“しょうし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
笑止43.4%
生死23.2%
小祠12.1%
賞賜4.0%
小子3.0%
小厮1.0%
嘗試1.0%
将士1.0%
将死1.0%
小史1.0%
小志1.0%
少子1.0%
少師1.0%
少疵1.0%
梢枝1.0%
正師1.0%
焦死1.0%
章氏1.0%
蕭氏1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
するとその容子ようすが、笑止しょうしながら気の毒に思召されたのでございましょう。若殿様は御笑顔おえがおを御やめになると、縄尻を控えていた雑色ぞうしき
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
俊寛しゅんかん云いけるは……神明しんめいほかになし。ただ我等が一念なり。……唯仏法を修行しゅぎょうして、今度こんど生死しょうしを出で給うべし。源平盛衰記げんぺいせいすいき
俊寛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
その上に、彼は白無垢しろむくの布を肩からって、胸にうやうやしく白木のほこらをかかえていた。唐突なほど真面目まじめくさっていた。鎮守の小祠しょうしである。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
光秀は庫中の金銀をことごとく取り出させた。そして部下の賞与や寄附や治民の費用に惜し気なくいた。小禄しょうろくの者にすら数百両ずつ与え、上将たちの賞賜しょうしには、三千両、五千両とけ与えた。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
余に告げて曰く、「今足下の御沙汰も未だ測られず、小子しょうしは海外に赴けば天下の事総て天命に付せんのみ、ただ天下の益となるべき事は同志に托し後輩に残したき事なり」
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
が、取次ぎの小厮しょうしに聞けば、主人は不在だということです。翁は主人に会わないにしろ、もう一度あの秋山図を見せてもらうように頼みました。
秋山図 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
そこで取次ぎに出て来た小厮しょうしに、ともかくも黄一峯の秋山図を拝見したいという、遠来の意を伝えたのち思白しはく先生が書いてくれた紹介状を渡しました。
秋山図 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
それは他の事情にして同一なる限り幸福と善政との最も確実な嘗試しょうしと私の考えるこの特徴が、私の想像していたよりも更に大きいということになって、この上もなく嬉しいことである。
将士しょうしは、ひたいから流れてかぶとのしのびのにつららになったあせをヒキもぎり、がりがりかんでかわきをとめながら戦った。食うものがすくないので、しかたなく馬をほふってたべねばならなくなった。
三両清兵衛と名馬朝月 (新字新仮名) / 安藤盛(著)
要するに、予の半生はんせい将死しょうしの気力をし、ややこころよくその光陰こういんを送り、今なお残喘ざんぜんべ得たるは、しんに先生のたまものというべし。
気違い病院に放り込むなど、まるで涙香小史しょうし飜案ほんあんする所の、フランス探偵小説みた様な、奇怪千万せんばんな犯罪すら行われているのだ。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
大役たいえき小志しょうしの志賀氏は、旅順戦役をいて、決死の兵士は精神的せいしんてき高調こうちょうに入って、所謂苦痛なるものをたいして感じない、と云って居る。如何にも道理で、また事実さもあろうと思わるゝ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
建文帝の少子しょうし中都ちゅうと広安宮こうあんきゅうに幽せられしが、のち終るところを知らず。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
億兆を鳥飛ちょうひ獣奔じゅうほんせしめてはばからず、功成って少師しょうしと呼ばれて名いわれざるに及んで、しかも蓄髪を命ぜらるれどもがえんぜず、邸第ていだいを賜い、宮人きゅうじんを賜われども、辞して皆受けず、冠帯してちょうすれども
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
かの二氏はその議論少疵しょうしなきにあらずといえども、一世の知勇を推倒し、万古の心胸を開拓す。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
梢枝しょうしには苞葉ほうようがあって、その苞腋ほうえきに一りんずつの小さい白花が咲くから、緑色の草中にあってちょっと目につく。花のもとの緑萼りょくがくは五尖裂せんれつし、花冠かかん高盆形こうぼんけい花面かめんれつ輻状ふくじょうをなしている。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
悲しむべし辺鄙へんぴの小邦、仏法未だ弘通ぐずうせず、正師しょうし未だ出世せず、たゞ文言もんごんを伝へ名字みょうじじゅせしむ。もし無上の仏道を学ばんと欲せば遥かに宋土の知識を訪ふべし。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
しかして楡木川ゆぼくせん客死かくし高煦こうこう焦死しょうし、数たると数たらざるとは、道衍袁珙えんこうはいもとより知らざるところにして、たゞ天これを知ることあらん。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
腹ちがいの子三人の幼い者を擁して、後妻の章氏しょうしも途方にくれていた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
巍は遼州りょうしゅうの人、気節をたっとび、文章をくす、材器偉ならずといえども、性質実にこれ、母の蕭氏しょうしつかえて孝を以て称せられ、洪武十七年旌表せいひょうせらる。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)