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ふりがな文庫
“
本文
(
ほんもん
)” の例文
いよいよ
本文
(
ほんもん
)
にはいって来たなと栄之丞は思った。そうして、胸のうちでその返事の仕様をあれかこれかと臆病らしく考えていた。
籠釣瓶
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
坂井の奥さんが
叮嚀
(
ていねい
)
に説明してくれたそうであるが、それでも
腑
(
ふ
)
に落ちなかったので、主人がわざわざ
半切
(
はんきれ
)
に
洒落
(
しゃれ
)
と
本文
(
ほんもん
)
を並べて書いて
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
バアトンは
本文
(
ほんもん
)
を、一話一話に分けないで、原文通り
一夜一夜
(
いちやいちや
)
に別けてゐる。又、
韻文
(
ゐんぶん
)
は散文とせずに韻文に訳出してゐる。
リチャード・バートン訳「一千一夜物語」に就いて
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「黙らぬ、いうだけのことはいうのじゃ、武士の
本文
(
ほんもん
)
によって、二君に仕えず、
清節
(
せいせつ
)
を
完
(
まっと
)
うする外にお互いの途はない」
討たせてやらぬ敵討
(新字新仮名)
/
長谷川伸
(著)
さて……悦びのあまり名物の
焼蛤
(
やきはまぐり
)
に酒
汲
(
く
)
みかわして、……と
本文
(
ほんもん
)
にある
処
(
ところ
)
さ、
旅籠屋
(
はたごや
)
へ
着
(
ちゃく
)
の前に、停車場前の茶店か何かで、一本傾けて参ろうかな。
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
其後
(
そのご
)
何
(
なん
)
と
思
(
おも
)
へばとて
答
(
こた
)
へる
物
(
もの
)
は
松
(
まつ
)
の
風
(
かぜ
)
で、
何
(
ど
)
うも
仕方
(
しかた
)
が
無
(
な
)
からうでは
御座
(
ござ
)
んせぬか、さて
夫
(
それ
)
からが
本文
(
ほんもん
)
で
御座
(
ござ
)
んすとて
笑
(
わら
)
ふに、
福
(
ふく
)
が
能
(
い
)
い
加減
(
かげん
)
なこしらへ
言
(
ごと
)
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
心細いことを書いている
中
(
うち
)
にお露が来たので、昨夜は書き続きの
本文
(
ほんもん
)
に取りかからなかった。さて——
酒中日記
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
小説物語には作者
自
(
みずか
)
ら出でて
本文
(
ほんもん
)
と関係なき勝手の広告をなす事しばしばなり。西洋にても
伊太利亜
(
イタリヤ
)
の喜劇には
幕明
(
まくあき
)
に作者の現れ出づるもの往々にしてこれありといふ。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
これ
著者
(
ちよしや
)
がこの
項
(
ごろ
)
の
本文
(
ほんもん
)
に
於
(
おい
)
て、『
但
(
たゞ
)
し
火
(
ひ
)
の
元
(
もと
)
用心
(
ようじん
)
を
忘
(
わす
)
れざること』と
附
(
つ
)
け
加
(
くは
)
へた
所以
(
ゆえん
)
である。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
彼は
女四書
(
じよししよ
)
の
内訓
(
ないくん
)
に出でたりとて
屡
(
しばし
)
ば父に聴さるる「
五綵服
(
ごさいふく
)
を
盛
(
さかん
)
にするも、以つて身の
華
(
か
)
と為すに足らず、
貞順道
(
ていじゆんみち
)
に
率
(
したが
)
へば、
乃
(
すなは
)
ち以つて婦徳を進むべし」の
本文
(
ほんもん
)
に
合
(
かな
)
ひて
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
事実に
掩
(
おお
)
うべからざるところのものなればなり。
故
(
ゆえ
)
に
本文
(
ほんもん
)
敵国の語、
或
(
あるい
)
は
不穏
(
ふおん
)
なりとて説を
作
(
な
)
すものもあらんなれども、当時の実際より立論すれば敵の字を用いざるべからず
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
卦
(
け
)
を立ててみると……どうじゃ……その盆踊りの晩に、お前の
母親
(
かかさん
)
の腹に宿ったタネというのは、お前の
父親
(
てておや
)
……すなわち文太郎のタネに相違ないという
本文
(
ほんもん
)
が出たのじゃ。
いなか、の、じけん
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
是日
(
このひ
)
はことに
快晴
(
くわいせい
)
して
村落
(
そんらく
)
の
秋景
(
しうけい
)
百逞
(
ひやくてい
)
目を
奪
(
うば
)
ふ。さて
平山
(
ひらやま
)
一ツを
踰
(
こえ
)
て
坡
(
さか
)
あり、
則
(
すなはち
)
地獄谷へいたるの
径
(
みち
)
なり。
坡
(
さか
)
の上より目を
下
(
くだ
)
せば一ツの
茅屋
(
ばうをく
)
あり、
是
(
これ
)
本文
(
ほんもん
)
にいへる
混堂
(
ゆや
)
なり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
さあ、是からが
本文
(
ほんもん
)
だが、此処らで回を改めたが好かろうと思う。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
喜「
前
(
さき
)
に
本文
(
ほんもん
)
を
断
(
ことわ
)
って
後
(
あと
)
から云うのは可笑しい」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
本文
(
ほんもん
)
に
牡丹灯籠 牡丹灯記
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
女のくせに、知ったか振りをいたすのは恐れ入りますから、前置きはこのくらいにして、すぐに
本文
(
ほんもん
)
に取りかかることに致します
中国怪奇小説集:09 稽神録(宋)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
どうして「今」ではいけないのであらう。それは
本文
(
ほんもん
)
に出て来るあらゆる事件に或可能性を与へる為の前置きにちがひない。
澄江堂雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
いや、
名歌
(
めいか
)
はしばらく預ッておいて、
本文
(
ほんもん
)
に
懸
(
かか
)
ろう。そうこうしているうちに船頭が出て来た。見ると
疲曳
(
よぼよぼ
)
の
爺様
(
じいさん
)
さ。
取舵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
小六
(
ころく
)
には
無論
(
むろん
)
分
(
わか
)
らなかつたのを、
坂井
(
さかゐ
)
の
奧
(
おく
)
さんが
叮嚀
(
ていねい
)
に
説明
(
せつめい
)
して
呉
(
く
)
れたさうであるが、
夫
(
それ
)
でも
腑
(
ふ
)
に
落
(
お
)
ちなかつたので、
主人
(
しゆじん
)
がわざ/\
半切
(
はんきれ
)
に
洒落
(
しやれ
)
と
本文
(
ほんもん
)
を
並
(
なら
)
べて
書
(
か
)
いて
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
是日
(
このひ
)
はことに
快晴
(
くわいせい
)
して
村落
(
そんらく
)
の
秋景
(
しうけい
)
百逞
(
ひやくてい
)
目を
奪
(
うば
)
ふ。さて
平山
(
ひらやま
)
一ツを
踰
(
こえ
)
て
坡
(
さか
)
あり、
則
(
すなはち
)
地獄谷へいたるの
径
(
みち
)
なり。
坡
(
さか
)
の上より目を
下
(
くだ
)
せば一ツの
茅屋
(
ばうをく
)
あり、
是
(
これ
)
本文
(
ほんもん
)
にいへる
混堂
(
ゆや
)
なり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
一狐腋
(
いっこのえき
)
に
如
(
し
)
かずの
本文
(
ほんもん
)
鬼桃太郎
(新字新仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
とにかくそれで松茸献上の筋道だけはお判りになりましたろうから、その
本文
(
ほんもん
)
は半七老人の方から聴いてください
半七捕物帳:37 松茸
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
本文
(
ほんもん
)
にはさんだ、
三葉
(
さんえふ
)
の
銅版画
(
どうばんぐわ
)
の中には、「英国俳優ヂオフライ
空窖
(
くうかう
)
へ
幽囚
(
いうしう
)
せられたる図」と云ふのがある。その
画
(
ゑ
)
が又どう見ても、
土
(
つち
)
の
牢
(
らう
)
の
景清
(
かげきよ
)
と云ふ気がする。
本の事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
で、
本文
(
ほんもん
)
通り、
黒革縅
(
くろかわおどし
)
の
大鎧
(
おおよろい
)
、
樹蔭
(
こかげ
)
に沈んだ色ながら
鎧
(
よろい
)
の
袖
(
そで
)
は
颯爽
(
さっそう
)
として、
長刀
(
なぎなた
)
を軽くついて、少し
屈
(
こご
)
みかかった広い胸に、
兵
(
えもの
)
の
柄
(
え
)
のしなうような、智と勇とが満ちて見える。
七宝の柱
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
随
(
したが
)
って実際は
真実
(
ほんとう
)
らしい話も、私の廻らぬ筆に
因
(
よ
)
って、
却
(
かえ
)
って嘘らしく聞えるかも知れぬが、それは
最初
(
はじめ
)
から
御詫
(
おわび
)
を申して置いて、
扨
(
さて
)
いよいよ
本文
(
ほんもん
)
に
取
(
とり
)
かかる。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
其の学者と
謂
(
い
)
ふのは、
本文
(
ほんもん
)
を十六万部も
刷
(
す
)
つて、六シルリングの
廉価本
(
れんかぼん
)
より五十ギニイの高価本まで売り尽した男である。又或出版業者は「五百部がよい」と云つた。
リチャード・バートン訳「一千一夜物語」に就いて
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
うつぶしに
倒
(
たふ
)
れけるが——と
本文
(
ほんもん
)
にある
処
(
ところ
)
、
講釈
(
かうしやく
)
の
即
(
すなは
)
ち
足羽川
(
あすはがは
)
中流
(
ちうりう
)
の
石
(
いし
)
なのであるが、
比較
(
ひかく
)
して
言
(
い
)
ふまでもなく、
此
(
こ
)
の
方
(
はう
)
が
自然
(
しぜん
)
で、
且
(
か
)
つ
変化
(
へんげ
)
の
此
(
こ
)
の
座頭
(
ざとう
)
だけに、
観音堂
(
くわんおんだう
)
に
近
(
ちか
)
い
処
(
ところ
)
で
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
こんな考証は僕の畑にないことであるから、まずいい加減にしておいて、手っ取り早く
本文
(
ほんもん
)
にとりかかると、このときの御成は四月の末というのであるから鷹狩ではない。
鐘ヶ淵
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
彼女は第二室を出ようとした時、ことさら彼へ目をやらずにやっと
本文
(
ほんもん
)
へはいり出した。
春
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
本文
(
ほんもん
)
に
謂
(
い
)
つて
曰
(
いは
)
く、
蓬髮
(
ほうはつ
)
歴齒
(
れきし
)
睇鼻
(
ていび
)
深目
(
しんもく
)
、お
互
(
たがひ
)
に
熟字
(
じゆくじ
)
でだけお
知己
(
ちかづき
)
の、
沈魚
(
ちんぎよ
)
落雁
(
らくがん
)
閉月
(
へいげつ
)
羞花
(
しうくわ
)
の
裏
(
うら
)
を
行
(
い
)
つて、これぢや
縮毛
(
ちゞれつけ
)
の
亂杭齒
(
らんぐひば
)
、
鼻
(
はな
)
ひしやげの、どんぐり
目
(
め
)
で、
面疱
(
にきび
)
が
一面
(
いちめん
)
、いや、
其
(
そ
)
の
色
(
いろ
)
の
黒
(
くろ
)
い
事
(
こと
)
鑑定
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「どうも気が早いな。では、早速に
本文
(
ほんもん
)
に取りかかる事にしよう。」と、老人も話し始める。
虎
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
これも
希覯書
(
きこうしよ
)
とは称されない。しかし僕にはなつかしい本の一つである。ピルグリムス・プログレスは、日本でも訳して
天路歴程
(
てんろれきてい
)
と云ふが、これはこの本に学んだのであらう。
本文
(
ほんもん
)
の訳もまづ正しい。
本の事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
そこは
御嶽山
(
おんたけさん
)
にのぼる黒沢口からさらに一里ほどの奥に引っ込んでいるので、登山者も
強力
(
ごうりき
)
もめったに姿をみせなかったそうです。さてこれからがお話の
本文
(
ほんもん
)
と思ってください。
木曽の旅人
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
これでまず両方の戸籍しらべも相済みまして、さてこれから
本文
(
ほんもん
)
でございます。
蜘蛛の夢
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
どちらも学者で忠臣でありますから、元遺山もひそかに彼を敬慕していたのかも知れません。あまりに前置きが長くなりましては御退屈でございましょうから、ここらで
本文
(
ほんもん
)
に取りかかります
中国怪奇小説集:10 夷堅志(宋)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
さてこれからが本当の
本文
(
ほんもん
)
でございますから、もう少々御辛抱を願います。
探偵夜話
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
前置きは先ずこのくらいにいたしまして、すぐに
本文
(
ほんもん
)
に取りかかります
中国怪奇小説集:14 剪灯新話(明)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
前置きはまずこのくらいに致しまして、
本文
(
ほんもん
)
に取りかかりましょう。
青蛙堂鬼談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
いや、もうこのくらいにして、
本文
(
ほんもん
)
に取りかかりましょう
半七捕物帳:52 妖狐伝
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
すぐに
本文
(
ほんもん
)
の紹介に取りかかりましょう
中国怪奇小説集:03 捜神記(六朝)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
“本文”の意味
《名詞》
本 文(ほんもん、ほんぶん)
附属するものを除いた、文章や書物の主体をなす部分。
註釈や解説書が根拠とする元の文章。
(出典:Wiktionary)
本
常用漢字
小1
部首:⽊
5画
文
常用漢字
小1
部首:⽂
4画
“本”で始まる語句
本
本所
本郷
本当
本意
本望
本性
本當
本町
本堂