勢力せいりよく)” の例文
で、高等かうとうればしたがつてよりつよ勢力せいりよくもつて、實際じつさい反應はんおうするのです。貴方あなた醫者いしやでおゐでて、如何どうして那麼譯こんなわけがおわかりにならんです。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
俗界ぞくかいける小説せうせつ勢力せいりよくくのごとだいなればしたがつ小説家せうせつかすなはいま所謂いはゆる文学者ぶんがくしやのチヤホヤせらるゝは人気じんき役者やくしやものかづならず。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
さてその北朝鮮きたちようせんには高句麗こうくりといふ朝鮮人ちようせんじんくにてられて、支那人しなじん勢力せいりよくがだん/\なくなつてしまひました。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
餘震よしん勢力せいりよくあるひ地震動ぢしんどうとしての破壞力はかいりよくは、最初さいしよ本地震ほんぢしん比較ひかくして微小びしようなものでなければならぬ。おほくの實例じつれいちようするも其最大そのさいだいなる場合ばあひでも十分じゆうぶんいち以下いかである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
英米えいべいせうすれば、靡然ひぜんとして英米えいべいはしり、獨國どくこく勢力せいりよくれば翕然きうぜんとして獨國どくこくき、佛國ふつこく優位いうゐむれば、倉皇さうこうとしてふつしたがふならば、わが獨立どくりつ體面たいめん何處いづこにありや。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
季節きせつあつくなればあめがあつて三ないうちには雜草ざつさうおどろくべき迅速じんそく發育はついくげる。それがいちじるしく作物さくもつ勢力せいりよく阻害そがいする。それだけ收穫しうくわく減少げんせうきたさねばならぬはずである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
種々さま/″\いはくのつきし難物なんぶつのよしなれども、もたねばならぬ義理ぎりありてひきうけしにや、それともちゝこのみて申うけしか、そのへんたしかならねど勢力せいりよくおさ/\女房天下にようぼうてんかと申やうな景色けしきなれば
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
だが、あきふかくなると、薔薇がつた。きくれた。さうして、枯葉かれはつもつた間から、やうやさびしげな山茶花さざんくわがのぞき出すと、北にらなつた一れんくらかべが、俄然がぜんとして勢力せいりよくをもたげ出した。
美しい家 (新字旧仮名) / 横光利一(著)
資本しほんがコスモポリタンとなれば勞働らうどうもコスモポリタンになるはずである。資本しほん勢力せいりよく資本しほん搾取力さくしゆりよくがコスモポリタンになれば、それに對抗たいかうする勞働運動らうどううんどうおなじくコスモポリタンになるはずである。
こゝろみに世界せかいおいある活火山かつかざんげてみるならば、南米なんべいエクワドルこくおけるコトパクシ(たか五千九百四十三米ごせんくひやくしじゆうさんめーとる)は、圓錐形えんすいけい偉大いだいやまであるが、噴火ふんか勢力せいりよくまた偉大いだい
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
そして石器時代せつきじだい文明ぶんめいもだん/\すゝんでましたが、ちょうどいまから三千年さんぜんねんほどまへに、おとなりの支那しなではしゆうすゑからかんはじめにかけて、支那人しなじん勢力せいりよく非常ひじようさかんになつて
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
夫れ台所だいどころに於けるねづみ勢力せいりよく法外はふぐわいなる飯焚男めしたきをとこ升落ますおとしの計略けいりやくも更に討滅たうめつしがたきを思へば、社会問題しやくわいもんだいみゝかたむくる人いかで此一町内いつちやうない百「ダース」の文学者ぶんがくしや等閑なほざりにするをべき。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
それと同時どうじ若者わかものためにはかれ蝮蛇まむし毒牙どくがごときものでなければらぬ。れでありながら威嚴ゐげん勢力せいりよくもないかれすべての若者わかものからかれ苛立いらだたしめる惡戯いたづらもつむくいられた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
十、 餘震よしん其最大そのさいだいなるものも最初さいしよ大地震だいぢしん十分じゆうぶんいち以下いか勢力せいりよくである。最初さいしよ大地震だいぢしんしの木造家屋もくぞうかおくは、たとひ多少たしよう破損はそんをなしても、餘震よしんたいしては安全あんぜんであらう。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
へびしたごとくべろ/\とほのほされた。つのつて疾風しつぷうぐにそのあかした拗切ちぎらうとした。あとから/\と勢力せいりよくくはへてけぶりほのほごとなびかされた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
くのごと文学者ぶんがくしや身分みぶん不相応ふさうおう勢力せいりよくいうし且つ身分みぶん不相応ふさうおうにのンきなり。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
そして佛教ぶつきようさかんになつててからは御陵ごりよういつそう簡單かんたんになり、またのちには火葬かそうおこなはれまして、ちひさな御堂おどういしとう御陵ごりようてることになり、ことに武家ぶけ勢力せいりよくめるにいたつた時代じだいからは
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)