“弘通”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぐずう75.0%
ぐつう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これからの半生を念仏の弘通ぐずうにささげたいという心願を訴えたので、親鸞もそれをゆるして、碓氷川から北と南へたもとを分ったためであった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
仏道は四海に弘通ぐずうすべく、我は四海の法王たるべき身分だから何処どこへ往ったからって親疎の別を存せずというを聴いて王感服し、鉢と比丘を渡ししもうた。
仏教弘通ぐつうの勢力に因ったがもちろんながら、サルは去ると聞えるに反してマシラは優勝まさるの義に通ずるから専らこれを使うたと見える。
いらい松田一族は、この流離の宮——後醍醐の異母弟にあたる人——を擁して、日蓮宗の弘通ぐつうをおもてむきに、密々この地方の宮方結盟を計っていた。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)