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日暮
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ひぐれ
ふりがな文庫
“
日暮
(
ひぐれ
)” の例文
其
(
その
)
忘
(
わす
)
れ
難
(
がた
)
き
味
(
あぢ
)
に
引
(
ひ
)
かされて、
行
(
ゆ
)
く
事
(
こと
)
は
行
(
ゆ
)
くが——
行
(
ゆ
)
く
度
(
たび
)
に
思出
(
おもひだ
)
しては、
歸途
(
かへりがけ
)
に、つい、
泣
(
な
)
かされる。——いつも
歸
(
かへ
)
る
時
(
とき
)
は
日暮
(
ひぐれ
)
になる。
探検実記 地中の秘密:04 馬籠と根方
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
針
(
はり
)
の
稱
(
な
)
に、
青柳
(
あをやぎ
)
、
女郎花
(
をみなへし
)
、
松風
(
まつかぜ
)
、
羽衣
(
はごろも
)
、
夕顏
(
ゆふがほ
)
、
日中
(
ひなか
)
、
日暮
(
ひぐれ
)
、
螢
(
ほたる
)
は
光
(
ひか
)
る。(
太公望
(
たいこうばう
)
)は
諷
(
ふう
)
する
如
(
ごと
)
くで、
殺生道具
(
せつしやうだうぐ
)
に
阿彌陀
(
あみだ
)
は
奇
(
き
)
なり。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
村中へ知らせず
日暮
(
ひぐれ
)
て立出させし所に
猿島
(
さるしま
)
河原迄
到
(
いた
)
り
火打
(
ひうち
)
道具を
失念
(
しつねん
)
致したるを心付昌次郎は
取
(
とり
)
に
立戻
(
たちもど
)
る時私しは又
宅
(
たく
)
にて心付子供等が
後
(
あと
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
マア
金貸
(
かねかし
)
でもして
居
(
を
)
るか、と
想像
(
さうざう
)
致
(
いた
)
されます
家
(
うち
)
、
丁度
(
ちやうど
)
明治三年の十一月の十五日、
霏々
(
ちら/\
)
と
日暮
(
ひぐれ
)
から
降出
(
ふりだ
)
して
来
(
き
)
ました雪が、
追々
(
おひ/\
)
と
積
(
つも
)
りまして
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
すると大いに驚いた顔をして「何しろ内へお入り下さい」といい、もう
日暮
(
ひぐれ
)
でもございましたから店の
小厮
(
こもの
)
に店を
仕舞
(
しま
)
うように
吩付
(
いいつ
)
けて家へ入った。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
▼ もっと見る
彼
(
かれ
)
には
悲愴
(
ひさう
)
の
感
(
かん
)
の
外
(
ほか
)
に、
未
(
ま
)
だ一
種
(
しゆ
)
の
心細
(
こゝろぼそ
)
き
感
(
かん
)
じが、
殊
(
こと
)
に
日暮
(
ひぐれ
)
よりかけて、しんみりと
身
(
み
)
に
泌
(
し
)
みて
覺
(
おぼ
)
えた。
是
(
これ
)
は
麥酒
(
ビール
)
と、
莨
(
たばこ
)
とが、
欲
(
ほ
)
しいので
有
(
あ
)
つたと
彼
(
かれ
)
も
終
(
つひ
)
に
心着
(
こゝろづ
)
く。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
そうすると、こんなに毎朝来て何も教えることが出来んでは気の毒だ、晩に来て呉れぬかと云う。ソレじゃ晩に参りましょうと
云
(
いっ
)
て、今度は
日暮
(
ひぐれ
)
から出掛けて行く。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
正
(
まさ
)
しく
言
(
い
)
ひしを
心頼
(
こゝろだの
)
みに
有
(
あ
)
るまじき
事
(
こと
)
とは
思
(
おも
)
へども
明日
(
あす
)
は
日暮
(
ひぐれ
)
も
待
(
ま
)
たず
車
(
くるま
)
を
飛
(
と
)
ばせ
來
(
く
)
るに、
容躰
(
ようたい
)
こと/″\く
變
(
かは
)
りて
何
(
なに
)
を
言
(
い
)
へどもいや/\とて
人
(
ひと
)
の
顏
(
かほ
)
をば
見
(
み
)
るを
厭
(
いと
)
ひ
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
仏天青
(
フォー・テンチン
)
は、一つには睡眠剤を呑みすぎたせいもあり、また一つには、
日暮
(
ひぐれ
)
に宿についた臨時の客であったせいもあり、彼は起きないままに、部屋の中に
放置
(
ほうち
)
されていた。
英本土上陸戦の前夜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ある日の
日暮
(
ひぐれ
)
どき私たちはこの遊びをしていた。私に
豆腐屋
(
とうふや
)
の
林太郎
(
りんたろう
)
に
織布
(
しょくふ
)
工場のツル——の三人だった。私たちは三人同い年だった。
秋葉
(
あきば
)
さんの
常夜燈
(
じょうやとう
)
の下でしていた。
花をうめる
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
すると二人が一の橋の
袂
(
たもと
)
を左へ切れて、お敏と新蔵とが
日暮
(
ひぐれ
)
に大きな眼の幻を見た、あの石河岸の前まで来た時、後から一台の車が来て、泰さんの傍を走り抜けましたが
妖婆
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
昨日
(
きのふ
)
の
日暮
(
ひぐれ
)
に
俺
(
お
)
れ
野
(
の
)
らから
歸
(
けえ
)
つて
來
(
き
)
たら
爺樣
(
ぢさま
)
雞
(
にはとり
)
げ
餌料
(
ゑさ
)
撒
(
ま
)
えてやつてつから
見
(
み
)
たら、
米
(
こめ
)
交
(
ま
)
ぜて
置
(
お
)
いた
食稻
(
けしね
)
の
方
(
ほう
)
掻
(
か
)
ん
出
(
だ
)
して
撤
(
ま
)
いてんぢやねえけ、
夫
(
それ
)
から
俺
(
お
)
らもそれ
遣
(
や
)
つたんぢや
畢
(
をへ
)
ねつちつたな
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
寺わきの乏し穂麦を刈るひとは
日暮
(
ひぐれ
)
息
(
せ
)
き来る雨間うれしみ
風隠集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
彼
(
かれ
)
には
悲愴
(
ひそう
)
の
感
(
かん
)
の
外
(
ほか
)
に、まだ一
種
(
しゅ
)
の
心細
(
こころぼそ
)
き
感
(
かん
)
じが、
殊
(
こと
)
に
日暮
(
ひぐれ
)
よりかけて、しんみりと
身
(
み
)
に
泌
(
し
)
みて
覚
(
おぼ
)
えた。これは
麦酒
(
ビール
)
と、
莨
(
たばこ
)
とが、
欲
(
ほ
)
しいのであったと
彼
(
かれ
)
も
終
(
つい
)
に
心着
(
こころづ
)
く。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
見樣と思ふ中其浪人は
日暮
(
ひぐれ
)
なれば
仕舞
(
しまひ
)
て歸る
樣子
(
やうす
)
なれども
蟲
(
むし
)
の知らせしか文右衞門に
違
(
ちが
)
ひなしとこゝろへ夫より
後
(
あと
)
を
尾
(
つけ
)
て
見屆
(
みとゞ
)
けしに山崎町の
乞丐頭
(
がうむね
)
長屋
(
ながや
)
へ
這入
(
はひり
)
しかば其所を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
賑かな往来は
日暮
(
ひぐれ
)
が近づくのに従って、一層人通りが多かった。のみならず、
飾窓
(
ショウウインドウ
)
の中にも、アスファルトの上にも、あるいはまた並木の
梢
(
こずえ
)
にも、至る所に春めいた空気が動いていた。
路上
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
始終
(
とほし
)
ごたごたして
埓
(
らち
)
は
御座
(
ござ
)
りませぬといふ、
妙
(
めう
)
な
事
(
こと
)
のと
思
(
おも
)
ひしが
掃除
(
さうぢ
)
のすみて
日暮
(
ひぐれ
)
れがたに
引移
(
ひきうつ
)
り
來
(
きた
)
りしは、
合乘
(
あひの
)
りの
幌
(
ほろ
)
かけ
車
(
ぐるま
)
に
姿
(
すがた
)
をつゝみて、
開
(
ひら
)
きたる
門
(
もん
)
を
眞直
(
まつすぐ
)
に
入
(
い
)
りて
玄關
(
げんくわん
)
におろしければ
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
手傳
(
てづでえ
)
に
遣
(
や
)
つてゝも、はあ、
日暮
(
ひぐれ
)
に
成
(
な
)
つたら、あつかもつかして
凝然
(
ぢつ
)
としちや
居
(
ゐ
)
らんねえんだ、そんで
愚圖
(
ぐづ
)
/\
云
(
ゆ
)
つてんの
面白
(
おもしれ
)
えから
俺
(
お
)
ら
聞
(
き
)
いてたな、
丁度
(
ちやうど
)
えゝ
鹽梅
(
あんべえ
)
に
俺
(
おれ
)
草履
(
ざうり
)
買
(
か
)
ひに
行
(
い
)
つて
出
(
で
)
つかせてな
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
大「拙者は根岸の
日暮
(
ひぐれ
)
ヶ岡
(
おか
)
に
居
(
お
)
る、あの
芋坂
(
いもざか
)
を下りた処に」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ぽつぽつと雀飛び
出
(
づ
)
る薄の穂
日暮
(
ひぐれ
)
まぢかに眺めてゐれば
雀の卵
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
掛しにより彼の
僧
(
そう
)
は
驚
(
おどろ
)
き私しを
放
(
はな
)
して
逃
(
にげ
)
出せしかば其旅人に
災難
(
さいなん
)
を
救
(
すく
)
はれ阿部川の宿まで
送
(
おく
)
り
呉
(
くれ
)
し時
始
(
はじ
)
めて九助と申事を
承
(
うけた
)
まはり
彼是
(
かれこれ
)
日暮
(
ひぐれ
)
方に相成りしまゝ一
禮
(
れい
)
の心にて一夜を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
或
(
ある
)
曇
(
くも
)
つた
冬
(
ふゆ
)
の
日暮
(
ひぐれ
)
である。
私
(
わたくし
)
は
横須賀發
(
よこすかはつ
)
上
(
のぼ
)
り二
等
(
とう
)
客車
(
きやくしや
)
の
隅
(
すみ
)
に
腰
(
こし
)
を
下
(
おろ
)
して、ぼんやり
發車
(
はつしや
)
の
笛
(
ふえ
)
を
待
(
ま
)
つてゐた。とうに
電燈
(
でんとう
)
のついた
客車
(
きやくしや
)
の
中
(
なか
)
には、
珍
(
めづ
)
らしく
私
(
わたくし
)
の
外
(
ほか
)
に
一人
(
ひとり
)
も
乘客
(
じようきやく
)
はゐなかつた。
蜜柑
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
日暮
(
ひぐれ
)
はピカピカ、
豆袴
(
まめばかま
)
とんぼの眼玉
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
“日暮”の解説
日暮(ひぐらし)は、千葉県松戸市の地名。現行の行政地名は日暮一丁目から日暮八丁目と日暮(丁目なし)。郵便番号は270-2253。
(出典:Wikipedia)
日
常用漢字
小1
部首:⽇
4画
暮
常用漢字
小6
部首:⽇
14画
“日暮”で始まる語句
日暮里
日暮方
日暮崎
日暮門
日暮時
日暮過
日暮頃
日暮狭暗
日暮紋三
日暮里金杉