小子しょうし)” の例文
「もし将軍が、おことばの如く、真に私のような者の愚論でもおとがめなく、聴いて下さると仰っしゃるなら、いささか小子しょうしにも所見がないわけでもありませんが……」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
余に告げて曰く、「今足下の御沙汰も未だ測られず、小子しょうしは海外に赴けば天下の事総て天命に付せんのみ、ただ天下の益となるべき事は同志に托し後輩に残したき事なり」
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
子曰く、われ言うなからんと欲す。子貢曰く、子し言わずんば、小子しょうし何をか述べん。子曰く、天何をか言わん、(然れども)四時行なわれ百物る。天何をか言わん。(陽貨、一九)
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
□慶ごろの人清原某「神代巻ばつ」、松苗「十八史略序」、この二編小子しょうし深く心服つかまつる論なり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)