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判斷
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はんだん
余は本篇の諸所に於て
現存のエスキモが好く
此石器時代人民に似たりとの事を
記し置しが、古物、遺跡、口碑を總括して
判斷するに
心のなかで、
是は
神經衰弱の
結果、
昔の
樣に
機敏で
明快な
判斷を、すぐ
作り
上げる
頭が
失くなつた
證據だらうと
自覺した。
彼は
寒さが
骨に
徹する
其の
夜のことを
明瞭に
頭に
泛べて
判斷するのには
氣候の
變化が
餘りに
急激であつた。
彼は
其の
間人事不省の
幾時間を
經過した。
制服を
着けて
居たので一
見歩兵と
云ふことが
解りましたが、さもなければ、
只其顏だけで
判斷したなら
判斷なして此上
信心が
肝要なりと申しけるにお專も大いに
心配なし然らば明日より
鹽斷なり
斷食なりして信心を致しお前の身に
凶事なき
樣に致さんと夫婦は
來方行末を
これは
醫道の
事などは
平生深く
考へてもをらぬので、どう
云ふ
治療ならさせる、どう
云ふ
治療ならさせぬと
云ふ
定見がないから、
只自分の
悟性に
依頼して、
其折々に
判斷するのであつた。
此處で
死ぬものか、
死なないものか、
自分で
判斷をして、
活きると
思へば
平氣で
可し、
死ぬと
思や
靜に
未來を
考へて、
念佛の
一つも
唱へたら
何うぢや、
何方にした
處が、わい/\
騷ぐことはない。
娘に
書かせたる
事論なしとこゝの
内儀が
人の
惡き
目にて
睨みぬ、
手跡によりて
人の
顏つきを
思ひやるは、
名を
聞いて
人の
善惡を
判斷するやうなもの、
當代の
能書に
業平さまならぬもおはしますぞかし
ほんとうに
當人の
作物か、
判斷のつかぬところがあります。
幸に
最初の
一瞬間に
於て、
非常の
地震なるか
否かの
判斷がついたならば、
其判斷の
結果によつて
臨機の
處置をなすべきである。
宗助には
父母未生以前といふ
意味がよく
分らなかつたが、
何しろ
自分と
云ふものは
必竟何物だか、
其本體を
捕まへて
見ろと
云ふ
意味だらうと
判斷した。
それで
車錢だけでも
幾ら
助かるか
知れないといふので
貧乏な
百姓から
能く
聘れて
居るのであつた。
勘次は
途次お
品の
容態を
語つて
醫者の
判斷を
促して
見た。
判斷し
成敗を
指に其人の年
齡月日時を聞て
卦を立
考へを
施こし云ふ事實に
神の如く世の人の知る處なり扨翌日にも成りければ
靱負は其身の
吉凶を見ることゆゑ
沐浴して
身體を
もし
地震の
初動がこの
程度の
強さを
示したならば、これは
非常の
地震であると
判斷して
誤りはないであらう。
彼は
只管恐怖した。
然し
二人の
子を
見棄てゝ
行くことが
出來ないので、どうしていゝか
判斷もつかなかつた。さうする
内にお
品の七日も
過ぎた。
彼は
煩悶した。
御米の
宗助に
打ち
明けないで、
今迄過したといふのは、
此易者の
判斷であつた。