“小厮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こもの57.1%
こぞう14.3%
しょうし14.3%
やといにん14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
奥田将監おくだしょうげんさまは、わたしの父の左門と同じ格式、其の将監さまの小厮こものであったおまえが、わたしをとらえて、なんと云うことだ、ああ嫌らしい」
南北の東海道四谷怪談 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
お高の眼は物置と庖厨かっての間になった出入口へ往っていた。と、十七八の色の白い小生意気に見える小厮こぞうが土蔵の鍵を持って来た。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
が、取次ぎの小厮しょうしに聞けば、主人は不在だということです。翁は主人に会わないにしろ、もう一度あの秋山図を見せてもらうように頼みました。
秋山図 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
小厮やといにんにも知らさずに、そっと始末したいが、なんか婆さんに佳い考えはないかな
断橋奇聞 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)