
あいそ
)
づかしの
種
(
たね
)
にもならば
云
(
い
)
はぬに
増
(
まさ
)
る
愁
(
つ
)
らさぞかし
君
(
きみ
)
さまこそ
無情
(
つれなし
)
とも
思
(
おも
)
ふ
心
(
こゝろ
)
に二
ツ
は
無
(
な
)
し
不孝
(
ふかう
)
か
知
(
し
)
らねど
父樣
(
とゝさま
)
母
(
はゝ
)
さま
何
(
なん
)
と
仰
(
おほ
)
せらるゝとも
他處
(
よそ
)
ほかの
誰
(
た
)
れ
良人
(
をつと
)
に
持
(
もつ
)
べき
八重
(
やへ
)
は
一生
(
いつしやう
)
良人
(
をつと
)
は
持
(
も
)
たずと
云
(
い
)
ふものから
我
(
わ
)
が
身
(
み
)
とは
自
(
おのづか
)
ら
異
(
ことな
)
りて
關係
(
かゝ
)
はることなく
心安
(
こゝろやす
)
かるべし
浦山
(
うらやま
)
しやと
浦山
(
うらやま
)
るゝ
我
(
われ
)
を
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
何
(
なに
)
ならんと
小走
(
こばし
)
りして
進
(
すゝ
)
み
寄
(
よ
)
りつ
一枝
(
ひとえだ
)
手折
(
たを
)
りて一
輪
(
りん
)
は
主
(
しう
)
一
輪
(
りん
)
は
我
(
わ
)
れかざして
見
(
み
)
るも
機嫌取
(
きげんと
)
りなり
互
(
たがひ
)
の
心
(
こゝろ
)
は
得
(
え
)
ぞしらず
畔道
(
あぜみち
)
づたひ
行返
(
ゆきかへ
)
りて
遊
(
あそ
)
ぶ
共
(
とも
)
なく
暮
(
くら
)
す
日
(
ひ
)
の
鳥
(
とり
)
も
寐
(
ね
)
に
歸
(
かへ
)
る
夕
(
ゆふ
)
べの
空
(
そら
)
に
行
(
ゆ
)
く
雲水
(
くもみづ
)
の
僧
(
そう
)
一人
(
ひとり
)
たゝく
月下
(
げつか
)
の
門
(
もん
)
は
何方
(
いづこ
)
ぞ
浦山
(
うらやま
)
しの
身
(
み
)
の
上
(
うへ
)
やと
見送
(
みを
)
くれば
見
(
み
)
かへる
笠
(
かさ
)
のはづれ
兩女
(
ふたり
)
ひとしくヲヽと
呌
(
さけ
)
びぬ
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
浦
常用漢字
中学
部首:⽔
10画
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
“浦山”で始まる語句
浦山敷
浦山吹